Remove and Discard

『アンドロイド:ネットランナー』fan site

『アンドロイド:ネットランナー』翻訳記事:MWL 2.2発表 - 最後の禁止/制限リスト - Michel Boggs声明

はじめに

最後の公式MWLが発表されました。これにあわせて(元)リードデザイナーのMichael Boggsから声明が出たため、これを訳しておきたいと思います。

個人で訳したもので、いかなる団体や組織とも関係はありません。

MWLとは

正式にはNAPD Most Wanted List、ニューアンゼルス警察の最重要指名手配リストという意味ですが、要するに『アンドロイド:ネットランナー』の禁止カードと制限カードの一覧です。

禁止のカードは、そのうちのどれも、1枚もデッキに入れることができません。

制限のカードは、1つのデッキにつき、制限されているカードのうち1種類だけ、そのカードの通常のデッキごとの上限枚数(現在はすべて3枚)までデッキに入れることができます。

日本語版MWL

一時期は「日本はカードプールが狭いので、MWLに従う必要はないかもしれない」と考えられていましたが、状況が変わっています。サイクル2つ、大拡張2つが使用できる環境は、Terminal Directiveが使えないことを除けばCache RefreshというFFG公式フォーマットに近いためです。Cache Refreshフォーマットでは、MWLがそのまま適用されます。

そのため、日本語環境でも禁止や制限を有効とすべきと考えます。MWL 2.2入りしたカードのうち日本語化されているものだけをここに記します。

  • コーポ
    • 制限
    • 禁止
      • 《セレブラル・イメージング》
      • 《感応放画俳優協会》
  • ランナー
    • 制限
      • 《イソップ質店》
      • 《従業員のストライキ
      • 《インバーシフィケイター》
      • 《レヴィAR研究所へのアクセス》
      • 《猛突進》
      • 《マグヌム・オプス》
    • 禁止
      • 《ブルー・ムース》
      • ファウスト
      • 《火星は火星人の手に》
      • 《テムジンとの契約》
      • 《ゼロ》

原文

www.fantasyflightgames.com
原文環境も含めたすべての禁止制限はここから飛べるpdfから。

翻訳:ニューアンゼルス警察の最重要指名手配

「わたしたちはニューアンゼルス警察のバッジをつけた全ての人間の背に立っている」
―Chen-Mai Dawn本部長

Android: Magnum Opus*1と、最後のアンドロイド:ネットランナー世界選手権が数週間後に迫っています!

最後のイベントに向けゲームがより組織化プレイへと近づくことをねらい、また、コーポとランナーのさらなる多様性の促進と、そして組織化プレイの完了後であってもプレイ継続に値する健全な環境でゲームを終了させるため、開発者たちは新たなMWLを構築しました。

どのような変更が伴うのでしょうか?開発者Michael Boggs*2に尋ねましょう。

開発者Michael Boggs、Most Wanted Listを語る

こんにちは。

最新のMost Wanted List(MWL)の作成にあたり、わたしたちチームとプレイテスターは新たなチャレンジと向き合いました。これまでのMWLはすべて同じ基幹の指針に基づいていました。メタに潜む問題に取り組み、リスト内容を維持して新規プレイヤーと復帰プレイヤーを迎え入れるというものです。ですが最終版となるこのMWLでは指針をわずかに変更することにしました。

わたしたちはまだリスト内容を維持したいとも思っていたのですが、それよりも、健全で長続きするメタを発展させることがずっと重要だと感じています。その結果、MWL 2.2は今日までのリストで最も積極的なイテレーションとなり、両サイドから多くの制限と除外*3を盛りこんでいます。

ランナーから始めましょう。

制限

《クローンチップ/Clone Chip》は制限リストから外れます。《猛突進/Mad Dash》がその位置に入ります。
f:id:fobby:20180821113413p:plainf:id:fobby:20180821113423p:plain
《クローンチップ/Clone Chip》:この制限からの解放は、シェイパーという派閥と《フリーダム・クマーロ/Freedom Khumalo》への追い風となり、いずれにも有用なフレキシビリティを提供するでしょう。これは《Clot》の復活も可能とし、《Arella Salvatore》の連鎖コンボと《Titan Transnational》のファスト・アドバンスの遅延化も助け、同時に多様化するアナークIDの選択肢に《フリーダム・クマーロ》を押し上げます。全体としては、《クローンチップ》の制限リストからの解放は、ゲーム全体を通して、ランナー側に喜ばしい研究をうながすはずです。

《猛突進/Mad Dash》:低コストのランのイベントが、ランナーに追加の計画ポイントを与えることは、ほとんどすべてのコーポのデッキのアーキタイプに対し重大な価値を持ちます。《索引付け/Indexing》などのカードと組み合わせると、《猛突進》はすばやくゲームを終了させることができます。そうしたことから、ランナー全般を遅くする手段としての制限入りとなります。

除外

《Hyperdriver》、《火星は火星人の手に/Mars for Martians》、《ゼロ/Zer0》、そして《Tapwrm》 が新たに除外されます。

《Hyperdriver》:1ターンに大量のクリックを消費あるいは乱用するデッキを可能にします。コーポはこのプレイスタイルに対応する手段に乏しく、これは《Hyperdriver》のデッキがより広いメタゲームに有害なネガティブ・プレイ体験*4を持ち込むことを意味します。

《火星は火星人の手に/Mars for Martians》:これを除外することで《Liza Talking Thunder》のタグミー*5を遅くします。タグミーLizaは強いままですが、20以上のクレジットを1クリックで得ることはもうできなくなり、《逆監視/Counter Surveillance》の準備がやや難しくなります。

《ゼロ/Zer0》:この除外によってアナークのいちばんホットなカップル、《ゼロ》と《クランの復讐/Clan Vengeance》は破局します。《ゼロ》と《クランの復讐》のいずれもが有力候補として議論されましたが、最終的に《ゼロ》が2つの理由で選ばれました。何よりまず第一に、《ゼロ》より先に《クランの復讐》は環境の片隅に存在していました。成功が困難な作戦の一部とはいえ、うまくいけばエキサイティングでした。第二にアナークは、クレジット獲得、カードのドロー、クリック圧縮といった観点による「経済的可能性」においてすべてのランナー派閥の中で最強と考えて間違いないでしょう。ですから《ゼロ》は、アナークにとって必要のない暴虐的シナジーと経済ブーストを与えていたと言えます。

《Tapwrm》:制限リストから外された《クローンチップ》とのシナジーを一因としますが、さらには、ランナーに多様性のある経済ソリューションを見つけさせるために、《Tapwrm》は除外されます。《Tapwrm》があらゆるデッキの明白な正解というわけではありませんが、それを運用するデッキはしばしばコーポをルーズルーズの状況*6に置きます。

f:id:fobby:20180821121933p:plain


コーポへ!

制限

《Bryan Stinson》、《Jinteki: Potential Unleashed》、《Skorpios Defense Systems》 そして《サーベイヤー/Surveyor》、これらすべては制限下へ。《Violet Level Clearance》は除外から制限へと移動し、《Fairchild 3.0》は制限リストから解放されます。

《Bryan Stinson》:Bryanは数多くの不自然な逆転と戦略の中心です。仮に1ターンであろうとランナーが6クレジット未満に落ち込んだら、Bryanは圧倒的経済優位をコーポに得させ、効率的に、即座にゲームを終了させることが可能です。

《Jinteki: Potential Unleashed》:Jinteki: PUの全体的なプランは、ランナーをサーバーからロックアウトするという、いずれかの陣営にとって全く楽しくないことを中心に展開します。このプレイスタイルが確固としてゲーム中に存在する限り、Jinteki: PUは高頻度でこれをやってのけます。Jinteki: PUを制限リストに入れることで、ロックアウト型のプレイはまだ可能でありつつも、コーポのプレイヤーはこのIDか、ジンテキの強力なツールである《オボカタ・プロトコル/Obokata Protocol》のどちらを使うか選ばされます。

《Skorpios Defense Systems》Skorpiosが制限される理由は、そのカードパワーのためではありません。最もネガティブ・プレイ体験のもととなりやすいIDの1つであることが理由です。Skorpiosはランナーにまったく何もしないか、もしくはランナーのデッキをめちゃくちゃにするか、そのどちらかであり、中間はありません。Skorpiosとの対戦はしばしばコイントスのように感じられます。Skorpiosの名前を制限リストの《Hunter Seeker》の隣に入れることで、最も悪用されたIDに制約を課しながら、未来のSkorpiosのプレイヤーに新たな戦略の研究をうながすことができるはずです。

サーベイヤー/Surveyor》:単純に、想定より強いと分かりました。もし影響3か影響4なら制限されなかったかもしれません。実にこれは、「なぜ一般的に、影響コストが高いほうがゲームにとっては良いのか」という教訓です。このままでは、グレイシャー*7風のランに備えたデッキのほとんどすべての高額アイス枠に《サーベイヤー》が採用されます。

《Violet Level Clearance》:当初は《セレブラル・イメージング/Cerebral Imaging》を遅くするため除外されていました。その間、確かに影響はありましたが、想定ほど効果的ではありませんでした。VLCは依然として極めて効率的ではあるものの、そういった理由から除外から制限へ移動します。

Fairchild 3.0》:Fairchild 3.0》はとても強力なアイスですが、《サーベイヤー》と同程度とは言えません。《サーベイヤー》が制限リストに加えられたことに伴い、《Fairchild 3.0》を制限から外すことで、グレイシャーを守るために必要なツールを確保します。
f:id:fobby:20180821131715p:plainf:id:fobby:20180821135149p:plain

除外

24/7 News Cycle》と《セレブラル・イメージング/Cerebral Imaging》は除外リストに加えられます。《Estelle Moon》と《Museum of History》は制限から除外へと切り替わります。

24/7 News Cycle》《Estelle Moon》《Museum of History》:これらのカードすべては同一の理由により除外リスト入りとなります:これらがうまく機能すると、限られた手段でしかランナーには介入できない種類のコーポのアドバンテージを導く。そして言うまでもなく、これらのカードはしばしば、実にうまく機能する。

《セレブラル・イメージング/Cerebral Imaging》:《Violet Level Clearance》が除外リストに置かれていたときも、《セレブラル・イメージング》は環境を支配していました。そればかりか、このIDのバランスをとるのは信じられないほど困難です。1つの構築に制約を課すたびに、即座に別のものが飛び出してきます。そうした理由から、わたしたちはCIを競技環境から取り除くと決めました。
f:id:fobby:20180821140900p:plainf:id:fobby:20180821140909p:plain



終わりに、このコミュニティのために働くのは大変な名誉であったことを申し添えておきたいと思います。情熱的で素晴らしい人々との出会いや対話、そしてプレイテスターとのテストプレイといった、わたしの最高の体験の数々を一言にまとめることはできません。『アンドロイド:ネットランナー』の開発者としての忘れえぬ時間をいただけたことに感謝します。

*1:世界選手権と併催されるRPGイベント

*2:Boggsの肩書が『アンドロイド:ネットランナー』のLead Designerでなく、Developer(開発者)になっている。記事執筆時点で同開発チームがすでに解体されていることが伺える

*3:removed。MWLでは、使用できないカードをbanned、禁止されたでなく、「除外された」と表現する

*4:negative play experience。NPEと略される。BoggsはHunter Seekerについてもこの語を用いて制限入りの理由を説明した(らしい)

*5:ランナーが自らタグを受けるプレイスタイル

*6:いずれの選択肢を選んでもその結果として敗北する状況。選択肢がそもそも存在しない「詰み」とは意味合いが異なる可能性がある

*7:glacier。氷河。強力なアイスをたくさんインストールしてサーバーを守るデッキの総称

『アンドロイド:ネットランナー』最後の拡張「Reign and Reverie」裁定の訳-コーポ編

はじめに

  • 最後の拡張のUFAQ(非公式FAQ)の翻訳と、それにまつわる個人的な解説です。コーポのカードから。ランナーについては下記参照。
  • 見出しタグ部分に質問を、本文にそれへの回答を、それぞれ訳します。
  • 引用タグ部分にカードの詳細を訳します。
  • 箇条書きタグで裁定についての解説や与太話を付記します。
  • いかなる組織、団体、企業とも関係はありません。

removeanddiscard.hatenablog.com

情報源

ancur.wikia.com

コーポ

Sportsmetal: Go Big or Go Home (スポーツメタル:やるならとことん)

ID:子会社

計画書が得点されるか盗まれるたび、 2f:id:fobby:20180521144018p:plain を得るか、カードを 2 枚引く。

最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
HB

R&Dへのアクセスのさなかにランナーが計画書を盗んで、コーポが《Sportsmetal》でカードを引いたらどうなりますか?

ランナーはまだアクセスしていないR&Dの一番上のカードからアクセスを続けます。ランナーのアクセス済みカードを《Sportsmetal》が全て引いたなら、新たにR&Dの一番上となったカードが次にアクセスするカードです。《Sportsmetal》が2枚のアクセス済みカードを引いても、まだアクセス済みカードが残っているのなら、ランナーは最後にアクセスした位置からのアクセスを通常どおり続けます。

  • 裁定が変わりました。ちょっと前まではこうでした。

f:id:fobby:20180816162258p:plain
ランナーは、新たにR&Dの一番上になったカードからアクセスを続けます。カードの効果がR&Dの内容を変化させたらいつでも、たとえ新たなR&Dの一番上がさっきアクセスしたものであっても、これは発生します。

  • 「カードの効果がR&Dの内容を変化させたら」では、《インプ/Imp》でR&Dのカードをトラッシュしたり、R&Dから抜き取った計画書を《Film Critic》の上に搭載した場合も該当してしまうので、旧ルールは改定されるとのことでした。
    • けっきょくこのルールそのものがなかったことになったようです。《細菌プログラミング/Bacterial Programming》はどうなるんでしょう?

Hyperloop Extension(ハイパーループ拡張)

計画書:拡張

Hyperloop Extension が得点されたか盗まれた時、コーポは 3f:id:fobby:20180521144018p:plain を得る。

アドバンス要求: 3 / 計画ポイント: 1
HB

24/7 News Cycle》や《Bifrost Array》で《Hyperloop Extension》を解決できますか?

はい。

  • これに限らず「得点されたか盗まれた時」はすべて、「得点時の効果」と見なすようです。
  • 24/7 News Cycle》や《Bifrost Array》は、「この計画書の得点時」の能力を再解決するカードです。

Meridian(メリディアン)

コスト: 3
アイス:バリア

f:id:fobby:20180504113638p:plainランナーが Meridian を -1 計画ポイントの計画書として自分の得点エリアに加えないかぎり、コーポは 4f:id:fobby:20180521144018p:plain を得てランの終了。

強度: 4
HB: 3

ランナーが《Meridian》を-1ポイントの計画書として受け取っても、コーポは4f:id:fobby:20180521144018p:plainを得られますか?

いいえ。

《Sub Boost》を搭載した《Meridian》を-1ポイントの計画書として自分の得点エリアに加えたランナーのランは終了しますか?

いいえ。《Meridian》が一度アンインストールされたら、搭載されているすべてのカードとカウンターはトラッシュされ、エンカウントは終了し、ランナーは《Meridian》の占めていた位置を通過します。

コーポが《Wormhole》で《Meridian》のサブルーチンを解決したら、どうなりますか?

通常どおり解決されます。ランの終了およびコーポが4f:id:fobby:20180521144018p:plain得ることを拒否することで、ランナーは自分の得点エリアに《Meridian》を加えることができます。

《ロキ/Loki》で《Meridian》のサブルーチンをコピーしたらどうなりますか?

《ロキ》は《Meridian》のサブルーチンに書かれているテキストを正確にコピーします。これにより、《Meridian》の自己参照語は破壊されます。ランナーは《Meridian》あるいは《ロキ》を自分の得点エリアに加えられないことから、サブルーチンはランの終了およびコーポが4f:id:fobby:20180521144018p:plain得ることを強制します。

  • サブルーチンは勘で訳したらたまたま合っていたんですが、かなり曖昧です。まず原文にあたりましょう。

f:id:fobby:20180504113638p:plainGain 4f:id:fobby:20180521144018p:plain and end the run unless the Runner adds Meridian to his or her score area as an agenda worth -1 agenda point.

  • 二通りに読めます。
    • これを-1点の計画書としてランナーが受け取らない限り、「コーポは4f:id:fobby:20180521144018p:plain得てランの終了。」
    • コーポは4f:id:fobby:20180521144018p:plain得る。そして、これを-1点の計画書としてランナーが受け取らない限り、ランの終了。
      • 前者が正解とのこと。
  • 《ロキ》の自己参照のルールは難解です。他のアイスからサブルーチンをコピーする能力を持ちますが、コピーしたサブルーチンの中に自己参照語(そのカードの名前)があれば、その部分は解決しないというのです。
    • 例えば《セル・ポータル/Cell Portal》。「f:id:fobby:20180504113638p:plainランナーは攻撃中のサーバーの最外殻のアイスにアプローチする。セル・ポータルをデレゾする。」をコピーした《ロキ》は、「セル・ポータルをデレゾする。」は解決できないというのです。これにより、《ロキ》や《セル・ポータル》をデレゾするデメリットなしで、ランナーを移動させることだけが可能になります。
      • このことから、これまでは「《ロキ》は解決できない文だけを無視する」という解釈だったのですが、今回の裁定で、「コンマやピリオドは関係なく、割と恣意的にコピーする」ということになりました。それでも、unlessの片側を選択できないという裁定はわりと無茶ではないかと驚いています。
  • 《Sub Boost》任務。「Sub Boostをレゾ状態のアイスの上に『ホストのアイスはバリアと、”f:id:fobby:20180504113638p:plainランの終了。”を他の全てのサブルーチンの後に得る。』のテキストつき条件カウンターとして搭載してインストールする。」
  • 《Wormhole》アイス。「f:id:fobby:20180504113638p:plain他のレゾ状態のアイスのサブルーチンを1つ解決する。」

Divert Power(力の転換)

コスト: 2
任務

任意の数のカードをデレゾする。これにより君がデレゾしたカード 1 枚につきレゾコストを 3 下げて、カードを 1 枚レゾしてよい。

HB: 1

《Divert Power》をプレイして、どのカードもレゾもデレゾもしないということはできますか?

はい。《Divert Power》をプレイするにはゲーム状況を変化させる可能性がなければいけません(1つはデレゾ可能なレゾ状態のカードがあるとか、1つはレゾ可能な非レゾ状態のカードがあるとか)が、任務が実際に解決されたとき、《Divert Power》の効果は可変であることから、コーポは何かをしなければいけないということにはなりません。

  • 「任意の数/any number」は常にゼロを含みます。第1の能力を使って、カードを1枚もデレゾしないことが許されます。
  • 第2の能力は「してよい」なので、しないことが許されます。
  • ですから、このカードをプレイしても何もしなくていいのです。ただし、インストール状態のコーポのカードが1枚もない場合はゲーム状況が変化する可能性がないため、《Divert Power》をプレイすることができないとのこと。最後の拡張まで「ゲーム状況が変化する可能性がないことはできない」のルールのよくわからなさに苦しめられます。
  • 実際には、わざわざ任務をプレイして何もしないということはそうないでしょうから、気にしないでいいでしょう。「キャンペーンをデレゾするだけ」や「コストを踏み倒さず、ネクストのアイスをレゾするだけ」などは有効な戦法だと思うので、それはどんどんやっていきましょう。

Fast Break(速攻)

コスト: 4
任務

Xf:id:fobby:20180521144018p:plain を得る。 X 枚までカードを引く。合計 X 枚までのカードを 1 つの遠隔サーバーの中やそれを守る位置にインストールする(全てのインストールコストは払う)。 X はランナーの得点エリアにある計画書の数である。

HB: 3

《Fast Break》のプレイ時、コーポはX枚のカードを引き切るか、好きなところで止めていいか、どちらですか?インストールについては?

コーポはこれから何枚のカードを引くか決めなければならず(0からXまでの任意の数)、その後その枚数だけカードを引きます。引いたカードを見ることはできず、それを手がかりに引くのをいつやめるか決めることもできません。インストールについても同じです。最初にコーポはこれから何枚のカードをインストールするか決め、そして1枚ずつその枚数のカードをインストールします。

  • draw up to X cards. ときたら、引く前にこれから何枚引くか宣言しなきゃいけないんですね。
  • 宣言した枚数だけカードを引いたあと、その引いたカードを見て何枚インストールするか決めるのか、それとも何枚引いて何枚インストールするかを最初に全て宣言するのか、いまいちはっきりしません。
    • あまり関係ないかもしれませんが、4つのモード(箇条書きの選択肢)を持ちそのうち2つを任意の順で解決できる《Deuces Wild》は、最初に解決するモードを決めてそれを解決したあと、結果を見てから次に解決するモードを選ぶ方式です。

Giordano Memorial Field(ジョルダーノ記念球場)

コスト: 3
強化:施設

このサーバーへの成功したランがあるたび、ランナーの得点エリアにある計画書 1 つにつき 2f:id:fobby:20180521144018p:plain をそのランナーが支払わないかぎり、ランの終了。

f:id:fobby:20180504113636p:plain: 3
HB: 2

《Giordano Memorial Field》がランを終了したら、そのランは成功、失敗、どちらと見なされますか?

いったんランが成功を宣言されたあとは、失敗したことにできません。

Twitter裁定:ランナーの得点エリアに何枚の計画書があるかに関わらず、ランナーのクレジットプールに1f:id:fobby:20180521144018p:plainしかないのであれば、その1f:id:fobby:20180521144018p:plainを《Giordano Memorial Field》に支払うことでそのランナーはランの終了を拒否できますか?《ムリンジ/Mlinzi》の裁定によれば「X unless Y(Yしない限りX)」と書かれているなら、完全に解決できなくともYを選択してXを回避できると読めますが。

(無回答)

今の段階で私が言える適切な答えは…うーん、わかりません。こんな感じではないかと推測します。
「"X unless Y"が節に用いられている時、プレイヤーはXの能力解決を回避するために、Yの"unless"効果を完全に解決する必要があります。"unless"節がそのプレイヤーの山札に関わる場合、ゲーム状況の変化が記録されうる限り、"unless"効果のために望む量のYを解決することが可能です。」
最終的にどんなルールになるかはハッキリしません。これは《ロキ》と《ムリンジ》が、《Fairchild》と異なっているという事実にもとづいて、大急ぎでまとめたものです。
「では基本的に『スタック/R&Dのカードとそれ以外では異なる』ということですか?」
はい。修正するのが楽しみです。

  • unlessでクレジットを求められるならきっかり要求額だけ支払う必要があるが、山札のカードに関しては完全解決である必要はない。ただし現時点で明確なルールはない。といった感じのようです。
    • スタックに2枚しかなくても《ディーゼル/Diesel》を使える、R&Dに2枚しかなくても《造物主の目/The Maker's Eye》を使える、に似ているかも?

Saraswati Mnemonics: Endless Exploration(サラスヴァティ・ニーモニック:終わりなき探求)

ID:部署

f:id:fobby:20180521144012p:plain, 1f:id:fobby:20180521144018p:plain:HQ からカード 1 枚を遠隔サーバー内にインストールし、その上にアドバンストークンを 1 つ置く。次の君のターンが開始するまで、そのカードは得点やレゾができない。

最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
ジンテキ

《Saraswati Mnemonics》でカードをインストールしたあと、最速ではいつそのカードをレゾしたり得点したりできますか?

《Saraswati Mnemonics》の制限が解除されるのはコーポのターンのステップ1.4です。コーポが最初にカードのレゾや得点の機会を得るのはアクション実行前のステップ2.1です。

  • たとえば《API-S Keeper Isobel》をこれでインストールしたら、次のターンにそれをレゾできるのは「コーポのターン開始時[1.4]」が終了してからです。第一クリックを消費する前にレゾウィンドウはありますが、もはやコーポはそのターン中に《API-S Keeper Isobel》のアドバンストークンを取り除くことで3f:id:fobby:20180521144018p:plain得ることはできないわけですね。
  • API-S Keeper Isobel》資財。「君のターン開始時、任意のインストール状態のカードの上からアドバンストークンを1つ取り除くことで3f:id:fobby:20180521144018p:plainを得てよい。」

Otoroshi(おとろし)

コスト: 2
アイス:セントリー

f:id:fobby:20180504113638p:plainサーバー内にインストールされているカード 1 枚の上に、アドバンストークンを 3 つまで置いてよい。そうした場合、ランナーが 3f:id:fobby:20180521144018p:plain を支払わないかぎり、そのランナーはそのカードにアクセスする。

強度: 5
ジンテキ: 2

カードにアドバンストークンを0個置いても、ランナーに3f:id:fobby:20180521144018p:plainを支払わない限りそれにアクセスさせるということはできますか?

はい。

  • 「X個まで/up to X」は常に0を選べますが、0を選び実際は何もしなかったとしても「そうした場合/if you do」を満たせるんですね。
    • 最後の拡張でも発見というか、そういうルールだったのという驚きがある…。

Thimblerig(ティンブリーグ…どのカップにボールが入っているかを当てるゲーム)

コスト: 2
アイス:コードゲート

君のターン開始時か、ランナーが Thimblerig を通過するたび、 Thimblerig を他のインストール状態のアイスと入れ替えてよい。
f:id:fobby:20180504113638p:plainランの終了。

強度: 0
ジンテキ: 1

ランナーが《Thimblerig》を通過後、《インバーシフィケイター/Inversificator》を使って他のアイスと交換しても、コーポはその《Thimblerig》を他のアイスと交換できますか?

いいえ。《Thimblerig》が他のアイスと交換され新たな位置に行ったら、ランナーはもうそれを通過していないので、《Thimblerig》の解決時にその発動条件が満たされることがありません。

ランナーがあるアイスを通過後、《インバーシフィケイター》を使い《Thimblerig》を持ってきてそのアイスと交換したら、コーポは《Thimblerig》を他のアイスと交換できますか?

いいえ。通過が発生した時、《Thimblerig》はランナーが通過した位置にあるアイスではありません。

ランナーが《Thimblerig》を通過したら、コーポはそれを《カクゴ/Kakugo》と交換しました。ランナーは1ネットダメージを受けますか?

いいえ。《カクゴ》は発動条件が満たされたときに通過された位置にあるアイスではありません。

ランナーが《コード複製システム/Code Replicator》を守っている《Thimblerig》を通過して、コーポが先に《コード複製システム》を使用したらどうなりますか?また、《Thimblerig》を先に使ったらどうなりますか?

それぞれの能力を使うことは、お互いの能力を発動条件を無効化するため、2つめの能力は解決に失敗します。コーポが《コード複製システム》を使ってランナーに《Thimblerig》へアプローチさせれば、ランナーは《Thimblerig》を通過していません。コーポが《Thimblerig》を使って他のアイスと交換すれば、《Thimblerig》は通過されたアイスではなくなります。

  • 通過時にアイスの交換が発生したら、ランナーはそのアイスは通過しなかったことになり、また交換されてきたアイスを通過したことにもならないって感じでしょうか。
  • 「kakugo inversificator」で検索すると、《カクゴ》を《インバーシフィケイター》で動かしてもランナーはネットダメージを受けるみたいなRedditのスレッドが出てきますが、現在の裁定では覆ったということになります。
    • 《カクゴ》も《Thimblerig》も「When the Runner passes This ice」で発動なので、《Thimblerig》が発動できなくなるなら《カクゴ》も発動できません。

Hangeki(はんげき)

コスト: 0
任務:報復 - 触法

ランナーが直前のターンにコーポのカードをトラッシュしていた場合にのみプレイする。

インストール状態のコーポのカードを 1 つ選ぶ。ランナーはそのカードにアクセスしてよい。そのランナーがそうした場合、 Hangeki をトラッシュする代わりにゲームから取り除く。そうでない場合、 Hangeki を -1 計画ポイントの計画書としてランナーの得点エリアに加える。

ジンテキ: 2

インストール状態のアイスを《Hangeki》で選べますか?

はい。

では、コーポが《アークエンジェル/Archangel》を《Hangeki》で選んで-1点の計画書として受け取らないと、それにエンカウントしますか?

そのとおりです。

インストール状態のアイスにアクセスしたら、《インプ/Imp》でトラッシュしたり《アイネアスの密告者/Aeneas Informant》で公開したりできますか?

はい。インストール状態のアイスへのアクセスは、一般的なインストール状態のカードへのアクセスへと同様に扱われます。

  • 非レゾ状態の普通のアイスを、まるで《アークエンジェル》のようなアクセス時にエンカウントの発生するアイスであるかのように偽り、「アクセスさせるぞ!」と脅しても、それに屈さなかったランナーが《Hangeki》を-1点の計画書として受け取らないなら、そのアイスにアクセスされて表側を見られちゃうんですね。アクセスフェイズは発生するので《アウマクア/Aumakua》にカウンターも載ってしまう。

Daruma (だるま)

コスト: 1
強化

ランナーがこのサーバーにアプローチした時、 Daruma をトラッシュしてよい。そうした場合、このサーバー内にインストールされているカード 1 枚を、任意のサーバー内にインストールされている他のカード 1 枚か、もしくは HQ にある計画書か資財か強化のうちの 1 枚と入れ替えてよい。

f:id:fobby:20180504113636p:plain: 2
ジンテキ: 3

中央サーバーのルートにインストールされている《Daruma》をコーポは使用できますか?

いいえ。《Daruma》がトラッシュされたら、同一のサーバー内のカードを交換として送り出します。中央サーバーの中にインストールされているカードはなく、コーポの手札/山札/捨て札にあるのは非アクティブカードのみで、カードはルートの中にインストールされます。

遠隔サーバーの中の《Daruma》を中央サーバーのルートにあるカードと交換するのはどうですか?

いいえ。前述と同じ理由です。《Daruma》のあったサーバーに交換として持ち込まれるカードもまたサーバーの「中にインストールされている」必要があります。

コーポが《Daruma》で交換してHQ内に持ち込まれたカードが、トークンや他のカードを搭載していたなら、搭載されていたそれらの物件はどうなりますか?

ホストはアンインストールされたものとなり、それらすべてはただちに、妨害できないトラッシュを受けます。

コーポが《Daruma》で他のインストール状態のカードと交換したカードが、トークンや他のカードを搭載していたなら、搭載されていたそれらの物件はどうなりますか?

ホストはアンインストールされなかったものとして搭載関係を維持されたまま、通常どおり場の新しい位置に移動します。

《Daruma》のサーバー内にすでに資財や計画書がある場合に、強化を送り出して、HQや他のサーバーの資財や計画書と交換できますか?2つ目の領域を持ち込むのはどうですか?

いいえ。適用可能なすべてのカード能力やルールに従う必要があります。

  • ここまで反復されるとさすがに中央サーバーのルートは中央サーバーではないということがわかってきます。
  • 発動が簡単なだけにあまり非常識なことはできないよう注意が払われています。《Off the Grid》をHQのルートに持ち込むみたいなことはできません。

Acme Consulting: The Truth You Need(アクメ・コンサルティング:あなたに必要な真実)

ID:支社

サーバーを守っている最外殻のアイスにエンカウント中のランナーは追加のタグを 1 つ所有しているものと見なされる(0 タグ所有の場合でも)。

最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
NBN

追加のタグは取り除けますか?

いいえ。ランナーは最外殻のアイスにエンカウント中に追加のタグを、たとえ0タグ所有時でも1つ所有しているものと見なされますが、このタグは取り除くような、扱うためものとしては存在していません。

  • 所有していると見なされる追加の悪名は取り除けないという裁定は《Corporate Scandal》(追加の悪名を付与する現状/current)にあり、悪名とタグは違いますが、それと同じ理屈で説明されています。

Peeping Tom(ピーピング・トム)

コスト: 4
アイス:コードゲート

ランナーが Peeping Tom にエンカウントした時、カードタイプを指定し、グリップのカードを全て公開する。指定されたタイプを持つ公開されたカード 1 枚につき Peeping Tom は「f:id:fobby:20180504113638p:plainランナーがタグを 1 つ受けない限り、ランの終了。」を 1 つ得る。

強度: 4
NBN: 3

《Peeping Tom》の能力のサブルーチンはいつまで得ていられますか?

デザイナーズノート:厳密にいえば《Peeping Tom》というアイスはゲーム終了までサブルーチンを得ていますが、このカードは「指定されたタイプを持つ公開されたカード1枚につき、このランの残りの間/... has the named type for the remainder of this run.」と読まなければならないものとして扱います。このカードは次回の公式FAQでエラッタされます。

  • 《SYNC BRE》みたいなミス。
  • FAQの更新、まだあるんですね。

Eavesdrop(盗聴)

コスト: 1
任務:触法 - 条件

Eavesdrop を「ランナーがホストのアイスにエンカウントするたび、トレース3 - 成功した場合、ランナーにタグを 1 つ与える。」のテキストを持ちアイスの上に搭載されている条件カウンターとしてインストールする。

NBN 2

《Hunting Grounds》でトレースを妨害できますか?

いいえ。《Hunting Grounds》はアイスの「エンカウント時」の能力を妨害するもので、《Eavesdrop》のトレースはアイスの上の条件カウンターからくるものです。

The Outfit: Family Owned and Operated(ジ・アウトフィット:家族経営)

ID:子会社

1 つ以上の悪名を受けるたび、 3f:id:fobby:20180521144018p:plain を得る。

最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
ウェイランド

バレンシアエステヴェス/Valencia Estevez》を相手にしたコーポは8f:id:fobby:20180521144018p:plainと悪名1つでゲームを開始しますか?

いいえ。《バレンシアエステヴェス》の悪名をコーポが「受ける/take」ことはなく、コーポは単に悪名1つとともにゲームを開始するだけです。

Twitter裁定:《従業員のストライキ/Employee Strike》がプレイされているさなかに《敵対的買収/Hostile Takeover》を得点しました。コーポは追加で3f:id:fobby:20180521144018p:plainを得られますか?

はい!

Fomicary(フォーミキャリー…アリ塚)

コスト: 2
アイス:セントリー - 対人

ランナーがいずれかのサーバーにアプローチした時、 Fomicary をレゾしてよい。そうした場合、それをそのサーバーの最内殻の位置に移動する。ランナーはそれにエンカウントしている状態になる。
f:id:fobby:20180504113638p:plainランナーが 2 ネットダメージを受けない限り、ランの終了。

強度: 2
ウェイランド: 2

一度のランごとに複数の《Fomicary》をレゾして動かせますか?

はい。《Fomicary》との強制エンカウントは残りの《Fomicary》の発動を打ち消しますが、それに伴ってランナーの《Fomicary》通過とサーバーへの二度目のアプローチが発生します。2つ目の《Fomicary》を使用できた時点で、同様に3つ目の《Fomicary》を使用できます。

《ムティ・ムウェクンドゥ/Mti Mwekundu》とはどのように作用しますか?

前述と同様、《ムティ・ムウェクンドゥ》か《Fomicary》のいずれかの解決で、ランナーはサーバーにアプローチしていない状態になるため、残った能力を解決できなくなります。しかし、これでエンカウントしたアイスを通過したら、ランナーはふたたびサーバーにアプローチし、残った能力も発動条件が満たされます。

  • カプリース・ニセイ》がローテ落ちしていなかったら大変なことになっていましたね。
  • まあウェイランドには《K. P. Lynn》がいますし、《Divert Power》で《Fomicary》をぜんぶデレゾするのも面白い?
  • 《K. P. Lynn》強化。「このサーバーのアイスをランナーが全て通過するたび、そのランナーはタグを1つ受けるかランの終了かをしなければならない。」

Building Blocks(構成単位)

コスト: 5
任務

HQ のバリアを 1 つ公開する。全てのコストを無視して「それをインストールしてレゾ」する。

ウェイランド: 4

《Building Blocks》でそのターン最初のコーポのインストールが発生したら、《419》は発動しますか?

はい、ですがバリアのインストールとレゾは同時に行われます。これは、開示されるものとして不適格なアイスということを意味します。そのバリアは開示できないので、コーポは1f:id:fobby:20180521144018p:plainの支払いを拒否でき、《419》の能力は何もしません。

  • ってことは《修復/restore》でインストールしたカードも開示できないんですね。
  • コーポが《419》へのクレジット支払いを拒否できるということは、(《Tapwrm》や《Beth Kilrain-Chang》対策のために)支払ってもいいということを意味します。そういう状況でランナーが《419》を発動させるかどうかはともかく。
    • たとえば、《都市労働計画/City Works Project》のような公共/publicの計画書は開示されることがありませんが、にも関わらず、コーポがそれをインストールしたときにランナーが《419》を発動させることもできますし、コーポがクレジットを支払うこともできます。

◆Lady Liberty(レディ・リバティ)

コスト:5
資財:領域 - 豪勢

君のターン開始時、 Lady Liberty にパワーカウンターを 1 つ置く。
f:id:fobby:20180521144012p:plainf:id:fobby:20180521144012p:plainf:id:fobby:20180521144012p:plain:搭載されているパワーカウンターの数とちょうど等しい計画ポイントを持つHQの計画書1つを、君の得点エリアに加える。
各サーバーの領域は1つまで。
デッキに1枚制限。

f:id:fobby:20180504113636p:plain: 4
中立: 0

どう機能しますか?計画書の計画ポイントを変更できますか?

"worth agenda points equal to the exact number of hosted power counters(搭載されているパワーカウンターの数にちょうど等しい計画ポイントを持つ)"というフレーズは、"an agenda.(計画書1つ)"のみを指します。《◆Lady Liberty》はそれに搭載されているパワーカウンターの数に等しいだけの計画ポイントをHQ内ですでに持っている計画書に対してのみ使用できます。この能力は「as(として)」を使用する変換効果ではないので、計画書の計画ポイントを変更することはできません。

  • 原文は"Add an agenda from HQ to your score area worth agenda points equal to the exact number of hosted power counters."
  • コーポのカードとしては珍しい「コーポの得点エリアに計画書を『加える』」カード。

終わりに

unless節の処理が「わからない」まま最後の拡張のUFAQが終わるのはびっくり。unless節から選んだダメージやトラッシュを妨害していいのかどうかもはっきりしないですね。ナンバリングFairchildと無印Fairchildで書き方が違うので、最後のFairchildたる無印が採用しているunlessは妨害しちゃいけないようにも見えますが、わかんないですね。


《◆Lady Liberty》は資財の領域という唯一のカードで、これが問題を引き起こします。

《Panchatantra》というプログラムがあります。「1ターンに1度、アイスにエンカウントした時、セントリーでもコードゲートでもバリアでもないサブタイプを1つ選んでそのアイスに得させてよい。」というものです。サブタイプは自由に考えることができます。では、1つのサーバーを守っているアイスや中のカードに領域を合計2つ以上得させたらどうなるのか?という問題が生じました。

その時は、基本セットのルールブックには「領域のサブタイプを持つ強化は1つのサーバーに1つまでしかインストールできない」としか書かれていないので、要するに領域のアイスがいくつあっても無意味という解釈だったんです。しかし、《◆Lady Liberty》は資財の領域なので、もしまだ強化の領域しか意味がないというルールが生きているなら、資財の領域と強化の領域が1つのサーバーに同居していても問題ないはずです。

いったいどうやって整合性をもたせるんだろうと思っていたんですが、スルーされましたね…。


これでFFGのカードの裁定についてはおしまいですが、まだまだ裁定は変わります。NISEIも裁定を変えますし、NISEI産のカードの裁定もあります。

『アンドロイド:ネットランナー』最後の拡張「Reign and Reverie」裁定の訳-ランナー編

はじめに

  • 最後の拡張のUFAQ(非公式FAQ)の翻訳と、それにまつわる個人的な解説です。ランナーのカードから。コーポについては下記。
  • 《インバーシフィケイター/Inversificator》について追加のFAQが出たので、それもここに記します(ただ、既存の裁定で解決可能)。
  • 見出しタグ部分に質問を、本文にそれへの回答を、それぞれ訳します。
  • 引用タグ部分にカードの詳細を訳します。
  • 箇条書きタグで裁定についての解説や与太話を付記します。
  • いかなる組織、団体、企業とも関係はありません。

removeanddiscard.hatenablog.com

情報源

ancur.wikia.com

追加の裁定/裁定の更新

《インバーシフィケイター/Inversificator》

コスト: 6
f:id:fobby:20180504113151p:plain: 1
プログラム:アイスブレイカー-デコーダ

各ターン、全てのサブルーチンをインバーシフィケイターでブレイクしたアイスを最初に通過した時、そのアイスを他のアイスと交換してよい。
1f:id:fobby:20180521144018p:plainコードゲートのサブルーチンを1つブレイクする。
1f:id:fobby:20180521144018p:plain:強度+1。

強度:2
シェイパー: 3

遠隔サーバーに《Prey》でランを行い、そして《インバーシフィケイター》でサブルーチンを全てブレイクした《チューリング/Turing》を、R&Dを守っていた別のアイスと交換したなら、ランナーはその《チューリング》のトラッシュのためにカードを何枚トラッシュする必要がありますか?

チューリング》を《インバーシフィケイター》で交換したあとには、ランナーはもう《チューリング》を通過していません。結果として《Prey》の発動条件は無効となり発動に失敗します。

  • チューリング》アイス。強度2。「チューリングは遠隔サーバーを守っている間、強度+3を持つ。」Breaker Bay
  • 《Prey》イベント。「ランを行う。このランの間に1度、アイスを通過した時、そのアイスの強度に等しい数の君のインストール済みカードをトラッシュしてよい。そうした場合、そのアイスをトラッシュする。」Data and Destiny
  • アイスの通過時、アイスの強度が変化したなら、どの時点の強度を参照するかという質問です。質問にあがっている例に沿ってに答えるなら、「そもそも通過していないことになるので、トラッシュできません」という答えになります。
  • 通過時にアイスが交換されたりアンインストールされたら、そのアイスは通過されなかったことになるというのは、《Mumbad City Grid》で出た裁定です。
  • なお、《インバーシフィケイター》と《Prey》は同時に発動するので(どちらも「アイスを通過した時」)、いずれの能力を先に発動させるかはランナーの任意です。《Prey》を先に解決することを選び、《チューリング》の現在の強度に等しい数のインストール済みカードをトラッシュすることで、ランナーは《チューリング》をトラッシュすることができます。
    • この場合は、アンインストールされた《チューリング》はもはや通過されていないので、《インバーシフィケイター》の交換能力は無効になります。さらに、《インバーシフィケイター》はすでにそのターンの1度目の「アイスの全てのサブルーチンをブレイクしての通過」を経ているため、このターン中、以降のアイスに交換能力を作用させることはできません。

アナーク

Divide and Conquer(分割統治)

コスト: 3
イベント:ラン

アーカイブにランを行う。成功した場合、アーカイブへのアクセス後、 HQ のカード 1 枚にアクセスし、そして R&D の一番上のカードにアクセスする。

アナーク: 4

R&DやHQのルートにインストールされている強化にアクセスできますか?

いいえ。

《Divide and Conquer》でのラン中に《The Turning Wheel》を使用したら?

《The Turning Wheel》を使用するたびランナーはR&DとHQのどちらで追加のカードにアクセスを望むか選択しなければならないことから、《Divide and Conquer》でのアクセスに対しては、1度の《The Turning Wheel》の使用につき各サーバーのカード群へのアクセスを1度のみ追加できます。

《ブラック・ハット/Black Hat》のトレース失敗の後、《Divide and Conquer》を使うとどうなりますか?

ランナーはR&DとHQでそれぞれ2枚ずつ、追加のカードにアクセスします。自身のトレースが失敗したなら、《ブラック・ハット》はR&DかHQのカード群へのアクセスのたびに発動する遊離条件節能力を設置します。

アーカイブへのアクセスを他の効果に置換した場合でも(《ハデスの欠片/Hades Shard》のインストールなど)、ランナーはHQとR&Dにアクセスできますか?

いいえ。

インストール済みの《アウマクア/Aumakua》はこれで何回発動しますか?

最高で3回までです。各サーバーごとに1回、計画書を盗んでいないなら。

  • FFGは「『中央サーバーのルート』は中央サーバーではない」というルールが好きです。
    • このカードも、中央サーバーにアクセスする能力なので、その中央サーバーのルートにインストールされた強化にアクセスすることはできません。各サーバーへの追加アクセスが発動した場合も(《エクサー/eXer》や《HQインターフェース/HQ Interface》など)、その増えたアクセスをルートへのアクセスに回すことはできません。
      • このルールは直感に反すると言われているところを何度も見てきましたが、どこ吹く風。むしろ、このルールを応用したカードがどんどん増えていく一方です。
  • 「after accessing archives(アーカイブへのアクセス後)」の「after」は、「when/時」や「whenever/たび」と同じで発動条件を示しているので、アーカイブへのアクセスが別の効果に置換された場合には、「アクセス後」の効果も発生しないというわけですね。
  • 「遊離条件節能力」(floating conditional ability)とは、検索すると「《ジョシュア・B/Joshua B.》の持つ常時能力は、ターン開始時に自身の条件節能力の解決により起動する。この条件節能力は、ターン終了時の遊離条件節能力を生む」みたいな使われ方をしている文書が出てきます。
    • 《ジョシュア・B》リソース。「君のターン開始時、f:id:fobby:20180521144012p:plainを得てよい。そうした場合、このターンの終了時にタグを1つ受ける。」Cyber Exodus
      • 「~時、してよい」なので、クリックを得るのは任意条件節能力です。これによって生まれる「そうした場合」は常時能力です。タグを受けるのは「時」であるため条件節能力かつ、《ジョシュア・B》がターン中にアンインストールされても発動するので、発生源と能力が遊離(floating)していると言えます。ですから、遊離条件節能力なのです。
        • 立ち返って、《ブラック・ハット》は解決後すでにトラッシュされていますが、その条件節能力は有効なので、これも遊離条件節能力です。
  • 《アウマクア》の答えは正確には「計画書を盗んでおらず、カードのトラッシュもしなかったなら」ですね。
  • 《The Turning Wheel》リソース。「搭載されているパワーカウンター2つ:このランの残りの間、HQかR&Dのカードに追加で1枚アクセスする。」The Liberated Mind
  • 《ブラック・ハット》イベント。「コーポに「トレース4- 失敗した場合、このターンの残りの間、HQかR&Dのカード群にアクセスするたび、ランナーは追加で2枚のカードにアクセスする」をさせる。」カンパラの支配/Kampala Ascendent
  • 《アウマクア》「君がカードを1枚開示するか、0枚以上のカードにアクセスしてそのどれも盗みもトラッシュもしないたび、アウマクアの上にウィルスカウンターを1つ置く。」クリムゾン・ダスト/Crimson Dust

Guinea Pig(モルモット)

コスト: 4
イベント

グリップをトラッシュする。
10f:id:fobby:20180521144018p:plain を得る。

アナーク: 3

グリップには《Guinea Pig》が1枚だけしかありません。プレイできますか?

はい。

《ダディアナ・チャコン/Dadiana Chacon》をインストールしてから《Guinea Pig》をプレイして、クレジットプールにちょうど4f:id:fobby:20180521144018p:plainしかない場合、ランナーはフラットラインしますか?

《ダディアナ・チャコン》の能力は、ランナーが《Guinea Pig》のプレイコストを支払ったあと、かつ《Guinea Pig》の能力が解決される前に発動します。最低でも3枚のカードがグリップにあるならば、ランナーは《ダディアナ・チャコン》によってフラットラインしません。ダメージの解決後、通常どおり《Guinea Pig》の解決を継続します。

  • グリップの全トラッシュを要求されるイベントは既出で、そのイベント以外にグリップにカードがない場合もプレイ可能という裁定も既出です。
  • 《Guinea Pig》のグリップのトラッシュはコストではないので、《ダディアナ・チャコン》のダメージが先に入るわけですね。ですから通常どおり、
    • 1. イベントのプレイコスト支払い
    • 2. ダディアナのダメージを受ける(およびダディアナをトラッシュ)
    • 3. イベントの解決(グリップの全トラッシュ)
  • この順番で処理します。
  • 《ダディアナ・チャコン》リソース。「君が0f:id:fobby:20180521144018p:plain所有するたび、ダディアナ・チャコンをトラッシュし、そして3ミートダメージを受ける。」地球の末裔/Earth's Scion

◆Patchwork(パッチワーク)

コスト: 4
ハードウェア:コンソール

  1. 1f:id:fobby:20180504113151p:plain

各ターンに1 度、君がカードをプレイしようとするかインストールしようとする時、グリップのカードを 1 枚トラッシュすることで、そのプレイコストかインストールコストを 2 下げてよい。

各プレイヤーのコンソールは 1 つまで。

アナーク: 3

クレジットプールに3f:id:fobby:20180521144018p:plainしかないランナーが《◆Patchwork》で《確実なギャンブル/Sure Gamble》をプレイできますか?

はい。

  • 意外な裁定。なぜコストが足りないカードをインストールしようとしたりプレイしようしたりとできる…?
    • ゲーム状況の変化する可能性の認められないアクションや能力の使用の禁止、ならびに、それにより他のカードの能力が発動することが自明であってもゲーム状況の変化の可能性があるとは認められない、さらには、コストは常に一度にまとめてすべて払わなければいけない原則など、いろんなものと噛み合ってないように見えます。

Cradle(クレイドル)

コスト: 4
f:id:fobby:20180504113151p:plain: 1
プログラム:アイスブレイカー - デコーダ

グリップのカード 1 枚につき Cradle は強度 -1 。
2f:id:fobby:20180521144018p:plain: コードゲートのサブルーチンを任意の数だけブレイクする。

強度: 5
アナーク: 3

グリップに6枚以上のカードがあると強度はマイナスになりますか?そうだとしたら、強度マイナスの《Cradle》にブレイクできるアイスはありますか?

はい、アイスもアイスブレイカーも強度はマイナスになりえます。アイスブレイカーの強度がマイナスになったとしても基本的な機能に影響はせず、強度がそのアイスブレイカー以下のアイスのサブルーチンだけをブレイクできます。

  • 強度は、0未満でも一律で0にするようなことはなく、ちゃんと計算されます(コストとは扱いが異なります)。仮に強度が-2になった《Cradle》を《データサッカー/Data Sucker》などで補助しようというなら、アイスの強度も-2にしなければいけません。

◆District 99(第 99 地区)

コスト: 3
リソース:場所 - 裏世界

各ターン、最初にプログラムかハードウェアが(どこからであれ)トラッシュされた時、 District 99 にパワーカウンター を 1 つ置いてよい。
f:id:fobby:20180521144012p:plain, 搭載されているパワーカウンター 3 つ:ヒープにある、君のIDと派閥の一致するカードを 1 枚グリップに加える。

アナーク : 3

ターンの最初のダメージがプログラムかハードウェアをヒープに送ったら、《◆District 99》はパワーカウンターを得ますか?

はい。ダメージはカードのトラッシュを発生させます。

ランナーのディスカードフェイズでプログラムかハードウェアが捨てられたら、《◆District 99》はパワーカウンターを得ますか?

いいえ。カードを捨てる/discardことは、トラッシュすることではありません。

Twitter裁定:《通りの行商人/Street Peddler》に搭載されている裏向きのカードや、Apexによって裏向きにインストールされたプログラムかハードウェアがトラッシュされたら、《◆District 99》はパワーカウンターを得ますか?

裏向きのカードはタイプを持つため、《◆District 99》は《通りの行商人》の上のカードからパワーカウンターを得ます。ですが、裏向きにインストールされたランナーのカードはタイプを持たないので、《◆District 99》に影響しません。

  • 裏向きのカードはいったん表になってからヒープに加えられる(これにより《Skorpios Defense Systems》は裏向きのカードの被トラッシュ時にその表側を確認できる)というルールがあるのですが、だからといってそのタイプや効果が意味を持つことはないようです。
  • 《通りの行商人》リソース。「通りの行商人をインストールした時、スタックの一番上から3枚のカードを裏向きで通りの行商人の上に搭載する(君はこれらのカードをいつでも見てよい)。」

クリミナル

Liza Talking Thunder: Prominent Legislator (リーザ・トーキング・サンダー:著名な国会議員)

f:id:fobby:20180622081146p:plain: 0
ID:G-モード

各ターン、最初に中央サーバーへのランが成功した時、カードを2枚引きタグを1つ受ける。

最小デッキ枚数: 50 / 影響値上限: 15
クリミナル

タグを回避しても2枚のカードを引けますか?

はい。カード2枚とタグはお互いに依存しません。2つの異なる効果が結びついた合成能力です。

  • この拡張の《Hot Pursuit》も同様です。タグを回避してもクレジットを得られます。
  • 「合成能力」というタームが登場しました。リファレンスガイドには「合成効果/Composite Effect」という名前で載っています。
    • 《罠!/Snare!》のダメージとタグは同時なので、ダメージを妨害した時点では、タグはまだつけられていない、的なやつです。
      • この例でもわかるように、アンドロイド:ネットランナーにおける「効果」と「能力」の境界は極めてふわっとしています。
  • ちなみに質問のように、「強制のタグを回避した場合、効果を得られなくなる」ということが起こりうる書式が今の所ないんですよね。
    • 「タグを1つ受けてよい。そうした場合、カードを2枚引く/You may take 1 tag. If you do, draw 2 cards.」でも、
    • 「タグを1つ受けることで、カードを2枚引いてよい/You may take 1 tag to draw 2 cards」でも、
    • いずれの場合もタグを妨害したらカードが引けなくなりますが、いずれの場合もタグが任意で、受けたくないなら拒否できます(効果は得られませんが)。他方《Liza Talking Thunder》のタグは強制で、効果によって回避するか、何らかの方法で取り除くしかありません。ただ、繰り返しになりますがこのタグを回避してもカード2枚を引く効果に影響はありません。
  • キタラサイクル以降、アンドロイド:ネットランナーは、処理を忘れそうな能力の大半を「してよい/may」のつく任意条件節能力として設定、発動忘れトラブルを防いでいます。余計なお世話ともいえなくもないですが、《Liza Talking Thunder》のような強制条件節能力がわかりやすくなったとも言えます。

◆Thunder Art Gallery (サンダーアートギャラリー)

コスト: 3
リソース:場所

各ターン、最初にタグを 1 つでも回避するか取り除いた時、グリップのカード 1 枚をインストールコストを 1 下げてインストールしてよい。

クリミナル: 2

《Forger》と《◆Thunder Art Gallery 》がインストール済みで、《罠!/Snare!》にアクセスしました。ランナーがタグを《Forger》で回避して、《Sports Hopper》を《◆Thunder Art Gallery 》でインストールしたら、きたるネットダメージに備えて《Sports Hopper》を使い、フラットラインしないためにカードを引けますか?もしくは《バイオモデル・ネットワーク/Bio-Modeled Network》をインストールして、きたるネットダメージを妨害できますか?

《罠!》の能力が「発動」の状態にあるあいだの、妨害/回避能力ウィンドウのさなかにランナーは《Forger》を使用できます。このウィンドウのさなか、連鎖対応として《◆Thunder Art Gallery 》は発動と解決がおこなわれます。いったん解決されたら、ランナーは《バイオモデル・ネットワーク》のような妨害/回避に関連する能力を続けて発動させることができますし、《◆Thunder Art Gallery 》でインストールした《バイオモデル・ネットワーク》をそのままダメージ妨害に使うこともできます。ただし、アクセス中には通常の消費型能力ウィンドウがないため、妨害/回避の能力のない《Sports Hopper》は使用することはできません。

《Citadel Sanctuary》と《◆Thunder Art Gallery 》と《Autoscripter》をインストールしているランナーが、自分のターン終了時、《Citadel Sanctuary》を使用してタグを取り除くことで《◆Thunder Art Gallery 》を発動しました。これでプログラムをインストールしたら、そのランナーは《Autoscripter》からクリックを得られますか?

いいえ。どのプレイヤーもディスカードフェイズにクリックを得たり消費したりすることはできません。

  • 1問目をざっくり要約すると
    • 1. ダメージとタグの合成効果が発動する。(《罠!》が発動。)
    • 2. ダメージを妨害したりタグを回避するアクティブな能力を、望む順、好きな数だけ発動できるようになる。
    • 3. タグが回避される。(《Forger》)ダメージはまだ解決されない。
    • 4. 「タグを回避するたび、何かインストールしてよい」の能力が連鎖対応で発動。(《◆Thunder Art Gallery 》を使用。)
    • 5. ダメージを妨害する効果のある《バイオモデル・ネットワーク》をインストールする。連鎖対応の処理が優先されるので、この間ダメージは解決されない。
    • 6. まだダメージは解決されていない。ダメージを妨害するカードが新たにアクティブになったため、これを使用できる。
    • 7. ダメージを妨害する。(《バイオモデル・ネットワーク》を使用。)このあいだ「妨害する/回避する」と書かれていない能力は使用できない。(《Sports Hopper》のインストールは《◆Thunder Art Gallery 》で可能だが、妨害や回避の効果ではないので使用はできない。)
  • 《Forger》ハードウェア「f:id:fobby:20180504113636p:plain:タグを1つ、取り除くか回避する。」The Underway
  • 《バイオモデル・ネットワーク》リソース「f:id:fobby:20180504113636p:plain:1点を除きネットダメージ全てを妨害する。」ダイダロス複合施設/Daedalus Complex
  • 《Sports Hopper》リソース「f:id:fobby:20180504113636p:plain:カードを3枚引く。」Salsette Island
  • 《Citadel Sanctuary》リソース「ターン終了時にタグされているなら、コーポに『トレース1- 失敗した場合、ランナーはタグを1つ取り除く』をさせてよい。」Intervention
  • 《Autoscripter》ハードウェア「君のターン中にグリップからプログラムをインストールしたら、f:id:fobby:20180521144012p:plainを得る。」Up and Over
  • ウィンドウは、ここでは機会とか時間帯といった意味で使われています。チャンスとかタイミングみたいな。
  • 妨害/回避のウィンドウで、妨害/回避したい効果と一見まったく関係ない能力を連鎖対応させて処理できるのは、ぼくは割と好きな話です。なんか、発砲された直後に時間が止まって、そののち超スローモーションになって弾丸を回避する演出を想起させます。
  • 要点としては、妨害する/回避すると書かれている能力は、その妨害/回避の対象が発生したら、対象が存在するかぎり好きなだけ使用できます。それによって何らかの条件節能力の「時、たび」の発動条件が満たされたなら、連鎖対応ルールによりそっちを先に解決します。そしてその間も、妨害/回避の対象は解決されないということですね。
    • 条件節能力の発動条件が満たされた時点でアクティブでなかったカードが、その条件の途中でアクティブになっても、もう間に合わないという一般的な処理とは異なるので、そこは注意してください。
  • 2問目についてはリファレンスガイド25ページ、ターンのタイミング構成を参照。ターン終了時とはディスカードフェイズの最後であり、[3.1]のディスカード、[3.2]の消費型能力とレゾ・ウィンドウ、[3.3]の未消費クリック喪失に続く[3.4]に発動します。

シェイパー

◆Mind's Eye(マインド・アイ)

コスト: 3
ハードウェア:コンソール

  1. 1f:id:fobby:20180504113151p:plain

R&D へのランが成功するたび、 Mind's Eye にパワーカウンターを 1 つ置いてよい。

f:id:fobby:20180521144012p:plain, 搭載されているパワーカウンター 3 つ:R&D の一番上のカードにアクセスする。

各プレイヤーのコンソールは 1 つまで。

シェイパー : 3

《Mind's Eye》のアクセスを《Akiko Nisei》や《ニヤシヤ/Nyashia》や《エクサー/eXer》で増やすことはできますか?

はい。仮にランナーがR&Dへのランを成功させたとした場合の、ランのタイミング構成におけるステップ5.5から5.6にかけて《Mind's Eye》は解決し、これにはR&Dでアクセスするカードを変更したり、アクセス数を決定する効果も適用されます。ですがR&Dのルートにインストールされた強化に《Mind's Eye》ではアクセスできず、《The Turning Wheel》のようにランの進行状態に依存する効果も適用できません。

  • さきほども申し上げたように、FFGとJacobは、中央サーバーのルートは中央サーバーにあらずのルールが大好きです。
  • 《Akiko Nisei》ID。「R&Dのカード群にアクセスするたび、君とコーポは秘密裏に0f:id:fobby:20180521144018p:plainか1f:id:fobby:20180521144018p:plainか2f:id:fobby:20180521144018p:plainを支払う。支払ったクレジットを公開する。君とコーポが同じ数のクレジットを払っていた場合、R&Dのカードに追加で1枚アクセスする。」Reign and Reverie
  • 《ニヤシヤ/Nyashia》(悪魔と竜/The Devil and the Dragon)、《エクサー/eXer》(統治者の景色/Council of the Crest)いずれもプログラム。いずれも「R&Dのカード群にアクセスするたび」で追加アクセスを供給する。

◆Mâché(マシェ…張り子)

コスト: 1
ハードウェア

各ターン、アクセスしたカードを最初にトラッシュした時、そのカードのトラッシュコストと同じだけのパワーカウンターを Mâché に載せてよい。
搭載されているパワーカウンター 3 つ:カードを 1 枚引く。

シェイパー: 3

カードにアクセスしてから、そのカードを同じターンに、後からトラッシュしたなら(《Apocalypse》や《Political Operative》などで)、《Mâché》にパワーカウンターは載りますか?

いいえ。ランナーがアクセス中にカードをトラッシュしたときに《Mâché》は発動します。

  • 原文は「The first time you trash an accessed card each turn,」
  • 1回目のアクセスである必要はありません。たとえば、まず計画書にアクセスしてそれを盗んでから、同一ターン、今度は資財にアクセスしてトラッシュしたなら、《◆Mâché》は発動できます。
  • 《Apocalypse》や《Political Operative》は、アクセスなしでカードをトラッシュできる効果を持ちます。

Ika(いか)

コスト: 0
f:id:fobby:20180504113151p:plain: 1
プログラム:アイスブレイカー - キラー

2f:id:fobby:20180521144018p:plain:Ika をアイス 1 つの上に搭載する。
1f:id:fobby:20180521144018p:plain:ホストのセントリーのサブルーチンを 2 つまでブレイクする。
2f:id:fobby:20180521144018p:plain:強度 +3 。

強度: 2
シェイパー: 2

《フレーム=アウト/Frame-out》の上のクレジットを《Ika》に使ったあとその《Ika》を動かしても、やはりターン終了時にはトラッシュされますか?

いいえ。

  • 《フレーム=アウト》ハードウェア。「フレーム=アウトの上のクレジットを使用したターンの終了時、搭載されているプログラムをトラッシュする。」カンパラの支配/Kampala Ascendent
  • なお、《Ika》を《トリパノ/Trypano》のように最初からアイスの上にインストールすることはできません。第一の能力が《Ika》の搭載手段を指示しているため、このカードはこの手段によってのみアイスに搭載できます。

Psyche Mike(プシュケー・マイク)

コスト: 1
リソース:コネ

各ターン、最初に成功した R&D へのランが終了した時、アクセスされたR&Dのカード 1 枚につき 1f:id:fobby:20180521144018p:plain を得てよい。

シェイパー: 4

同じカードに2度アクセスしたら(R&Dへのラン中に《シロ/Shiro》が発動したなど)、ランナーが得るのは1f:id:fobby:20180521144018p:plain?2f:id:fobby:20180521144018p:plain

2f:id:fobby:20180521144018p:plain得ます。《◆Psyche Mike》がカウントするのはカードにアクセスした回数であり、アクセスされたカードの数ではありません。

R&Dのルートにインストールされた強化から《◆Psyche Mike》でクレジットを得ることはありますか?

いいえ。強化は中央サーバーのルートでアクセスされるものであり、中央サーバーそれ自体でアクセスされるものではありません。

  • また「『中央サーバーのルート』は中央サーバーではない」のルール。
  • 同じカードに2度アクセスしたら2度発動するのは《オベラス/Obelus》も同じです。
    • この拡張のHBのID、《Sportsmetal》は、「一度のアクセスフェイズで同じカードに2度アクセス」を日常的に発生させる可能性があります。
  • 《ムワンザ・シティーグリッド/Mwanza City Grid》の場合、ルートの強化にアクセスしてもコーポにクレジットをもたらしますが、これはどのサーバーでのアクセスか限定していないためです。《◆Psyche Mike》はR&Dのカードと明記しています。これは《オベラス》と《ハデスの欠片/Hades Shared》のコンボからの反省という説がStimhack.comで提唱されていました。


ミニ派閥

◆Algernon(アルジャーノン)

コスト: 0
f:id:fobby:20180504113151p:plain: 1
プログラム

君のターン開始時、 2f:id:fobby:20180521144018p:plain を支払うことで、f:id:fobby:20180521144012p:plainを得てよい。そうした場合、君のターン終了時、このターンに君がランを成功させていない場合、 Algernon をトラッシュする。

Adam :5

f:id:fobby:20180521144012p:plainを得てから《◆Dr. Lovegood》で《◆Algernon》を空白にしても、ランが成功していないならトラッシュされますか?

はい。いったん発動した《◆Algernon》の能力は発生源のカードから独立します。よってこの能力の2つ目の部分はターン終了時にやはり発動します。

  • 《◆Dr. Lovegood》リソース。「君のターン開始時、インストール済みカードを1つ選ぶ。このターンの残りの間、そのカードのテキスト枠は空白である。」Data and Destiny
  • 遊離条件節能力ですね。

中立

◆DJ Fenris(DJ フェンリス)

コスト: 3
リソース:コネ

DJ Fenris がインストールされた時、君の ID と派閥が異なる G-モードの ID を彼の上に搭載する。 DJ Fenris がアンインストールされた場合、搭載されていた ID をゲームから取り除く。

DJ Fenris は搭載されている ID のテキストを得る。

デッキに 1 枚制限。

中立: 1

《◆DJ Fenris》が《Apocalypse》で裏返ったらどうなりますか?

IDは《◆DJ Fenris》に搭載され続けますが、アクティブではないものとしてゲームに影響しません。《◆DJ Fenris》がまた表向きになれば、搭載されているIDのテキスト枠を再び得ます。

《◆Dr. Lovegood》が《◆DJ Fenris》を空白状態にしたらどうなりますか?

IDは《◆DJ Fenris》に搭載され続けますが、アクティブではないものとしてゲームに影響しません。ターン終了時に《◆DJ Fenris》の空白状態は解除され、そして搭載されているIDのテキストを得ます。

裏向きか空白状態の《◆DJ Fenris》がアンインストールされたらどうなりますか?

プレイエリア以外の位置に置かれたIDはただちにゲームから取り除かれます。

《◆DJ Fenris》がアンインストールされその後ふたたびインストールされたら、前に《◆DJ Fenris》の上にあったものと同じIDを搭載できますか?

はい。

《◆DJ Fenris》と《Ele "Smoke" Scovak》は、どのように相互作用しますか?

ランナーが《◆DJ Fenris》をインストールしたターンの、次のターンの開始時(ステップ1.3)、ランナーはアイスブレイカーを使用するための支払いに使えるクレジットを《◆DJ Fenris》に置きます。その能力解決が終わるまで再生クレジットを持たない《◆DJ Fenris》は、そのインストール時にクレジットを置かれることがありません。《◆DJ Fenris》が《Ele "Smoke" Scovak》からStealthのサブタイプまでは得ないことにも注意してください。

ターンの最初にインストールしたカードが《◆DJ Fenris》で、IDに《Heyley Kaplan》を選んだなら、《Hayley Kaplan》から得た新たな能力でもう1つのリソースをインストールすることはできますか?

いいえ。《Hayley Kaplan》からの能力の発動条件が満たされた時、《◆DJ Fenris》はまだID能力を得ていません。

《Nasir Meidan》でプレイしていて《レイナ・ローハ/Reina Roja》を《◆DJ Fenris》に搭載したら、《Nasir Meidan》の能力解決時にランナーは追加のクレジットを得ますか?

いいえ。《レイナ・ローハ/Reina Roja》はコーポがレゾする時にだけアイスのレゾコストを増やします。

Twitter裁定:《◆DJ Fenris》に搭載されているIDを《Rebirth》で交換できますか?

いいえ。《◆DJ Fenris》に搭載されているIDは「your identity」ではありません。


  • 《Ele "Smoke" Scovak》ID。「1再生クレジット。このクレジットはアイスブレイカーを使用するための支払いに使う。」Intervention
  • 《Heyley Kaplan》ID。「各ターン、最初にカードをインストールした時、同じタイプの他のカードを1つインストールしてよい。」Breaker Bay
  • 《Nasir Meidan》ID。「レゾされたばかりのアイスにエンカウントするたび、プールの全てのクレジットを失う。そのアイスのレゾコストに等しいクレジットを得る。」Upstalk
  • 《レイナ・ローハ/Reina Roja》ID。「各ターン、最初にレゾされるアイスのレゾコストは1増える。」基本セット第2版/Revised Core、もしくはMala Tempora
  • 《Rebirth》イベント。「君のIDを同一派閥の他のIDと交換する。Rebirthをトラッシュするかわりにゲームから取り除く。」The Liberated Mind
  • 《◆DJ Fenris》が裏向きになってトラッシュされたら、その上のIDはヒープに行くのかとずっと疑問だったんですが、やはりゲームから取り除かれるようです。
  • ゲームから取り除かれたIDをもう一度使っていいと明言されるのはなんだか面白い。
  • 再生クレジットは「カードの所有者のドローフェイズ」と、「そのカードがアクティブになったとき」にだけ置かれます。《◆DJ Fenris》がアクティブになったときはまだ再生クレジットに関する能力を得ていないという裁定。
  • 《Heyley Kaplan》の「各ターン、最初にカードをインストールした時」、やはり《◆DJ Fenris》はまだ何の能力も持っていません。
  • your identityではないという裁定。《District 99》の「《通りの行商人》の上のプログラムかハードウェアがトラッシュされても発動」は、仮にそれらが非アクティブでも「プログラムかハードウェア」ってことを示してますから、《◆DJ Fenris》の上のIDを「君のID」にあらずとする根拠がないと思ったんですけどね…。

終わりに

「《Reboot》で裏向きにインストールするヒープの5枚のカードは、事前に公開するんですか?」という質問が事前に出ていたんですが、何も触れられていません。特に裁定がないということは、ヒープは公開情報ですし、公開なのでしょう。

裏向きになったインストール済みのランナーのカードを、コーポがトラッシュしたりバウンスする場合、例えば「《インバーシフィケイター》だったカードをトラッシュしてください」と口頭で述べることはできず、指さすなどして具体的にどのカードをトラッシュするか示さなければいけないというルールがあります。大会ルールではメモを取ってはいけないので、NBNのバウンスを多用するコーポにとっては、5枚のカードがなんだったのか記憶する能力が試されます。

次回はコーポの裁定です。この拡張、ランナーのカードはそんなに難しいことはなく、実戦で問題になりそうなのは《Divide and Conquer》と《The Turning Wheel》との作用くらいで、まあ個人的には《Patchwork》が本来払いきれないコストのカードのプレイやインストールを可能にするというのが謎なんですが、それはともかく、コーポのほうがUFAQがいるかもしれません。解釈のわかれたテキストの正しい読み方も解説されていますし、エラッタもあります。