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アンドロイド:ネットランナーの英語版のみのカードを紹介するシリーズ第1回: Film Critic

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Film Critic

リソース:コネ



Film Criticは計画書を1つ搭載できる。
計画書にアクセスするたび、その計画書をFilm Criticに搭載してよい(計画書はもうアクセスされておらず、そしてそれはアンインストールされている)。
f:id:fobby:20180521144012p:plain, f:id:fobby:20180521144012p:plain:Film Criticに搭載されている計画書1つを、君の得点エリアに加える。

計画書は自衛能力を持つことがあります。たとえば《オボカタ・プロトコル/Obokata Protocol》の「これを盗むための追加コストとして、4ネットダメージを受けなければならない」や、《未来完了/The Future Perfect》の「これにアクセスした時、0f:id:fobby:20180521144018p:plainか1f:id:fobby:20180521144018p:plainか2f:id:fobby:20180521144018p:plainを両プレイヤーは同時に支払う。金額が一致しないなら、盗まれることは妨害される」など。ランナーにとっては本当に厄介です。

そのような計画書のテキスト枠をガン無視するのが、SanSan Cycle「Old Hollywood」収録の《Film Critic》。一見わかりにくい能力ですが、要するに計画書が持つ「この計画書にアクセスした時」とか「この計画書を盗むための追加コストとして」とか「計画書が盗まれた時」なんかをみんな無視して、アクセスした計画書を自分のリグの《Film Critic》に搭載してよいという驚きの能力なのです(搭載はノーコストで出来るというのもすごい)。あとは自分のターンの好きなときに2クリック支払えば、その計画書はランナーの得点エリアへ加えられます。加えられただけ、つまり盗まれたわけではないので、ここでも計画書の「盗まれた時」の効果を無視します。

《Film Critic》がメタれるカードはそれこそたくさんあります。《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》は1ネットダメージを与えられず、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》のミートダメージに加算されず、《南サハラ同盟の承認/SSL Endorsement》の上にクレジットは乗らず、《イカワー計画/Ikawah Project》を意識して1クリック残してランする必要もなく、NISEIの作った《SDS無人偵察機展開/SDS Drone Deployment》のためにプログラムをトラッシュしなくていいなど……。

対するコーポは、今に至るも《Film Critic》に有効な対策を持てていないのです。リソースやコネをトラッシュするカードはいくつかあるにはあるのですが、メタカードなのでデッキに入れることはためらわれますし、それらは基本的にアド損を招くように設計されています。だいたい、トラッシュしたところで、ランナーのデッキに《Film Critic》が2枚以上入ってる可能性も十分あるんですよね。ユニークカードじゃないですし。制限カード枠のライバルだった《従業員のストライキ/Employee Strike》が禁止となったので、《Film Critic》はこれから環境に増える可能性があります。

それにしても、なぜ名もなき映画評論家にこれほどのパワーがあるのかが謎です。やはりハリウッドの国で映画の評論を生業にする人々にとっては、4ネットダメージを踏み倒すのもコーポに9クレジット入るのを防ぐのも容易ということなんでしょうか? と思いきや、NetrunnerDBのカードレビューでも「フレーバー的にどういうことなのか不明」ってあるな……。