アンドロイド:ネットランナーの禁止制限改定 MWL 3.1 (2019年2月22日より有効)※追記あり。
注意:この記事の禁止制限ルール MWL は最新のものではありません。上記タグ「禁止制限改定」をクリックし、最新のものを参照してください。
原文はこちら。
NISEI - Mandatory Upgrades (MWL Update)
このように、太字と下線つきが MWL 3.1 で更新された箇所です。
MWLとは、アンドロイド:ネットランナーにおける禁止と制限のルールです。更新されるのはスタンダード・フォーマットとエターナル・フォーマットのそれぞれのMWLであり、そのフォーマットにおいて禁止(もっぱら「除外/removed」と表記されます)のカードは、そのフォーマットのデッキに1枚たりとも入れることができません。そのフォーマットで制限のカードは、自分のコーポとランナーのそのフォーマットのデッキにそれぞれ1種類ずつ、上限枚数まで望む数を入れることができます(IDであれば1枚、そうでなければ3枚までとなります)。
スタンダードやエターナルといったフォーマットについては、こちらも参照してください。
removeanddiscard.hatenablog.com
※追記あり。禁止制限およびそれらからの解除についてのNISEIコメント、および今後のMWL更新とローテーションの予定。以下の目次の表題の「※追記」とある箇所を参照
スタンダード
除外/removed
コーポの除外(禁止)
- Jinteki: Potential Unleashed
- 24/7 News Cycle
- Bryan Stinson
- セレブラル・イメージング/Cerebral Imaging
- Clone Suffrage Movement
- Friends in High Places
- Hired Help
- Museum of History
- Sensie Actors Union
ランナーの除外(禁止)
制限/restricted
コーポの制限
- Bio-Ethics Association
- 商業銀行家グループ/Commercial Bankers Group
- Excalibur
- 世界食料構想/Global Food Initiative
- Jinteki: Potential Unleashed
- Mother Goddess
- ムティ・ムウェクンドゥ/Mti Mwekundu: Life Improved
- Mumba Temple
- Mumbad City Hall
- オボカタ・プロトコル/Obokata Protocol
- サーベイヤー/Surveyor
- Violet Level Clearance
- 黄埔開拓/Whampoa Reclamation
ランナーの制限
エターナル
NISEIのコメント訳 ※追記
Jinteki: Potential Unleashed - スタンダードで禁止
「ネガティブ・プレイ体験」というのは漠然とした概念であるため、他のプレイヤーが息苦しい思いをすることに喜びを見出すプレイヤーも中にはいますが、《Jinteki: Potential Unleashed》の「グラインダー」スタイル、ランナーのデッキを破壊するネットダメージデッキに価値を見出しているプレイヤーはごく少数です。デザイン空間を追求する価値の有無にかかわらず、ゲーム内で最も制限されるべきIDであることに疑問の余地はありません。《Jinteki: Potential Unleashed》はネットダメージを、通常よりずっと早くから、ひどいペースでランナーに与えつづけ、勝利に必要なダメージ総量を実質的に半分にします。
このことは、ネットダメージ要素を持つあらゆるカードを、《Jinteki: Potential Unleashed》が過剰なまでにランナーに息苦しい思いをさせることのないように極めて慎重に扱わなければならない、ということを意味します。
私たちは、楽しいネットダメージカードをこれからの拡張にも込めてゆき、ジンテキという派閥を追求しつづけたいのです。残念なことに、それはこのIDを除外することを意味します。
Dorm Computer - スタンダードで制限
一見、おかしな決定と思われるかもしれません。
しかし《Dorm Computer》は、根本的に悪用を招くデザインのカードです。
いくつかのマッチアップにおいてありえないほどの効率を生み出すことができ、特定のコーポの戦略を効果的に無に帰します。《Dorm Computer》は、Ashes Cycle以降のメタで私たちが考える最強のランナー・デッキの重要な要素となり、あらゆるアーキタイプに対する勝率を飛躍的に向上させます。
(訳注:Ashes Cycleはニセイが次にリリースする予定の拡張のサイクル名のこと)
Crowdfunding - スタンダードで制限
ランをベースにする実戦的なデッキの存在はゲームにとって非常に喜ばしいと私たちは考えていますが、あらゆる派閥において(Apexにおいても!)ラインを超えてしまっているカードであることは明白です。ランナーは大喜びで影響9を消費しています。しかも、資財を主戦力とするすべてのコーポデッキへのシルバーバレットとして、たった1種類のカードがメタの多様性を減らしています。
《Crowdfunding》を制限することは、「これがどのデッキにも入っている」という現状を打破し、《イソップ質店/Aesop Pawnshop》のようなパワフルなクレジット・エンジンと組み合わされることを防ぎつつ、なおかつまだ多くのデッキで使用され続けるという状況を確立するでしょう。
もうひとつ、制限が検討されたカードがあります。
Border Control - スタンダードでの制限は見送り
《Border Control》はアンフェアとも考えられていますが、メタにおいてはコーポが持つ数少ない信頼できる勝利条件のうちの1つとも言えます。《Border Control》への有効な対策がAshes Cycleでリリースされることを鑑み、現時点での対応は時期尚早と判断しました。
Aaron Marrón - エターナルで禁止
諸刃の剣である《口座の吸い上げ/Account Siphon》をロケットランチャーへと変貌させ、ランナーにタグを振り払わせ、タグされることの脅威を物ともさせません!クリミナルはあらゆる点においてエターナルでの最強派閥であることを自身らで証明しています。私たちは《AaronMarrón》を除外することでクリミナルと他派閥の平等を実現し、他の派閥にも日の目を見させてあげたいのです。
24/7 News Cycle - エターナルで禁止
Aaronがダメなら、24/7もダメです。《24/7 News Cycle》による対話不能の勝利条件に対するベストな対策が《Aaron Marrón》でした。
テムジンとの契約/Temüjin Contract - エターナルで禁止
紛れもないパワーカードであり、多くの考えから《テムジンとの契約》を除外する運びとなりました。単純に、ランナーがお金持ちになりすぎ、私たちも最終的にそれを支持、決定ました。とりわけ《Crowdfunding》と《デスペラード/Desperado》の存在は、ランをベースとしたクレジット・エンジンがエターナルにおいて極めて強力であり続けることを確約するでしょう。
The Museum of History - エターナルで禁止から解除
最後に、資財を主戦力とするデッキがエターナルに全く存在しないことから、その後押しのために《Museum of History》の禁止を解除することとなりました。ランをベースとしたクレジット・エンジンや、「横に並べる」プレイに対する有効な対策(《フィザード/Whizzard》や《Salsette Slums》のように)が環境から消えたりしないかぎりは、《Museum of History》のパワフルな復帰があってもアセットスパムが支配的になることはまずないでしょう。
(訳注:アセットスパムとは、アセット、つまり資財あるいは強化や計画書をたくさん横に並べるプレイスタイルのこと)
次回MWL更新※追記
2019年第2四半期のMWLは、2019年4月22日に発表、同年5月3日より有効。
2019年第3四半期のMWLは、2019年7月8日に発表、同年7月19日より有効。ローテーション発生。
2019年第4四半期のMWLは、2019年9月23日に発表、同年10月4日より有効。
2020年第1四半期のMWLは、2019年12月30日に発表、2020年1月10日より有効。ローテーション発生。システムコア2020発表。