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『アンドロイド:ネットランナー』ローテ落ち(スタン落ちみたいなもの)の対象カード一覧。日本語環境でもこれらのカードは使わないようにしませんか

ローテーションとは

アンドロイド:ネットランナーでは、健全な環境の維持と新規プレイヤーの参入促進のため、古くなった製品に封入されているカードを一定期間ごとに全部あるいは一部使用できなくしています。ローテ落ちしたカードをサポートするフォーマットはありません(2018 年 6 月 3 日現在)。なお、最初にローテーションが行われたのは、2017 年 10 月 1 日のことです。
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これから、日本語カードのうち、ローテ落ちしたものをリストアップします。それらのカードは、せーのでみんなが自分のコレクションの一番奥にしまいこんだほうが幸せになれると思います。それがなぜかは、後述します。

日本語版ローテ落ちリスト:旧基本セット

アナーク

  • 《ノイズ:非凡なるハッカー/Noise: Hacker Extraordinaire》
  • 《既視感/Déjà Vu》
  • 《パラサイト/Parasite》
  • 《ヨグ.0/Yog.0》
  • グリモア/Grumoire》
  • 《コローダー/Corroder》
  • 《ワーム/Wyrm》
  • メディウム/Medium》
  • 《ワイルドサイド/Wyldside》
  • 《ジン/Djinn》

クリミナル

  • デスペラード/Desperado》
  • 《ニンジャ/Ninja》
  • 《口座の吸い上げ/Account Siphon》
  • 《データ売人/Data Dealer》
  • 《レムリア・コードクラッカー/Lemuria Codecracker》
  • 《囮/Decoy》

シェイパー

  • 《ケイト・"マック"・マキャフリー:デジタル修繕屋/Kate "Mac" McCaffrey: Digital Tinker 》
  • 《ザ・ツールボックス/The Toolbox》
  • 《ネット・シールド/Net Shield》
  • アカマツ・メモリーチップ/Akamatsu Mem Chip》

中立ランナー

  • 《グローバルセックへのアクセス/Access to Globalsec》

HB

  • 《ハース=バイオロイド:未来を設計/Haas-Bioroid: Engineering the Future》
  • 《促進βテスト/Accelerated Beta Test》
  • 《企業のトラブルシューター/Corporate Trableshooter》
  • 《経験的データ/Experiential Data》

ジンテキ

  • 《セル・ポータル/Cell Portal
  • 《データ・マイン/Data Mine》
  • 《財閥の忠誠/Zaibatsu Loyalty》
  • 《チャム/Chum》
  • 《アキタロー・ワタナベ/Akitaro Watanabe》
  • 《予知/Precognition》

NBN

  • 《臨時ニュース/Breaking News》
  • 《衛星広告の試行/Astroscript Pilot Program》
  • 《サンサン・シティーグリッド/SanSan City Grid》
  • 《マトリクス・アナライザー/Matrix Analyzer》

ウェイランド

  • 《賞金の提示/Posted Bounty》
  • 《焦土/Scorched Earth》
  • 《保安下請け/Security Subcontract》
  • 《強引な交渉/Aggressive Negotiation》
  • 《研究本部/Research Station》

日本語版ローテ落ちリスト:WC2015コーポデッキ「未来工学」

この他、計画書の《世界食料構想/Global Food Initiative》が制限入り(MWL 2.1)

計画書

  • 《促進βテスト/Accelerated Beta Test》
  • 《ニューアンゼルス警察との契約/NAPD Contract 》

資財

  • 《イブキャンペーン/Eve Campaign》
  • 《ジャクソン・ハワード/Jackson Howard 》

強化

アイス

  • 《イーライ1.0/Eli 1.0》

日本語版ローテ落ちリスト:WC2015ランナーデッキ「バレンシア

この他、アイスブレイカーの《ファウスト/Faust》が禁止入り(MWL 2.1)

イベント

  • 《口座の吸い上げ/Account Siphon》
  • 《脅迫状/Blackmail 》
  • 《クイーンズ・ギャンビット/Queen's Gambit》

リソース

  • 《データ漏洩逆流/Data Leak Reversal》
  • 《ジョシュア B./Joshua B.》

日本語版ローテ落ちリスト:WC2016コーポデッキ「メッセージの支配」

この他、計画書の《世界食料構想/Global Food Initiative》が制限入り、資財の《感応放画俳優協会/Sensie Actors Union》が禁止入り(MWL 2.1)

計画書

  • 《衛星広告の試行/AstroScript Pilot Program》
  • 《臨時ニュース/Breaking News》

資財

  • 《ジャクソン・ハワード/Jackson Howard》

強化

  • 《サンサン・シティーグリッド/SanSan City Grid》

任務

  • 《視聴率調査週間/Sweeps Week》

日本語版ローテ落ちリスト:WC2016ランナーデッキ「フィザード」

この他、《従業員のストライキ/Employee Strike》が制限入り、《テムジンとの契約/Temüjin Contract》が禁止入り(MWL 2.1)

ID

  • 《フィザード:マスターゲーマー/Whizzard: Master Gamer》

イベント

  • 《既視感/Déjà Vu》

ハードウェア

  • 《プラスクレート外殻/Plascrete Carapace》

プログラム

そもそもサイクルやローテーションとは

「レッドサンド・サイクル」「キタラ・サイクル」のようなサイクルとは、テーマに沿った小拡張 6 パックの組のことです。小拡張は基本的に 20 種類のカード 3 枚からなるため、ひとつのサイクルはおおむね合計 120 種類のカードからなります。

ローテーションのルールは次のように定められています。同時に 5~7 つまでのサイクルが使用可能で、 8 つ目のサイクルの小拡張が 1 パック世に出るとともに、古い 2 つのサイクルがまとめて使用できなくなるというものです。

実例として、最初のローテーションが起こるまでは、

  1. Genesis サイクル
  2. Spin サイクル
  3. Lunar サイクル
  4. SanSan サイクル
  5. Mumbad サイクル
  6. Flash Point サイクル
  7. Red Sand サイクル

この 7 サイクル、合計42の拡張から約840種類のカード全てが使えました。しかし、ここにキタラ・サイクルが加わったことでローテーションが発生します。

  1. Lunar サイクル
  2. SanSan サイクル
  3. Mumbad サイクル
  4. Flash Point サイクル
  5. Red Sand サイクル
  6. Kitara の 1 パック目の小拡張

この合計 31 の拡張から、約 620 種類のカードだけが使用できるということになりました。現在の Kitara は最後となる 6 パック目の拡張が出ているので、拡張は36個、カードは約720種類がリーガルということになります(なお、ローテ落ちが予告されていない基本セットと大拡張、およびキャンペーン拡張はこの計算から省いています)。

日本語環境もローテーションさせましょう!

SNS などで、多くの日本語環境プレイヤーが、ローテーションを度外視してこのゲームを遊んでいることを確認しています。この仕組みはあまり浸透していないようです。

現在使用可能なネットランナー製品(基本と拡張)は44個ありますが、日本語化されているのは16個だけです。そんな狭いカードプールからさらにカードを削るローテーションを採用することにネガティブな感情を抱くのは無理もありませんし、そもそも、お金を出して買ったものが遊べなくなることには誰しも抵抗を抱いて当然です。

基本セットのカードが予告なしにローテ落ちした時は、わたしも相当キレました。基本セットと大拡張はローテ落ちしないって言ってたから基本セットを 3 つ買ったのに!

にもかかわらず、わたしは日本語環境においてもローテーションを取り入れ、先述の日本語カードを使用できないようにするべきだと考えます。

なぜか。キタラ・サイクルは、ポスト・ローテーションを強く意識したサイクルであると開発者が公言しています。「キタラのこのカードは、ローテ落ちしたあのカードのリニューアルだな」とすぐにわかるカードがたくさんあります。そんなキタラのカードをすでにローテ落ちしたはずのカードと共存させることは、極めて不健全な環境を生む可能性が高いのです。

例えば

  • 《口座の吸い上げ》と《予算の流用》が 3 枚ずつ、合計 6 枚入っている上、《デスペラード》を採用したデッキ
  • 《パラサイト》と《トリパノ》が 3 枚ずつ、合計 6 枚入っている上、《コンパイル》に《グリモア》も採用したデッキ。やがて《Hivemind》も日本語化される
  • 《ムティ・ムウェクンドゥ》と《カプリース・ニセイ》のコンボで、サイゲームに 2 連勝しないとランが成功しないデッキ
  • キタラ・サイクルで各社に印刷された強力な 5/3 の計画書やコーポだけが計画書に変換できる資財のおかげで、計画書が HQ にあふれることが少なくなり、かつ「ランナーは最低でも 3 つの計画書を盗まないと勝てないが、コーポは計画書 2 つの得点と、一方的な資財 1 つの計画書への変換で勝利できる」という状況ができており、要するに計画書にまつわるコーポの悩みはかなり解消されたにもかかわらず、《ジャクソン・ハワード》が採用される

健全な環境を守るためのMWLによるサポートも日本にはないのに、このうえ開発陣の想定していないデッキやコンボが使われ続けると、日本のネットランナーにみんなうんざりしてしまうと思います。ローテーションの概念は、なんとしても日本にも浸透させるべきです。

おまけ:2017 年 10 月 1 日にローテ落ちしたサイクルとその拡張

第 2 版基本セット(Revised Core)に再録されたものを除き、これら拡張のカードはもはやサポート対象外で使用できません。英語版を購入する際はご注意ください。

  • Core(旧基本セット)
  • Genesis サイクル
    • What Lies Ahead
    • Trace Amount
    • Cyber Exodus
    • A Study in Static
    • Humanity's Shadow
    • Future Proof
  • Spin サイクル
    • Opening Moves
    • Second Thoughts
    • Mala Tempora
    • True Colors
    • Fear and Loathing
    • Double Time

次のサイクルの拡張パックが全て発売された直後が最もカードプールが広い時期となりますが、次の次のサイクルの拡張パックが 1 つ発売されると、第 2 のローテーションが発生。 Lunar サイクルと SanSan サイクルがローテ落ちします。

英語版をご購入の際は、 Lunar と SanSan のローテ落ちがそれほど遠くないということも考慮したほうがいいかもしれません。大拡張も考えて、次のローテは 1 年半後、2019 年末くらいでしょうか。Lunar と SanSan のパックは以下となります。

  • Lunar サイクル
    • Upstalk
    • The Spaces Between
    • First Contact
    • Up and Over
    • All That Remains
    • The Source
  • SanSan サイクル
    • The Valley
    • Breaker Bay
    • Chrome City
    • The Underway
    • Old Hollywood
    • The Universe of Tomorrow