『アンドロイド:ネットランナー』最後のチャンピオンカード6枚が公開される
これは?
歴代チャンプがデザインした6枚のカードが公開されました。オフィシャルなカードではありますが、入手手段はイベントでの配布のみとなり一般販売はおこなわれません。このカードは特定の大会において使用を許可されていますが、そうでない大会ではその限りではないようです。使用を許可されている大会においても、供給量を確保できないためか、これらのカードについてはプロキシでの使用が推奨されているようです。
ので、そういったカードを紹介するこのエントリは、日本に住んでいてFFGの組織化プレイと一切無縁のわれわれには現時点で何の意味もありません。
スポイラーは扱わないようにしてきましたが、これに関しては配慮する意義が見当たりません。日本でのオフィシャルな入手機会も使用機会も設けられていないカードについての日本語での情報に、いったい誰に対するどのような配慮が必要なのでしょう?Redditのコメントも引用します。
具体的には?
最後の世界大会でおこなわれるチーム戦部門、King of Servers 2018で使用できるカードの情報です。これらのカードは、RPGイベントMagnum Opusで配布されます。
例によって引用タグでカードを勝手に訳します。箇条書きタグでルールについて勝手に付け足します。
情報源
www.facebook.com
いまみたらI’m sure FFG will release high res versions at some point. と追記されているので、どっかで公式に高解像度版がプリント&プレイ的に配布されるかもしれません。されないかもしれません。されたとして、それを通常の大会やプレイで使っていいのかどうか。仮にいいとして、あなたはこれを印刷して友達との対戦に使ってやろうって気になりますか?
Labor Rights(労働者の権利)
コスト: 0
イベントスタックの一番上から3枚のカードをトラッシュし、ヒープのカード3枚をスタックに加えシャッフルする。カードを1枚引く。Labor Rightsをトラッシュする代わりにゲームから取り除く。
2017欧州チャンプ、Mike Sheehanデザイン
アナーク: 2
- スタックが空でもプレイできるはず(1行目の2つの指示はthenで挟まれているので、前後どちらか解決できれば問題ないと思われる)。
- ヒープのカードは「3枚まで」でなく、「3枚」をスタックに戻せと書かれています。ですが、仮にスタックが空でヒープに1枚しかカードがないのであれば、その1枚をスタックに戻せば部分的解決と認められるはず。
Crowdfunding(クラウドファンディング)
コスト: 0
リソース:仮想 - 裏世界Crowdfundingをインストールした時、その上にバンクから3を置く。Crowdfundingの上にクレジットが残っていない時、これをトラッシュしてカードを1枚引く。
君のターン開始時、Crowdfundingの上から1を受けとる。
君のターン終了時、そのターンにランを少なくとも3回成功させている場合、全てのコストを無視してヒープのCrowdfundingをインストールしてよい。
2017GenConチャンプ、Sam Suiedデザイン
クリミナル: 3
- ターン開始時にクレジットを受けとるのは強制です。
- コスト無視といってもコストは0ですが、まあ《Scarcity of Resources》が効かないと。
- 《Crowdfunding》の上にクレジットが残ってない時、そのトラッシュを《身代わり/Fall Guy》などで妨害したところで、ドローできるカードは増えず、しかも、その後に《Crowdfunding》をトラッシュすることもできなくなるものと思われます(《ダディアナ・チャコン/Dadiana Chacon》の裁定より)
◆Embolus (塞栓、血流遮断)
コスト: 2
強化君のターン開始時、1を払うことでEmbolusにパワーカウンターを1つ置いてよい。
ランナーがランを成功させるたび、Embolusからパワーカウンターを1つ取り除く。
搭載されているパワーカウンター1つ:ランの終了。この能力はこのサーバーへのラン中にのみ使える。
2016 GenConチャンプ、Dan D'Argenioデザイン
: 2
ジンテキ: 1
- 《バイオドーム/Bio Vault》や《Daruma》と違い中央サーバーにも使えます。
Slot Machine(スロットマシン)
コスト: 3
アイス:コードゲートランナーがSlot Machineにエンカウントした時、スタックの一番上のカードを一番下に置き、スタックの一番上のカード3枚を公開する。
ランナーは3を失う。
公開されたカードのうち2枚のタイプが等しい場合、コーポは3を得る。
公開されたカードのうち3枚のタイプが等しい場合、インストール状態のカード1枚の上にアドバンストークンを3つ置く。
2017世界チャンプ、Wilfy Horigデザイン
強度: 5
NBN: 1
- 3枚のタイプが一致したら、2番目と3番目の両方のサブルーチンから効果を得られるそうです。
- 《Hunting Grounds》を使うと、すべて解決しても最初のサブルーチンしか機能しないとのこと。
- カードをスタックに置く(put)と表現されている珍しいケース。
Border Control(ボーダーコントロール)
コスト: 4
アイス:バリア:ランの終了。この能力はこのサーバーへのラン中にのみ使える。
このサーバーを守っているアイス1つにつき、コーポは1 を得る。
ランの終了。
2016世界チャンプ、Chris Dyerデザイン
強度: 1
ウェイランド: 3
- ルールと関係ないんですけど、ウェイランドに「そのサーバーを守っているアイスの数が多いほど強くなるアイスが多い」という個性が生まれかけたところで終了というのが悲しいですね。
Timely Public Release(適時の一般公開)
計画書:構想
Timely Public Releaseを得点した時、その上に計画カウンターを1つ置く。
搭載されている計画カウンター1つ:HQかアーカイブのアイスを1つ、いずれかのサーバーを守る任意の位置に、全てのコストを無視してインストールする。
2015世界チャンプ、Dan D'Argenioデザイン
アドバンス要求: 4 / 計画ポイント: 2
中立: 0
- 任意の位置(in any position protecting a server)というのがどこまでを指しているのか謎。アプローチ中の消費型能力ウィンドウで「そのアイスと同じ位置」に別のアイスをインストールし、そのアイスにアプローチさせることはできるのかどうか。まあできなさそうですね。
- サーバーにアプローチ中、[5.1]で最内殻にアイスをインストールしたとしても、《ムティ・ムウェクンドゥ / Mti Mwekundu》みたいにそれにエンカウントさせることはできなさそうですね。アイスのないサーバーへのランをこれで牽制するのは無理だと思います。
- 最後のアイスを通過したかどうかの判定が行われるのはアイスの通過である[4]なので、[5.1]に何をしても「ランナーが最後のアイスを通過した」という事実を上書きできなさそうです。
- 《Chief Slee》のために、エンカウントが開始しているアイスを無理やり《Timely Public Release》でアンインストールさせるのも無理ですね。コーポが消費型能力を使えるのは、ランナーがアイスブレイカーを望むだけ使ってからです。