ネットランナー第2版: ルール解説-コーポのカード

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《アトラス計画/Project Ares》

  • 何をトラッシュするかはランナーが決定します。

《攻撃的秘書官/Aggressive Secretary》

コーポのカードテキストにある「プログラムを1つトラッシュする。」とは、常に、「インストール状態のプログラム1つを、コーポが選択してトラッシュする」ことを意味します。

  • アクセス時、《攻撃的秘書官/Aggressive Secretary》にアドバンストークンが2つ載っていた場合、コーポがコストを払うことで「2つのプログラムを同時にトラッシュする効果」が発動します。
    • 「1つのXにつき、1つのY」の能力は、常に、Xの合計数であるYがまとまりとなって同時に発動します。

《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》

  • 《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》が2つサーバー内に非レゾ状態でインストールされている場合、ユニークカードであることから、タイミング構成上、1度のランにつき1つの《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》だけがアクティブになりえます。
  • アーカイブのルートにある《アッシュ2X3ZB9CY》とのトレースにコーポが勝った場合も、アーカイブ内のカードをすべて表向きにするアクセスフェイズの工程は発生します。
  • 《クイーンズ・ギャンビット/Queen's Gambit》で《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》がアドバンスされ、ランナーがそれにアクセスできなくなったあと、彼のいるサーバーにランを行ってトレースに負けた場合、そのランナーはいかなるカードにもアクセスすることはできなくなっています。しかし依然として、アクセスフェイズは発生します。
    • これにより、その場合の《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》がアーカイブのルートにあった場合、ランナーはいかなるカードにもアクセスすることはできなくなっていますが、アーカイブのカードをすべて表向きにはします。
    • また、その場合の《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》が遠隔サーバーにあった場合、ランナーはいかなるカードにもアクセスすることはできなくなっていますが、アクセスフェイズを置換して《銀行作業/Bank Job》からクレジットを受けとることができます。

《金庫/Strongbox》

ここでのf:id:fobby:20171229231445j:plainの消費は追加コストです。追加コストは常に支払いの拒否が可能です。

  • ランナーは追加コストとして課せられたf:id:fobby:20171229231445j:plainの消費を拒否できます(消費可能な状態であったとしても)。
    • 通常、ランナーはアクセスした計画書を盗まなければいけません。しかし、盗むことへの追加コストの課せられた計画書であれば、ランナーはその支払いを拒否することで、計画書を盗まないことを選択できます。
  • R&Dのルートに《金庫/Strongbox》がインストールされている時に、ランナーがR&Dの中の計画書にアクセスしたが追加コストであるf:id:fobby:20171229231445j:plainの消費を拒否したという場合、その計画書のテキストに「アクセス時、ランナーはこれを公開する」と書かれていないのであれば、そのランナーは自分が計画書にアクセスした旨や、追加コストの支払いを拒否した旨をコーポに伝える必要はありません。

《洗浄屋/The Cleaners》

  • コーポの与えた1点以上のミートダメージが妨害されなかった時、追加で1点のミートダメージを与えます。
  • 妨害不可のミートダメージを与えたのであれば、追加の1ミートダメージも妨害不可となります。
  • 《ネット接続眼球/Net-Ready Eyes》のように、ランナーがミートダメージを「受ける」と書かれている効果を受けた時は、《洗浄屋/The Cleaners》は追加のミートダメージを与えられません。

《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike

エラッタがあります。参照する「計画ポイント」は「表記計画ポイント」になりました。詳しくはここ

  • 計画書を直前のターンに盗まれていない場合、プレイしてトレースが成功した場合にいかなるダメージも与えることはなく、《洗浄屋/The Cleaners》の追加のミートダメージも発生しません。
  • ランナーが直前のターンに《評判/Notoriety》を自分の得点エリアに加えていたとしても、それは盗まれた計画書ではないため、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》が1点のミートダメージを与えることはできません。

《カグヤからの出荷/Shipment from Kaguya

アドバンストークンはバンクから置かれます。

  • 効果として「アドバンストークンを1つ置く」と書かれていた場合、それは常に、コーポが1f:id:fobby:20171229231445j:plainと1f:id:fobby:20171229231623j:plainを消費して行う「アドバンス・アクション」とは区別されます。
  • 効果によって置かれるアドバンストークンはバンクのものを使用します。コーポがクレジットを追加で支払う必要はありません。

《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》

  • グリップが空の状態でランナーが計画書を盗み、7点以上の計画ポイントをそのランナーが所有した時は、《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》の発動より先にランナーが勝利します。
  • 《評判/Notoriety》を得点エリアに加えることは計画書を盗むことではないため、《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》のが発動することはありません。
  • 《従業員のストライキ/ Employee Strike》がプレイされている状態でコーポが計画書を得点した時は、「能力の発動条件が満たされた時点では、コーポのIDカードテキストは空白であった」と見なされ、《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》は発動しません。

《セレブの贈り物/Celebrity Gift》

  • 各プレイヤーの手札や非レゾ状態のカードなど、秘匿領域を対戦相手に意図的に公開し、相手の判断をコントロールする行為は、アンドロイド:ネットランナーのブラフゲーとしての哲学を損なうとして禁じられており、大会では警告の対象となります。そのため、HQを公開したいのであれば《セレブの贈り物/Celebrity Gift》を使うようにと公式に推奨されています。

《ホクサイ・グリッド/Hokusai Grid》

  • 領域のサブタイプを持つ強化は、1つのサーバー内に1つまでしかインストールできません。
    • ユニークカードとの違いにご注意。コーポのユニークカードは場に複数インストールすることが可能です(レゾしておけるのは1つまで。2つ目をレゾすると、古い方が妨害できないトラッシュを即座に受けます)。

《ビール計画/Project Beale》

  • アドバンストークン5個で3点の価値を持ちます。
    • 7個で4点。
    • 9個で5点。
    • 11個で6点。
    • 13個で7点。
  • 載っているアドバンストークンが3以上で奇数であるX個のとき、Xを2で割ってコンマ以下を切り上げることで得点時に得られる計画ポイントが求められます。

《データレイブン/Data Raven

これにエンカウントしたランナーは、まずタグを1つ受けるか、それともランを終了するか、どちらかを選ばなければいけません。また、ランナーが基本セットのカード(第2版を含む)でこれを迂回した場合、そのランナーはいずれかを選択する義務から逃れます。
迂回について詳しく知りたい方はリファレンスガイドか、ここを参照してください。

  • エンカウント時、ランナーは必ず「タグを1つ受ける」か「ランを終了する」のどちらかを選ばなければいけません。
    • この時ランナーが自発的に「ランを終了する」ことは、ジャックアウトとは見なされません。
  • ランナーが《データレイブン/Data Raven》を《ファム・ファタル/Femme Fetal》か《内部犯行/Inside Job》で迂回した場合、どちらか選ばせる能力は発動しないままエンカウントは終了します。
    • 通常起こり得ないコーポのターンのランであればそうでない可能性がありますが、ここでは省略します。日本語環境では発生しません。

《ポップアップ・ウィンドウ/Pop-up Window》

ランナーが基本セットのカード(第2版を含む)でこれを迂回した場合、コーポが1f:id:fobby:20171229231623j:plainを得る能力は発動しないまま、エンカウントは終了します。
迂回について詳しく知りたい方はリファレンスガイドか、ここを参照してください。

  • ランナーが《ポップアップ・ウィンドウ/Pop-up Window》を《ファム・ファタル/Femme Fetal》か《内部犯行/Inside Job》で迂回した場合、コーポがクレジットを得る能力は発動しないまま、エンカウントは終了します。
    • 通常起こり得ないコーポのターンのランであればそうでない可能性がありますが、ここでは省略します。日本語環境では発生しません。

《トールブース/TollBooth》

ランナーがこれにエンカウントした時、そのランナーはきっかり3f:id:fobby:20171229231623j:plainをバンクに払わなければなりません。もし3f:id:fobby:20171229231623j:plainを捻出できないのであれば、そのランナーは1f:id:fobby:20171229231623j:plainも払うことなく、ランが終了します。また、ランナーが基本セットのカード(第2版を含む)でこれを迂回した場合、そのランナーは3f:id:fobby:20171229231623j:plain払うかランを終了する義務から逃れます。
迂回について詳しく知りたい方はリファレンスガイドか、ここを参照してください。

  • 《トールブース/TollBooth》にエンカウントしたランナーは、可能なら3f:id:fobby:20171229231623j:plainを払うと書かれています。ランナーのクレジットプールに3f:id:fobby:20171229231623j:plain以上あれば、必ず3f:id:fobby:20171229231623j:plainを払ってください。
    • ちなみに、クレジットを払うのはバンクへです。コーポへではありません。
    • 日本語版環境では、クレジットプールに3f:id:fobby:20171229231623j:plain以上所有しているランナーだけが支払の対象となりますが、プールにクレジットがなくても《Ghost Runner》や《Net Mercur》のようにラン中に使用可能なクレジットが載っているカードをインストールしていてそこから3f:id:fobby:20171229231623j:plain払えるのであれば、払わなければいけません。
  • ただし、ランナーが1f:id:fobby:20171229231623j:plainか2f:id:fobby:20171229231623j:plainしか支払えない場合は、そのランナーはクレジットを払う必要はありません。これは「可能なら」の能力です。そうした場合、ただランを終了させます。
    • 「可能なら」と書かれている場合、「その条件を完全に満たすことができる場合のみ実行し、満たすことができないのなら、何もしない」ということを意味します。
  • 《トールブース/Tollbooth》とのエンカウント時、ランナーが《身代わり/Fall Guy》をトラッシュしてクレジットを工面することはランのタイミング構成上できません。
  • ランナーが《トールブース/TollBooth》を《ファム・ファタル/Femme Fetal》か《内部犯行/Inside Job》で迂回した場合、3f:id:fobby:20171229231623j:plainを支払わせるかランを終了させる能力は発動しないまま、エンカウントは終了します。
    • 通常起こり得ないコーポのターンのランであればそうでない可能性がありますが、ここでは省略します。

《ラップアラウンド/Wraparound》

  • ラクターとは、アイスブレイカーが持つサブタイプのことです。
  • ラクターは、まさに《ラップアラウンド/Wraparound》のようなバリアのサブルーチンをブレイクします。

《閉鎖口座/Closed Account》

  • カードの上のクレジット(《アーミテージ式コード破壊/Armitage Codebusting》《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》など)はクレジットプールになく、失われません。

《燻製ニシン/Red Herrings》

ここでの5f:id:fobby:20171229231623j:plainの支払いは追加コストです。追加コストは常に支払いの拒否が可能です。

  • ランナーは追加コストとして課せられた5f:id:fobby:20171229231623j:plainの支払いを拒否できます(支払い可能な状態であったとしても)。
    • 通常、ランナーはアクセスした計画書を盗まなければいけません。しかし、追加コストの課せられた計画書であれば、ランナーはその支払いを拒否することで、計画書を盗まないことを選択できます。
  • 5f:id:fobby:20171229231623j:plainきっかり払うことができないからと、1~4f:id:fobby:20171229231623j:plainを払うことはできません。
  • R&Dのルートに《燻製ニシン/Red Herrings》がインストールされている時に、ランナーがR&Dの中の計画書にアクセスしたが、追加コストである5f:id:fobby:20171229231623j:plainの支払いは拒否したというような場合、その計画書のテキストに「アクセス時、ランナーはこれを公開する」と書かれていないのであれば、そのランナーは自分が計画書にアクセスした旨や、追加コストの支払いを拒否した旨をコーポに伝える必要はありません。

《偽の手がかり/False Lead》

ランナーがf:id:fobby:20171229231445j:plainf:id:fobby:20171229231445j:plain以上所有していない場合、コーポはこれを放棄して能力を発動することができません。

  • 「可能なら」と書かれているため、ランナーが1f:id:fobby:20171229231445j:plainを失うということはありえません。そのため、コーポのターンである場合や、ランナーが3つめのクリックを消費済みの場合、この能力を発動させても何も起こりません。
    • 「可能なら」と書かれている能力は、「その条件を完全に満たすことができる場合のみ実行し、満たすことができないのなら、何もしない」ということを意味します。
  • 何も起こらないのに能力を発動させてはいけない(意訳)というルールがあるため、ランナーがf:id:fobby:20171229231445j:plainf:id:fobby:20171229231445j:plain以上所有していない場合は、コーポはこの能力を発動することができません。

エニグマ/Enigma

  • 最初のサブルーチンを解決したランナーは、可能であるならf:id:fobby:20171229231445j:plainを失いますが、未消費のクリックを所有していない場合は、何も失わず、何も起こりません。
    • 「可能なら」と書かれている能力は、「その条件を完全に満たすことができる場合のみ実行し、満たすことができないのなら、何もしない」ということを意味します。

ネットランナー第2版: ルール解説- ランナーのカード

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《レイナ・ローハ:自由の戦士/Reina Roja: Freedom Fighter》

「各ターン」について

  • 各ターンという書き方は、ランナーとコーポの両方のターンを指します。
  • 通常、コーポのターンにアイスがレゾされることはありませんが、効果によってそのような事態が発生した場合、コーポのターン中にも《レイナ・ローハ/Reina Roja》の能力が適用され、アイスのレゾコストは1増えます。

《解体ラン/Demolition Run》

これは、《罠!/Snare!》の効果を無視できません。また、インストール状態のアイスをトラッシュすることができません。

  • 《解体ラン/Demolition Run》の使用中、「ランナーがアクセスした時」に発動条件が満たされるカード(《罠!/Snare!》など)にランナーがアクセスした場合、先にその「ランナーがアクセスした時」の効果を解決したのち、ランナーはそのカードをトラッシュするかどうかの判断を行います。
  • サーバーを守っているアイスに対しランナーがアクセスを行うことはないため、《解体ラン/Demolition Run》の効果でインストール状態ないしレゾ状態のアイスをトラッシュすることはできません。
  • 計画書にアクセスしたランナーはそれを盗まなければならないというルールがありますが、《解体ラン/Demolition Run》の使用中であるなら、ランナーはそのルールを無視し、アクセスした計画書をトラッシュすることができます。
  • 《解体ラン/Demolition Run》を使用中のランナーが《ムンバッド仮想ツアー/Mumbad Virtual Tour》にアクセスした場合、ランナーは《解体ラン//Demolition Run》の効果を必ず使用しなければなりません。

《回収ラン/Retrieval Run》

これを使ったランがアーカイブ以外のサーバーに向かい、それが成功したとしても、これの効果を得ることはできません。

  • 《アグインフュージョン/AgInfusion》の能力などで、《回収ラン/Retrieval Run》のランがアーカイブ以外のサーバーへ向かうランとなってしまった場合、そのランが成功したとしても、《回収ラン/Retrieval Run》の効果を解決することはできません。なお、その場合は移動先のサーバーへのランが通常通り成功したものとして扱います。
  • プログラムをヒープからインストールするのは、アーカイブへのアクセスを置換したことによる効果であるため、アーカイブのいかなるカードにもアクセスできません。アーカイブのカードをすべて表向きにすることもありません。
  • 《回収ラン/Retrieval Run》を使用したランが成功した場合でも、ランナーはヒープのカードをインストールせずに、アーカイブとそのルートのカードにアクセスすることを選択できます。

特異点/Singularity》

サーバー内にあるカードという言葉は、サーバーを守っているアイスを含みません。また、これを使ったランが最初に指定した遠隔サーバーとは違うサーバーに向かい、それが成功したとしても、これの効果を得ることはできません。

  • 《アグインフュージョン/AgInfusion》の能力などで、ランの開始時に指定した遠隔サーバーとは違うサーバー(たとえそれが遠隔サーバーであっても!)へのランとなってしまった場合、そのランが成功したとしても、《特異点/Singularity》のトラッシュ効果を解決することはできません。なお、その場合は、移動先のサーバーへのランが通常通り成功したものとして扱います。
  • 「サーバー内にあるカード」とは、資財、強化、計画書のいずれかです。サーバーを守っているインストール状態のアイスは、サーバーの内部にありません。

《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》

「使用する」とは能力を使用することであり、それをインストールすることを含みません。また、「ウィルスの」とは、ウィルスのサブタイプを持つカードという意味です。

  • アイスブレイカーの能力を使う時に必要となるクレジットを支払うことができません。下記に留まりませんが、例としては以下の際に必要となるクレジットを《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》から支払うことができます。
    • 《ゴルディアン・ブレード/Gordian Blade》の強度を上げる。
    • 《オーロラ/Aurora》でバリアのサブルーチンをブレイクする。
    • ファム・ファタル/Femme Fetal》で選択したアイスの迂回を行う。
  • ウィルスでないアイスブレイカーをインストールするためのインストールコストを、《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》から支払うことはできません。
    • ウィルスのカードとは、ウィルスのサブタイプを持つカードのことです(《クリプシス/Crypsis》など。カードタイプを表す「プログラム」のとなりに、コロンやハイフンで区切って「ウィルス」と書かれています)。それらのインストールコストを支払うことにも《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》を使用できます。
  • ウィルスのカードの持つ能力を使用するために《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》は使用できません。
  • ウィルスのサブタイプを持つアイスブレイカー(《クリプシス/Crypsis》や《アウマクア/Aumakua》など)に対しては、その能力の使用とインストールどちらにも、《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》の再生クレジットが使用できます。

《脊髄モデム/Spinal Modem》

「使用する」とは能力を使用することであり、それをインストールすることを含みません。

  • アイスブレイカーをインストールするためのコストを《脊髄モデム/Spinal Modem》から支払うことはできません。

ダーウィン/Darwin

ターン開始時、1度にたくさんのクレジットを払ってたくさんのウィルスカウンターをこれに載せることはできません。

  • 「ランナーのターン開始時」は、1ターンにつきに各カードに1度しか訪れないため、《ダーウィン/Darwin》に支払えるクレジットも1ターンにつき1f:id:fobby:20171229231623j:plainまでです。

《データサッカー/Datasucker》

《インプ/Imp》

《罠!/Snare!》を無視できません。

  • 《インプ/Imp》がインストールされているさなか、「ランナーがアクセスした時」に発動条件が満たされるカード(《罠!/Snare!》など)にランナーがアクセスした場合、先にその「ランナーがアクセスした時」の効果を解決したのち、ランナーはそのカードをトラッシュするかどうかの判断を行います。
  • クレジットプールが空のランナーが《ムンバッド仮想ツアー/Mumbad Virtual Tour》にアクセスした場合、《インプ/Imp》を使えばその《ムンバッド仮想ツアー/Mumbad Virtual Tour》をトラッシュできるという状況なら、《インプ/Imp》を使わなければいけません。

《ヘモリッジ/Hemorrhage》

HQからどのカードをトラッシュするかはコーポが決め、そのカードは裏向きにアーカイブに置かれます。

  • 「コーポはHQのカード1枚をトラッシュする」と書かれている場合、常に、コーポが任意のカード1枚を選択してトラッシュします。
  • トラッシュされるカードはアーカイブに移動する直前までランナーに内容を秘匿されていたことから、その状態を維持し、裏向きでアーカイブに置かれます。

《掃除屋/Scrubber》

  • 基本的に、コーポのカードのトラッシュコストを支払うことしかできません。
  • クレジットプールに3f:id:fobby:20171229231623j:plainしかないランナーが《ムンバッド仮想ツアー/Mumbad Virtual Tour》にアクセスした場合、《掃除屋/Scrubber》の上の再生クレジットを使えばその《ムンバッド仮想ツアー/Mumbad Virtual Tour》をトラッシュできるという状況なら、《掃除屋/Scrubber》の再生クレジットを使わなければいけません。

《緊急シャットダウン/Emergency Shutdown》

「デレゾ」とは、レゾ状態のカードを非レゾ状態に戻すことを指します。また、アイスの上にあるトークンや搭載されているカードは、デレゾされた場合も取り除かれません。

  • デレゾにより、アイスは非レゾ状態に戻ります。もう一度レゾするには、通常であればふたたびランナーにランでアプローチされ、かつレゾコストを支払い直す必要があります。
  • デレゾされたアイスは、搭載されているアドバンストークン、ウィルスカウンター、パワーカウンター、条件カウンター、やはり搭載されている《パラサイト/Parasite》、《修繕/Tinkering》によって得たサブタイプ、《ファム・ファタル/Femme Fetal》に選択されている状態など、すべてをレゾ状態から引き継いでいます。
  • デレゾとは、レゾ状態のアイスが裏返り、非レゾ状態になることです。

《内部犯行/Inside Job》

最初にエンカウントしたアイスのサブルーチンをブレイクも解決もせず、ただちに通過することができます。「このアイスにランナーがエンカウントした時」の効果を無視できますが、「このアイスを通過した時」の効果は無視できません。また、これにより迂回されるアイスは、最外殻のアイスではありません。
迂回について詳しく知りたい方はリファレンスガイドか、ここを参照してください。

  • 迂回されたアイスは直ちに通過されます。ただし、サブルーチンはブレイクされていません。そのため、サブルーチンがブレイクされなかったことを発動条件とするカードが発動する恐れがあります。
  • 《トールブース/Tollbooth》《データレイブン/Data Raven》《ポップアップ・ウィンドウ/Pop-up Window》などが持つ、「ランナーがこのアイスにエンカウントした時」の能力は発動しません。
  • 迂回は通過であるため、《カクゴ/Kakugo》を迂回したランナーは1ネットダメージを受けます。
  • 意外と紛らわしいのですが、迂回するのは「最初にエンカウントするアイス」です。レゾされていないアイスにランナーはエンカウントすることがないことに気をつけてください。
    • 例:《内部犯行/Inside Job》をプレイしているランナーに対し、サーバーを守っている非レゾ状態のアイスが2枚ある。コーポはそのうちの内殻のアイスに通常どおりランナーをエンカウントさせることができれば、ランを終了させる目論見が立っている。そうした場合、コーポはまず外殻のアイスをレゾすることで先に迂回を発動させ、そうしてからランナーを内殻のアイスをレゾしてエンカウントさせる必要がある。《内部犯行/Inside Job》は「最初にエンカウントするアイス」を迂回する能力であるため、今回2度目以降のエンカウントとなる内殻のアイスに対しては無力である。このことを忘れて、内殻のアイスだけレゾし、迂回されてしまうことがそのコーポにはよくあるのだ。

ドッペルゲンガー/Doppelgänger》

《身内の恥/Dirty Laundry》の5f:id:fobby:20171229231623j:plainを受け取ってから再びランすることも、受け取りを後回しにすることも可能です

  • ドッペルゲンガー/Doppelgänger》がインストールされている状態で《身内の恥/Dirty Laundry》をプレイし、そのランが成功した場合、ランナーは先に《身内の恥/Dirty Laundry》を解決して5f:id:fobby:20171229231623j:plainを受けとるか、それとも《ドッペルゲンガー/Doppelgänger》を使ってもう一度ランを行うか、どちらを先に解決するか選ぶことができます。《ドッペルゲンガー/Doppelgänger》を先に解決して得た2度めのランが失敗したとしても、1度めのランが成功し、その成功後であるという状況は立ち消えていないので、2度めの失敗したランの終了後、《身内の恥/Dirty Laundry》からクレジットを受けとることができます。

《HQインターフェース/HQ Interface》

  • 「カードにアクセスするたび/Whenever you access cards」とは、リファレンスガイドにあるランのタイミング構成でいう[5.5]の時点に到達することを指します。
    • カード1枚にアクセスしたのだから追加で1枚アクセス、追加で1枚にアクセスしたのだからさらに追加でもう1枚アクセス、こうして無限に…というわけにはいきません。
  • これが1つあればHQへのアクセス時に2枚アクセスとなり、3つあれば4枚アクセスになります。

《フェアリー/Faerie》

  • 《フェアリー/Faerie》を使用したあとに発生する自己トラッシュは効果であり、コストではありません。

ファム・ファタル/Femme Fatale》

迂回時に、これの強度を上げる必要はありません。迂回とは、エンカウントしたアイスのサブルーチンをブレイクも解決もせず、ただちに通過することです。また、「このアイスにランナーがエンカウントした時」の効果を無視できますが、「このアイスを通過した時」の効果は無視できません。
迂回について詳しく知りたい方はリファレンスガイドか、ここを参照してください。

  • 迂回した場合、《トールブース/Tollbooth》《データレイブン/Data Raven》《ポップアップ・ウィンドウ/Pop-up Window》などが持つ、「ランナーがこのアイスにエンカウントした時」の能力は発動しません。
  • 迂回は通過であるため、《カクゴ/Kakugo》を迂回したランナーは1ネットダメージを受けます。
  • ファム・ファタル/Femme Fatale》のインストール時に発動する条件節能力でこのさき迂回したいアイスを選択するとき、そのアイスがセントリーである必要はありません。
  • 選択できるアイスはインストール状態であればよく、レゾされているかどうかは関係ありません。
  • 迂回するとき、《ファム・ファタル/Femme Fatale》の強度を、迂回するアイスの強度以上にする必要はありません
  • どのアイスを選択したか忘れないようにするため、リファレンスガイドでは、プレイヤーの用意した補助トークンを使用してもよい例として《ファム・ファタル/Femme Fatale》が挙げられています。
  • コーポはインストールアクションで《ファム・ファタル/Femme Fatale》に選ばれたアイスを一度トラッシュすれば、そのアイスはもはや「《ファム・ファタル/Femme Fatale》に選ばれたアイス」ではなくなります。その後《保管済みメモリ/Archived Memories》などでそのアイスをHQに戻し、ふたたびインストール、レゾすることで一応は復活させることができます。

《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》

最終的にHQへのランの成功と見なし、アーカイブへのランの成功は置換によって立ち消えます。また、アーカイブ以外へのランとなった場合は、発動しません。

  • 《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》の能力を使った上での「アーカイブへのランの成功」は「代わりに」の言葉によって「HQへのランの成功」に置換されます。これにより、本来アーカイブへのランの成功によって起こりえたあらゆる効果を受けることができません。
    • 例:《テムジンとの契約/Temüjin Contract》がアーカイブを指定していた場合、《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》でのランの成功によってランナーは4クレジットを受けとることができません。
    • ただし、アーカイブへのランの成功は立ち消えこそしたもの、1度は発生しているものと見なします。
      • 例:《Security Testing》がアーカイブを指定しているターン中に、まだアーカイブへのランが一度も成功していないにも関わらず、《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》によるランが成功した。これにより、「ターン毎の1度目のアーカイブへのランの成功」が立ち消えるため、ランナーがそのターンにその《Security Testing》からクレジットを受けとるチャンスはなくなる。
  • 《アグインフュージョン/AgInfusion》の能力などで、《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》のランがアーカイブ以外のサーバーへ向かうランとなってしまった場合、そのランが成功したとしても、《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》の「成功した場合、」の効果を解決することはできません。なお、その場合は移動先のサーバーへのランが通常通り成功したものとして扱います。
  • そのターン、まだHQへのランが成功していないのであれば、《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》のランの成功によって、ランナーは《ガブリエル・サンチャゴ/Gabriel Santiago》から2f:id:fobby:20171229231623j:plainを得ることができます。

《銀行作業/Bank Job》

これを使用して0クレジットを受けとることができます。また、複数のこれがインストールされている場合でも、1つまでしかこれを発動できません。

  • 遠隔サーバーへのランが成功した時、そのサーバー内のカードにアクセスする代わりに、《銀行作業/Bank Job》の上にある0クレジットから8クレジットまで、ランナーの望むだけの額を受けとることができます。
    • このゲームにおける「任意の数」は、常にゼロを含みます。
  • 《銀行作業/Bank Job》が複数インストールされている場合、遠隔サーバーへのランの成功を置換して能力を解決できるのは、そのうちの1つだけです。3つインストールされているからと24クレジットまとめて、とはいきません。
  • 「代わりに」による置換は、常に1つの効果へとしか置換できません。
  • 《アグインフュージョン/AgInfusion》の能力などで、遠隔サーバーへのランが中央サーバーへ向かうランになってしまった場合、その成功を置換して《銀行作業/Bank Job》を使うことはできません。ただし、移動先もまた遠隔サーバーであった場合は、《銀行作業/Bank Job》を使えます。
  • 同様に、中央サーバーへのランが遠隔サーバーへのランになった場合も、《銀行作業/Bank Job》を使えます。

《身代わり/Fall Guy》

  • 《トールブース/Tollbooth》とのエンカウント時、《身代わり/Fall Guy》をトラッシュしてクレジットを工面することはできません。
    • ランのタイミング構成上、消費型能力の使用可能な機会がありません。
  • ランナーがアクセス中の《ニューアンゼルス警察との契約/NAPD Contract》を盗むための追加コストを工面するために、《身代わり/Fall Guy》をトラッシュすることはできません。
    • ランのタイミング構成上、できません。あるいは、あるカードの効果の解決中、他のカードの消費型能力を割り込ませることは「妨害する」か「回避する」の記述がないかぎり、できません。もしくは、コストは常に、一度にまとめて払われなければいけません。
  • ランの成功直前のタイミング[5.3]で《燻製ニシン/Red Herrings》がレゾされ、もっとクレジットが必要だと感じた場合などは、ランナーにも消費型能力を使用可能な機会が残っているため、《身代わり/Fall Guy》をトラッシュできます。
  • 消費型能力を発動させるためのコストに自己トラッシュを含むリソースはいくつもありますが、その自己トラッシュを妨害した場合、コストが適切に支払われなかったとして、その能力は発動しません。
    • 例:ランナーは《専属対応チーム/Dedicated Response Team 》による2ミートダメージを、《隠れ家/Crash Space》を発動させることで妨害しようとした。その際、さらに《身代わり/Fall Guy》を発動して《隠れ家/Crash Space》のトラッシュを妨害した。これにより《隠れ家/Crash Space》のコストが適切に支払われなかったため、その3ミートダメージまで妨害する効果は発生しなくなる。ランナーは通常どおり2ミートダメージを受け、《身代わり/Fall Guy》も無駄遣いする結果に終わる。

ディーゼル/Diesel

  • スタックが残り2枚の場合でも、その2枚を引くためにプレイすることができます。これはあらゆるランナーのドローカードについて同じです。
  • コーポがR&Dに残り2枚の状態で3枚ドローの能力を使ったら、ただちに敗北しますが、ランナーはスタックが空になっても何も起こりません。

《索引付け/Indexing》

  • 《索引付け/Indexing》のランがR&D以外のサーバーへ向かうランとなってしまった場合、そのランが成功したとしても、《索引付け/Indexing》の能力を解決することはできません。なお、その場合は移動先のサーバーへのランが通常通り成功したものとして扱います。

《改良済み/modded》

  • 初期のカードであるせいか記述が不完全で、どの領域にあるハードウェアやプログラムをインストールできるのか書いてありません。ですが、《Career Fair》の記述より、グリップからのみプログラムやハードウェアをインストールすることが可能であると考えられます。

《評判/Notoriety》

これを得点エリアに加えることは、盗むことでも得点することでもありません。

  • 《評判/Notoriety》を得点エリアに加えることは、計画書が盗まれたり得点されたりすることではないので、《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》の能力は発動しません。
  • 《評判/Notoriety》を得点エリアに加えたとしても、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》に、盗まれた計画書の点数としてカウントされません。
  • 計画停電/Rolling Brownout》のような現状/Currentの任務は、計画書が盗まれたわけではないのでトラッシュされません。
    • カードを計画書として得点エリアに「加える」行為は、計画書を「盗む」「得点する」行為と明確に区別されます。

《テストラン/Test Run》

場に出ているカードがトラッシュされた時、捨て札置き場にあるそのカードは以前までとは別のものとして扱われます

  • 上記により、《テストラン/Test Run》で探したプログラムがそのターン中に1度トラッシュされた場合、そのプログラムをふたたびインストールしたとしても、ターン終了時にスタックの一番上に戻す必要がなくなります。
    • やたら長い例:ランナーは最初のf:id:fobby:20171229231445j:plainで《テストラン/Test Run》をプレイ、《ペーパークリップ/Paperclip》をスタックから探してインストールした。次のf:id:fobby:20171229231445j:plainでインストールアクションを起こし、《ペーパークリップ/Paperclip》をトラッシュして《ゴルディアン・ブレード/Gordian Blade》をインストールする。そして3f:id:fobby:20171229231445j:plain目、ランを行いバリアにエンカウントしたランナーは、ヒープにある《ペーパークリップ/Paperclip》の条件節能力を使い、それをインストールしてバリアをブレイク。ランを成功させると、4f:id:fobby:20171229231445j:plain目は1f:id:fobby:20171229231623j:plainを得てアクションフェイズを終えた。ランナーのターン終了時、1度アンインストールされたこの《ペーパークリップ/Paperclip》はもはや《テストラン/Test Run》と無関係のカードであり、ターン終了時にスタックの一番上に戻す必要はない。

《造物主の眼/The Maker's Eye》

  • 《造物主の眼/The Maker's Eye》のランがR&D以外のサーバーへ向かうランとなってしまった場合、そのランが成功したとしても、《造物主の眼/The Maker's Eye》の効果を解決することはできません。なお、その場合は移動先のサーバーへのランが通常通り成功したものとして扱います。

《修繕/Tinkering》

  • 非レゾ状態のアイスにも使用できます。

《ディノサウルス/Dinosaurs》

アイスブレイカーをこれの上に搭載したいのであれば、そのアイスブレイカーより先にこれがインストールされている必要があります。他の場所にインストールされているアイスブレイカーをインストールアクションによって移し替えることはできません。
搭載について、詳しくはリファレンスガイドを参照。

ラビット・ホール/Rabbit Hall》

  • カードを探さなかった場合、シャッフルする必要はありません。
  • 探したカードを見つけることができなかった場合、その旨を伝え、スタックをシャッフルします。
  • 探したカードがスタックにあるのならば、見つけなければいけません。まだ《ラビット・ホール》がスタック内にあるにも関わらず、「見つからなかった」と宣言することはできません。

《個人的接触/The Personal Touch》

搭載について、詳しくはリファレンスガイドを参照。

  • 先にアイスブレイカーがインストールされていた場合のみ、その上に《個人的接触/The Personal Touch》を搭載することができます。移し替えることはできません。

《バタリング・ラム/Battering Ram》《ゴルディアン・ブレード/Gordian Blade》《パイプライン/Pipeline》

  • 通常のアイスブレイカーの強度は、どんなに上昇させたとしても、1つのアイスとのエンカウントが終了するたび基本の値(表記されている値)に戻りますが、これらのアイスブレイカーの強度はランの最中に一度上昇させれば、ランの終了時まで強度が維持されます。
    • ランの最中でないタイミングで強度を上昇させた場合、これらの強度は直ちに基本の値に戻ります。

《イソップ質店/Aesop's Pawnshop》

  • 《イソップ質店/Aesop's Pawnshop》によるトラッシュを(《ダミーボックス/Dummy Box》などで)妨害した場合、クレジットを得ることができなくなります。
    • 「Xすることで、Yしてよい」のXはコストです。この場合のXが妨害された時、Yの効果は得られません。

《犠牲用装置/Sacrificial Construct》

  • コストとして自身をトラッシュすることが必要な消費型能力を持つ《隠れ家/Crash Space》のようなカードのトラッシュを、《犠牲用装置Sacrificial Construct》で妨害した場合、《犠牲用装置Sacrificial Construct》のみがトラッシュされ、《隠れ家/Crash Space》のトラッシュは発生しませんが、コストを適切に支払わなかったとして《隠れ家/Crash Space》が持っている能力の効果(ミートダメージの妨害)も得られなくなります。

Twitterで見かけた新CI7コンボと、《Cerebral Imaging》の強さ

CI7とは

HBのIDである《Cerebral Imaging: Infinite Frontiers》を使用し、コンボによりコーポが7点の計画ポイントを1ターン内に得点、一気に勝利することを目指すデッキをCI7と呼びます。

Cerebral Imagingの強さ

《Cerebral Imaging》の能力は、"Your maximum hand size is equal to the number of credits in your credit pool."(拙訳:君の手札上限は、君のクレジットプールにあるクレジットの額に等しい。)というもの。コーポはクレジットを溜め込むことで、HQに数十枚ものカードを抱えることができ、それにより通常のIDでは達成不可能なコンボを可能にします。

かつてのCI7では、コンボの軸として、《Accelerated Diagnostics》と《Power Shutdown》、そして《ジャクソン・ハワード/Jackson Howard》が多く用いられました。おおざっぱに説明すると、このコンボは3枚の任務を一度にサーチし、それらを1クリックですべて解決してしまうのです。

しかし、《Power Shutdown》がエラッタされ、《ジャクソン・ハワード/Jackson Howard》も「スタン落ち」したことにより、CI7もなりを潜めた印象があります。

それでも、2017年ワールド・トーナメントを制したチャンプのコーポデッキは《Cerebral Imaging》を採用していました。そればかりか、「今年はCIが優勝するだろう」との下馬評が支配的でした。実用的なワンターンキルができなくなっても、CIそのものは、「いいかげん、禁止されるんじゃねーの?」と囁かれる程度には強力なIDとしての地位をキープしています。

《Cerebral Imaging》にとって追い風となったのが、まず「カードを引きながらクレジットも増やす」という強力な任務、《Violet Level Clearance》《Ultraviolet Clearance》が立て続けにカードプールに追加されたこと。次に、メタとなる派閥であるクリミナルが「スタン落ち」により大きく弱体化したことが考えられます。

CI7に話を戻すと

最新の拡張、『統治者の景色/Sovereign Sight』が発売され、ファストアドバンスを助けるカード、《Calibration Testing》がカードプールに追加されました。既に「スタン落ち」した《サンサンシティ・グリッド/SanSan City Grid》をコンパクトにしたような効果の強化カードです。これを利用し、《Cerebral Imaging》は、新たなCI7コンボを得たようです。

Twitterで見かけたコンボを備忘録的に書き留めておきます。実用性があるのかどうかは不明なのですが、この期に及んで実用性があるCI7が流行した場合、本当に《Cerebral Imaging》の禁止もありうるのでは…。

参考

Califairna CI · NetrunnerDB

必要なもの

f:id:fobby:20171229231445j:plainf:id:fobby:20171229231445j:plainf:id:fobby:20171229231445j:plain, 25f:id:fobby:20171229231623j:plain

計画書

1x《Efficiency Committee》[*1]
1x《ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》 [*2]
1x《世界食料構想/Global Food Initiative》 [*3]

資財

1x《Jeeves Model Bioroids》[*4]
1x《Team Sponsorship》[*5]
1x《Director Haas》[*6]

強化

2x《Calibration Testing》 [*7]

任務

1x《人造労働者/Biotic Labor》[[*8]
2x《ミラーモーフからの出荷/Shipment from MirrorMorph》[*9]
3x《カグヤからの出荷/Shipment from Kaguya》[*10]
1x《修復/Restore》[*11]

合計16枚

具体的な手順

残り3f:id:fobby:20171229231445j:plain

《ミラーモーフからの出荷/Shipment from MirrorMorph》(-1f:id:fobby:20171229231623j:plain)をプレイし、《Efficiency Committee》と《Calibration Testing》を同一の遠隔サーバー内に、さらに《Jeeves Model Bioroids》を、HQからそれぞれインストールする。

《Jeeves Model Bioroids》(-2f:id:fobby:20171229231623j:plain)をレゾする。

残り2f:id:fobby:20171229231445j:plain

《人造労働者/Biotic Labor》をプレイする(-4f:id:fobby:20171229231623j:plain)。

残り3f:id:fobby:20171229231445j:plain

インストール済みの《Efficiency Committee》を3回アドバンスする(-3f:id:fobby:20171229231623j:plain)。《Jeeves Model Bioroids》が発動する。

残り1f:id:fobby:20171229231445j:plain

《ミラーモーフからの出荷/Shipment from MirrorMorph》(-1f:id:fobby:20171229231623j:plain)をプレイし、《ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》と《世界食料構想/Global Food Initiative》、《Team Sponsorship》の3枚をそれぞれインストールする。

《Team Sponsorship》(-1f:id:fobby:20171229231623j:plain)をレゾする。

残り0f:id:fobby:20171229231445j:plain

《Efficiency Committee》の上に《Calibration Testing》で4つ目のアドバンストークンを搭載し(-3f:id:fobby:20171229231623j:plain)、それを得点する。《Team Sponsorship》が発動し、HQもしくはアーカイブの《Director Haas》をインストールしてレゾする(-3f:id:fobby:20171229231623j:plain)。

残り1f:id:fobby:20171229231445j:plain

《Efficiency Committee》の上からすべての計画カウンターを消費し、合計3f:id:fobby:20171229231445j:plainを得る。このターンの残りの間、コーポはアドバンスできなくなる。

残り4f:id:fobby:20171229231445j:plain

《カグヤからの出荷/Shipment from Kaguya》を3枚プレイし(-0f:id:fobby:20171229231623j:plain)、《ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》と《世界食料構想/Global Food Initiative》の上にそれぞれ3個ずつアドバンストークンを置く。

残り1f:id:fobby:20171229231445j:plain

《修復/Restore》(-1f:id:fobby:20171229231623j:plain)で《Calibration Testing》を《世界食料構想/Global Food Initiative》と同一の遠隔サーバー内にインストールしてレゾする。

残り0f:id:fobby:20171229231445j:plain

ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》を得点する。《Team Sponsorship》が発動し、2つ目の《Calibration Testing》を《世界食料構想/Global Food Initiative》と同一の遠隔サーバー内にインストールする。2つの《Calibration Testing》を続けて発動させ(-6f:id:fobby:20171229231623j:plain)、《世界食料構想/Global Food Initiative》を得点し、7点目を得る。

何となくの感想

いくらCIと言っても、コンボに必要なパーツがかなり多いように感じます。これならCIの即時禁止はないかな…?

*1:4/2。得点時、3つの計画カウンターをこれに載せる。計画カウンター1つと1クリックを消費することでコーポは2クリックを得るが、代償としてこのターンの残りの間、コーポはアドバンスができない

*2:3/2。オーバー・アドバンスによりアーカイブのカードをHQに戻す能力を得るが、今回は能力は使用しない

*3:5/3。ランナーの得点エリアにある間は2点。他に採用したい制限カードがあれば、任意の5/3と入れ替え可

*4:各ターン、コーポが最初に3クリックを同じアクションに使った時、そのコーポは追加の1クリックを得る

*5:計画書を得点するたび、HQかアーカイブのカード1枚をインストールしてよい

*6:コーポは自分のターンに消費可能なクリックが1増える。ただしインストール状態ないしレゾ状態のこのカードがトラッシュされたら、このカードは2点の計画書にコンバージョンしてランナーの得点エリアに移動する

*7:このカードをトラッシュすることで、同じサーバー内のカードにアドバンストークンを1つ載せることができる

*8:2クリック得る

*9:最高3枚までのカードをHQからインストールする

*10:アドバンス可能なカード2枚までに1つずつアドバンストークンを載せる。《Efficiency Committee》による「アドバンスできない」の制限は適用されない

*11:アーカイブのカード1枚をインストールしてレゾする

ネットランナー:統治者の景色/Sovereign Sight- 非公式FAQ/UFAQ- 拙訳

《By Any Means》

  • ランナーが《By Any Means》をプレイし《アークエンジェル/Archangel》にアクセスした場合、ランナーは《アークエンジェル/Archangel》にエンカウントする前にそれをトラッシュできますか?
    • はい。2つ以上の能力の発動条件が満たされるたび、アクティブであるプレイヤーの能力が先に解決されたのち、非アクティブのプレイヤーの能力が解決されます。いずれかの能力が、アクセスされたカードを違う領域に移動させた場合、それ以上「アクセス時」の能力は解決できません。
  • ランナーが《By Any Means》をプレイし、アドバンスされている《ジューンバグ計画/Project Junebug》にアクセスした場合、コーポはネットダメージを与えることができますか?
    • いいえ。上記の例と同様、ランナーのターン中は《ジューンバグ計画/Project Junebug》のようなコーポのカードはランナーのラン中の能力の後に解決されることから、 《ジューンバグ計画/Project Junebug》はその能力を解決する前にトラッシュされます。
  • 《By Any Means》をプレイした後もランナーは計画書を盗めますか?
    • いいえ。《By Any Means》がプレイされたターン中、ランナーはアーカイブからのみ計画書を盗むことができます。

《Puffer》

  • Omni-drive》の上に搭載されているさなかの《Puffer》のクリック能力をランナーが使った場合、どうなりますか?
    • 《Puffer》は《Omni-drive》にもはや搭載可能でなくなったものとして、トラッシュされます。

《Lewi Guilherme》

  • ランナーのターン開始時、そのランナーは《身代わり/Fall Guy》を使って《Lewi Guilherme》がトラッシュされることを妨害できますか?
    • はい。

《Cyberdelia》

  • ランナーが《Cyberdelia》をインストールしてから《Troll》にエンカウントした場合、そのランナーは1f:id:fobby:20171229231623j:plainを得ますか?
    • ランがステップ3.1に到達している限り、そしてランナーは《Troll》の0個のサブルーチンをすべてブレイクしたと見なされます。

《Assimilator》

  • 《Apex: Invasive Predator》は《Assimilator》を使って仮想/virtualでないリソースを手に入れられますか?
    • はい。
  • ランナーが《Assimilator》を使って、コンソールがすでにインストールされているさなかに別のコンソールを表向きにした場合、どうなりますか?
    • 《Assimilator》に表向きにされたコンソールはただちにトラッシュされます(妨害不可)。
  • 《Assimilator》がプログラムを表向きにすることでランナーのリグのメモリ上限を超えた場合、その表向きにされたプログラムはトラッシュされなければいけませんか?
    • いいえ。ランナーがMU上限を突破した場合、そのランナーはどのプログラムをトラッシュするか選択できます(複数可)。
  • 《Assimilator》が「インストール時」の能力をもつカードを表向きにした場合(例:《デイリーキャスト/Daily Casts》や《ファム・ファタル/Femme Fatale》)、その能力は発動しますか?
    • いいえ。そのカードはすでにインストールされています。
  • 《Apex》か《Hunting Grounds》によってインストールされた《Cyber-Cypher》が表向きにされた場合、サーバーが選択されていないにも関わらずサーバー制限は適用され続けますか?
    • いいえ。《Cyber-Cypher》が裏返された時、それは非アクティブになります。そのため、たとえそれが表向きになったとしても、その前の記述がゲームに影響することはありません。
  • 《Assimilator》が現状/currentのイベントを表向きにした時、そのイベントもトラッシュされますか?
    • はい。現状/currentのイベントが持つ能力は、解決後にそのイベントがトラッシュされるのを防ぎ、他のカード効果によってイベントがトラッシュされるのを防ぐことはありません。

《Asa Group: Security Through Vigilance》

  • コーポが中央サーバーを守るアイスをインストールした場合、そのコーポは《Asa Group》を使って強化を中央サーバーのルートにインストールすることはできますか?
    • いいえ。強化は中央サーバーのルート内にインストールされ、それは中央サーバーそれ自体の中にありません。

《Mganga》

  • 《Mganga》がトラッシュされるのはコーポとランナーが同じ額のクレジットを払った時、違う額のクレジットを払った時のどちらですか?
    • 両方です。

《Calibration Testing》

  • コーポが《Calibration Testing》をHQに移動させた場合、それを使ってHQ内の計画書にアドバンストークンを置くことは可能ですか?
    • いいえ。インストールされているカードだけがアドバンストークンを搭載できます。

《Wake Up Call》

  • コーポは《Wake Up Call》を使って、他のリソースがインストールされているなか《ヤログニエフの傭兵/Jarogniew Mercs》をトラッシュできますか?
    • はい。選ばれたカードをトラッシュするよう指定されているプレイヤーはランナーであり、《ヤログニエフの傭兵/Jarogniew Mercs》の第2の能力は適用されません。
  • ランナーにインストール済みのハードウェアも仮想/virtualでないリソースもない場合、コーポは《Wake Up Call》をプレイしてミートダメージを受けることを強制させるはできますか?
    • いいえ。インストール済みのハードウェアか仮想/virtualでないリソースを1つ選択するのはカードをプレイするための要件です。カードが選択不可能であるような場合、コーポは《Wake Up Call》をプレイできません。

アンドロイド:ネットランナー解説(第2版も対応):ホスト(搭載)/hostとは

「ホストとなることができる」とか「他のカードの上にのみインストールする」ってどういうこと!?ここでは特に、このゲーム固有のルールである、ホストのカードの上に別のカードが搭載される例にしぼって説明します(カードにトークンを搭載された場合の扱いについても補足しています)。ひとくちにホストと言ってもカードごとにさまざまな挙動があり、一度に覚えるのは困難でしょう。必要な時に必要な箇所だけ参照してください!

下が「ホスト」で、上が「搭載されている」

f:id:fobby:20180103124459p:plain
下記の解説を読んでいくうち、位置関係がわからなくなった場合はこの図をふたたび参照してください。また、このエントリにおいてのみ、ホストのカードをカードA、搭載されているカードをカードBと呼称する場合があります。

カードAが別のカードBのホストになる、あるいはカードAに別のカードBが搭載される、そういった関係が発生する4つの例

既にインストール済みのカードAの上に、別のカードBを乗せる、すなわち搭載することがあります。Aは「Bのホストであるカード」となり、Bは「Aに搭載されているカード」になります。このようにAとBの間に搭載関係が生まれることを搭載と呼び、それは以下の例いずれかによってもたらされます。

例1。カードAに「このカードは、別のカードのホストとなることができる」と記述されている場合。

《ジン/Djin》《Dinosaurs》など。

インストールアクションによってカードBをその上に表向きにインストールできます。そのさい通常どおりカードBのインストールコストを支払います。カードBに「別のカードの上にのみインストールする」と書かれている必要はありません。

カードBがプログラムであれば、指示がない限りランナーのメモリユニットを消費します。

例2。カードBに「このカードは、別のカードの上にのみインストールする」と記述されている場合。

《個人的接触/The Personal Touch》《パラサイト/Parasite》など。

カードBのテキストが指示する条件にあてはまっているカードAが、既に場に出ている場合のみインストールできます。そのカードAの上にのみ、インストールアクションによってインストールコストを払って表向きに搭載してインストールします。

カードAに「このカードAはホストとなることができる」と書かれている必要はありません。

カードBがプログラムであれば、ランナーのメモリユニットを消費します。

指示されているカードの上以外の場所にはインストールできません。なんらかの効果がその場所以外へのインストールを強制したとき、Bはただちにトラッシュされます(妨害できません)。

例3。カードAがその固有の効果や能力によって別のカードを搭載する場合。

《通りの行商人/Street Peddler》など。

搭載のためのインストールコストは指示がなければ不要で、その上のカードは指示がなければ表向きです。

他の例と異なり、搭載されているカードBはプレイもインストールもされておらず非アクティブであるため、例2のような「特定の別のカードの上にのみインストールする」の記述の影響を受けず搭載が可能です。

搭載されているカードBがプログラムであったとしてもそれはインストールされていないため、メモリユニットは消費されません。

この例のように、カードAが固有の効果や能力によって別のカードを搭載する場合は、その効果や能力によってのみAはホストとなることができます。よって、例2のように「別のカードの上にのみインストールする」と書かれていないカードBを、このカードAの上にコストを払ってインストールすることはできません。

例4。「この任務/イベントを、条件カウンターとして別のカードの上にインストールする」と書かれている場合。

《MCAの密告者/MCA Informant》など。

この場合はプレイコストを払うことでインストールできます。

カードAの上に「ホストとなることができる」と書かれている必要はありません。

基本的には例2と同じですが、ルール上、いちど条件カウンターとなったオブジェクトはもはやカードではなく、トークンにコンバージョン/conversionしたものと見なされます。

トークンである条件カウンターは、カードを対象としたいかなる効果の影響も受けないことに注意してください。

いちどコンバージョンした条件カウンターは、ホストがトラッシュされるなどしてプレイエリアから離れるまでその状態を維持し、プレイエリアから離れて以降はふたたびカードと見なされ所有者の捨て札置き場に戻ります。

すべての例に共通する、ホストと搭載についての原則

ホストと搭載されているカードの関係を、なんらかの効果によらず後から修正することはできません。

例:ランナーは既にインストール済みの《ミミック/Mimic》を、後からインストールされた《Dinosaurs》の上に搭載しようと考えた。そのためにまずf:id:fobby:20171229231445j:plainを消費してインストールアクションを起こし、グリップから《Morning Star》を何にも搭載することなくインストールすると、同じアクションで《ミミック/Mimic》をトラッシュした。ランナーはそののち《回収ラン/Retrieval Run》によるランを成功させ、ヒープの《ミミック/Mimic》を《Dinosaurs》の上に搭載してインストールする。

例:ランナーもコーポも、既にアイスに搭載されている《パラサイト/Parasite》を別のアイスの上に移動させることができない。

  • トークンについても同じです。場に出ているカードの上に搭載されているトークンは、効果によらずに別のカードの上や誰かのクレジットプール、あるいはトークンバンクへ移動させることができません。
    • 例:ランナーは《アーミテージ式コード破壊/Armitage Codebusting》の上に搭載されているクレジットを、それが持つ「f:id:fobby:20171229231445j:plain: アーミテージ式コード破壊から2f:id:fobby:20171229231623j:plainを得る。」の能力を介することなく自分のクレジットプールへ移動させることができない。
    • 例:コーポは《ジューンバグ計画/Project Junebug》に搭載されているアドバンストークンを《Trick of Light》を使うことで他のアドバンス可能なカードの上に移動させる。

指示を守る限り、ホストが搭載できるカードの枚数に制限はありません。

例:ランナーはメモリコスト0のプログラムを《ジン/Djin》の上に何枚でもインストールできる。

例:ランナーは《個人的接触/The Personal Touch》3枚を《ミミック/Mimic》に搭載したので、その《ミミック/Mimic》の強度は6となった。

例:ランナーはf:id:fobby:20171229231445j:plainを1つ消費してインストールアクションを起こし、すでに《Dinosaurs》の上に搭載されていた《ミミック/Mimic》をトラッシュ、同じインストールアクションでグリップの《ゴルディアン・ブレード/Gordian Blade》を《Dinosaurs》の上に搭載するかたちでインストールした。《Dinosaurs》はアイスブレイカーを1つしか搭載できず、ランナーは既にインストールされているプログラムを他のプログラムのインストールアクション開始時に自由にトラッシュできる。

ホストがトラッシュされた場合、搭載されているカードもトラッシュされます。これは妨害できません。

例:搭載中の《パラサイト/Parasite》によって強度が0以下となった《エニグマ/Enigma》がトラッシュされた。この時《パラサイト/Parasite》もトラッシュされるが、それは《犠牲用装置/Sacrificial Construct》で妨害することができない。

  • トークンを搭載しているカードがトラッシュされた場合、その上のトークンも取り除かれ、バンクに戻ります(そのトークンが条件カウンターであった場合は、それは所有者の捨て札置き場に移動し、以降はカードとして扱います)。

相手のカードの上に搭載されていたカードがトラッシュされた場合、その搭載されていたカードは所有者の捨て札置き場へ移動します。

例:搭載中の《パラサイト/Parasite》によって強度が0以下となった《エニグマ/Enigma》がトラッシュされた。《エニグマ/Enigma》はコーポのアーカイブへ移動し、《パラサイト/Parasite》はランナーのヒープへ移動する。

ホストのカードが裏返った場合は、搭載されているカードはトラッシュされません。

インストールされているランナーのカードは、効果によって裏向きになることがあります。その効果が解決された場合も、ホストのカードAと搭載されているカードBとが得ていた関係は維持され、搭載されたままとなります。また、ホストであるコーポのカードAがデレゾされた場合も、やはりそれに搭載されていたカードBとの関係は維持され、搭載されたままとなります。

  • トークンを搭載しているホストが裏返った場合も、そのホストに搭載されているトークンが取り除かれることはありません。

カードAの上にカードBをインストールしたあと、そのBの上に新たなカードCを搭載することができます。そうした場合、カードAとカードCとの間に搭載関係は生まれません。

そのためAはCのホストではなく、また、CはAに搭載されていると見なされません。これにより、Aがホストとなれるカードを制限していたとしても、カードCはその制限に関係なくBの上に搭載できます。ただし、この状態のAがトラッシュされた場合、Bがトラッシュされるため、Cもトラッシュされます(この場合のBとCのトラッシュは妨害できません)。

例:ランナーは《Dinosaurs》に搭載されている《ミミック/Mimic》の上に《個人的接触/The Personal Touch》をインストールした。これにより《ミミック/Mimic》の強度は合計+3される。《Dinosaurs》はアイスブレイカー1つのホストとなることのみ可能なカードであるため、《個人的接触/The Personal Touch》を《Dinosaurs》に搭載することは不可能だが、この場合は《個人的接触/The Personal Touch》を《Dinosaurs》が搭載しているとは見なさない。

  • トークンについても同様です。カードAに搭載されているカードBがウィルスカウンターやパワーカウンターを搭載した場合、それらトークンはカードAに搭載されているとは見なされず、プレイヤーはカードAの能力のためにカードBの上のトークンを使用することができません。

例1が指定する条件があとから逸脱された場合、Bはトラッシュされます。例2の指定する条件は、あとから逸脱されたとしても、Bは影響を受けません。

例:ランナーは《Dinosaurs》に搭載されている《ミミック/Mimic》の上に《調整マトリクス/Adjusted Matrix》を搭載した。これにより《ミミック/Mimic》はサブタイプとしてAIを得る。《Dinosaurs》はAIでないアイスブレイカーのホストにしかなれないため、《ミミック/Mimic》およびその上の《調整マトリクス/Adjusted Matrix》はただちにトラッシュされる(妨害不可)。

例:《パラサイト/Parasite》を搭載している《エニグマ/Enigma》が、《Emergency Shutdown》によってデレゾされた。《パラサイト/Parasite》には「レゾされているアイスの上にのみインストールする。」との指示があるものの、《パラサイト/Parasite》はもはやレゾされていない《エニグマ/Enigma》に搭載されたまま、そしてターン開始時の能力を発動させ続けることとなる。非アクティブのアイスは強度を持たないことから、《エニグマ/Enigma》はレゾされない限りこの先もトラッシュされず、《パラサイト/Parasite》の上のウィルスカウンターはランナーのターン開始時を迎えるたびに増え続ける。

アンドロイド:ネットランナー解説(第2版も対応):迂回/bypassとは

初プレイ中、「迂回ってなんだ?」と思われた方へ。

迂回とは、ざっくりどういう意味?

  • 基本セット(第2版を含む)における迂回とは、ランナーがエンカウントしているアイスの持つサブルーチンや「このアイスにエンカウントした時」の能力を無視して、ただちに通過することです。
    • 基本セット以外のカードを用いて迂回する場合、迂回したランナーが「このアイスにエンカウントした時」の効果を無視できない場合がありますが、これは現状では日本語環境において発生しません。

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サーバーを守っているアイスにエンカウント。でも、ブレイクはたいへんだ!

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迂回しちゃえば、エンカウント時の効果も、サブルーチンも無視。ランは成功!


迂回効果をもたらすカードとは?

  • 基本セットでは、《内部犯行/Inside Job》《ファム・ファタル/Femme Fatale》です(初版と第2版のどちらにも含まれています。)。クリミナルはアイスを迂回するのが得意なようです。なお、《ファム・ファタル/Femme Fatale》で迂回を行う際、アイスブレイカーとしての強度を迂回対象のアイスに合わせて上昇させる必要はないことに気をつけてください。

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迂回について、もう少し詳しく。

  • ランナーがエンカウント中のアイスを通過する手順から説明します。まずそのアイスが「ランナーがこのアイスにエンカウントした時」の発動能力を持っている場合、ランナーはその効果を解決しなければなりません。次にランナーはアイスブレイカーの強度を必要であれば上げ、そしてそのアイスのすべてのサブルーチンをアイスブレイカーによってブレイクするか、もしくは解決する必要があります*1。ですが迂回すれば、これらの一切を行うことなく、エンカウント中のアイスをただちに通過することができます。


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エンカウントしたアイスは《トールブース/Tollbooth》。コードゲートで、強度は5。サブルーチンは「f:id:fobby:20171230005511p:plainランの終了。」が1つ。リグにインストールしてあるデコーダーのアイスブレイカーは《ゴルディアン・ブレード》。さあ、このアイスを通過するぞ!

まず《トールブース/Tollbooth》のエンカウント時の効果を解決するため、ランナーは3f:id:fobby:20171229231623j:plainを払う。次にアイスブレイカーの強度を5にするため、もう3f:id:fobby:20171229231623j:plain払う。最後にアイスブレイカーでサブルーチンを1つブレイクするため、1f:id:fobby:20171229231623j:plainを払う。合計7f:id:fobby:20171229231623j:plainを払って、《トールブース/Tollbooth》を通過!やった!ランの成功!

これが通常のエンカウント時処理です。《ゴルディアン・ブレード/Gordian Blade》は、デコーダーとしてはコストパフォーマンスの高いアイスブレイカーですが、それでもサーバーにランするたび《トールブース/Tollbooth》のために7f:id:fobby:20171229231623j:plain消費するのはなかなかの負担になります。

迂回は、これらの過程すべてを文字通り迂回できるのです!


具体的にどのようなメリットがある?

  • 総じて安上がりです。
  • 《内部犯行/Inside Job》を使うことで、アイスに守られているサーバーに対しアイスブレイカーのない状態でのランが可能となり、コーポに対していわば奇襲を仕掛けることができます。
  • ファム・ファタル/Femme Fatale》でコーポの強力なアイスを選べば、ランナーはクレジットの支出を大きく抑えることができます。ほぼ例外なく、強力なアイスほど高額であるため、コーポがアイスをレゾするために費やしたコストが無駄になることも大きなアドバンテージです。*2
  • 例えば「バリアのアイス」をブレイクするためには「フラクター、もしくはAIのアイスブレイカー」が必要といったふうに、サブタイプの合致するアイスブレイカーが必要となりますが、《内部犯行/Inside Job》も《ファム・ファタル/Femme Fatale》も迂回対象のアイスのサブタイプを問いません。ですから目当てのアイスブレイカーがなかなか引けない場合や、トラッシュされてしまっている場合にも有効です。
  • 迂回を行うことで、《トールブース/Tollbooth》《データレイブン/Data Raven》《ポップアップ・ウィンドウ/Pop-up Window》などが持つ、「ランナーがこのアイスにエンカウントした時」の能力を無視できます。詳細については後述します。

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通過に7f:id:fobby:20171229231623j:plainかかる《トールブース/Tollbooth》も、《内部犯行/Inside Job》なら2f:id:fobby:20171229231623j:plainで迂回!
ファム・ファタル/Femme Fatale》がこの《トールブース/Tollbooth》を選んでいたなら毎回1f:id:fobby:20171229231623j:plainで迂回!
コーポは計算が大きく狂ってしまう。

迂回する際に気をつけることは?

  • 迂回されたアイスのサブルーチンは、ブレイクされていません。
    • 《チャム/Chum》のサブルーチンを解決後、ランナーが次にエンカウントしたアイスを迂回したのであれば、そのランナーは次のアイスのサブルーチンをブレイクしていないと見なされるので、3ネットダメージを受けます。
  • 迂回はあくまでも通過の一種です。
    • 《カクゴ/Kakugo》を迂回したランナーは1ネットダメージを受けます。
  • 基本セットにおけるすべての迂回は「ランナーがこのアイスにエンカウントした時」の能力を無視しますが、英語版の全カードプールを使用する場合は、そうとは限らないことに注意してください。Terminal Directiveのクリミナルのアイスブレイカーは、タイミング構成上、「エンカウント時」の能力を解決してから迂回をもたらします。
  • 迂回と直接関係ありませんが、《ファム・ファタル/Femme Fatale》はインストールコストが9f:id:fobby:20171229231623j:plainと、アイスブレイカーとしては極めて高額です。また、「サブルーチン1つにつき1f:id:fobby:20171229231623j:plain」という迂回コストは、《ハイヴ/Hive》のようなサブルーチンの多さが強みのアイスには効果が薄くなります。

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通過した時、の条件に引っかかってしまう。


「ランナーがこのアイスにエンカウントした時」の能力を、基本セットのカードによる迂回を用いることで無視できる理由を教えてください。

  • 慣れないうちは「そういうものだから」という認識で問題ないと思われます…。初回プレイであれば、この項目は読む必要はありません。(これが最後の項目なので、ブラウザのタブを閉じてしまいましょう)。ゲームに慣れてきて、よりルールを詳しく知りたくなったのなら、恐竜好きの女の子に訊いてみましょう。


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理屈としては、こうです。《ファム・ファタル/Femme Fatale》も《トールブース/Tollbooth》も、「ランナーがアイスにエンカウントした時」というまったく同じタイミングの発動条件を持っているのです。そのため、エンカウントの発生時、《ファム・ファタル/Femme Fatale》の「選んだアイスを迂回する能力」と《トールブース/Tollbooth》の「ランナーに3f:id:fobby:20171229231623j:plainを請求するか、ランを終了させる能力」は、同時に発動条件が満たされます。

ですが効果の解決は常に1枚ずつ、そしてターンを進行しているプレイヤーから順番に行われます。ランやエンカウントは通常であればランナーのターンに発生するため、まずランナーのカードである《ファム・ファタル/Femme Fatale》が持つ「迂回能力」が先に発動するのです。

迂回能力が解決されると、ランナーと《トールブース/Tollbooth》のエンカウントは終了し、ゲームは次のステップへ進んでいます。この時点で《トールブース/Tollbooth》は、もはや「ランナーがトールブースにエンカウントした時」の発動条件を失っています。そのため、3f:id:fobby:20171229231623j:plainを支払わせる効果は発動も解決もしないのです。

長くなりましたが、この処理手順を把握すれば多くのことに応用が効きます。「アンドロイド:ネットランナーでは常に、ターンを進行中のプレイヤーのカードから先に効果を解決する」ということだけでも、覚えておくといいでしょう。

なお、コーポのターンにランを発生させ、《トールブース/Tollbooth》を《ファム・ファタル/Femme Fatale》より優先させうるカードは存在します。存在しますが、ほぼ忘れてしまって問題ないと考えます。もし仮にそのカードを使用された場合は、レアケースゆえにコーポ側から処理について詳しい説明が入るはずです。ベテランのプレイヤーやジャッジでも、コーポのターンのランをよどみなく処理することは困難でしょう。


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《内部犯行/Inside Job》は、《ファム・ファタル/Femme Fatale》とまた違い、さらに専門的な理屈で「このアイスにエンカウントした時」の効果を無視します。「このラン中に最初にエンカウントするアイスを迂回する」という記述には、「~した時」や「~するたび」「各ターン、最初に~したら/した時」などの言葉が使われていません。よって《内部犯行/Inside Job》は常時能力です。

常時能力は、説明に「~した時」や「~するたび」「各ターン、最初に~したら/した時」を用いる条件節能力より常に優先されます。そのため《内部犯行/Inside Job》をプレイ中のランナーが最初に《トールブース/Tollbooth》にエンカウントしたら、「ランナーがトールブースにエンカウントした時」の条件節能力は解決されることなくゲームは次のステップへ進みます。これは、コーポのターンのランであったとしても同様です。

《内部犯行/Inside Job》のメカニズムを把握するのは困難であるばかりか、覚えても他にあまり応用が効きません。「常時能力は、条件節能力より常に優先される」ということだけ覚えておけばよいでしょう。


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なお、繰り返しになりますが、Terminal Directiveに収録されているアイスブレイカーは、「このアイスにエンカウントした時」の能力を無視することができません。これらのアイスブレイカーの持っている迂回をもたらす消費型能力が発動可能になるのは、タイミング構成上、「エンカウントした時」の処理がすべて終了してからとなります。

参考文献

Rule Reference
https://images-cdn.fantasyflightgames.com/filer_public/03/e1/03e12a8e-3d21-4a6a-af2d-5edd99f61c4e/adn_rules_reference_hi.pdf

8ページ:

Bypass
When an effect allows the Runner to “bypass” a piece of ice, they immediately pass that ice and continue the run. All subroutines (including 0) on the ice bypassed are not broken.

以下、拙訳

迂回
ある効果がランナーにアイスを迂回させた時、そのランナーはただちにそのアイスを通過し、ランを続行します。その迂回されたアイスの全てのサブルーチンは、(0個であった場合も含み)ブレイクされていません。

4ページ:

If the trigger condition of a conditional ability is met by a specific timing structure of the game (for example, “When your turn begins...”) and that timing structure becomes invalid between the trigger condition being met and the ability triggering, then the triggered ability never triggers and does not resolve. A timing structure becomes invalidated by that structure ending prematurely, usually due to simultaneous effects or chain reactions.

Example: The Runner encounters a Tollbooth that they can bypass with Femme Fatale. Both cards have the same trigger condition, but because it is the Runner’s turn the Femme Fatale triggers first. The ice is bypassed, and because the encounter timing structure has ended and the pass timing structure has begun, the trigger condition for Tollbooth is no longer valid. The ability to force the Runner to pay credits or end the run does not trigger or resolve.

以下、拙訳

条件節能力の発動条件がゲームの特定のタイミングによって満たされ(例えば、「君のターンの開始時…」)そしてそのタイミングが、発動条件が満たされたことによる能力の発動のあいだに失効した場合、その発動能力は、発動と解決をいっさい行いません。あるタイミングがその途中で終了して失効するのは、通常は同時効果か連鎖効果によるものです。

例:ランナーは《ファム・ファタル/Femme Fatale》によって迂回可能な《トールブース/Tollbooth》にエンカウントした。どちらのカードも同じ発動条件を持つものの、いまはランナーのターンであるがために《ファム・ファタル/Femme Fatale》が先に発動する。そのアイスは迂回され、エンカウントのタイミングが終了。そして通過のタイミングが始まり、《トールブース/Tollbooth》の発動条件はもはや失効する。ランナーにクレジットを支払わせるか、ランを終了させる能力は、発動も解決もしない。


《内部犯行/Inside Job》は常時効果であり、エンカウント時に発動する能力ではないため、コーポのターンであっても迂回できる。
www.reddit.com


余談

FAQ3.xの頃までは、《ファム・ファタル/Femme Fatale》も《トールブース/Tollbooth》も同時に発動するという裁定でしたが、最新のFAQでは《トールブース/Tollbooth》は発動も解決もしないというふうに記述が変わっています。《モウ/Maw》との作用をわかりやすくするための《Salsette Slums》エラッタの影響でしょうか?


公式サイトで読めるpdfを確認する限り、第2版に同梱されているチュートリアルブック、Learn to Playには、迂回に関する記述がいっさいありません!旧ルールブックには迂回についての用語解説があったのに…といっても旧ルールブックも1度改訂されているようで、それまでは迂回に関する記述がなかったのですが。

*1:なお、サブルーチンが例えば2つある場合は、1つはブレイクし、もう1つは解決するといったふうな選択も可能です

*2:まだレゾされていないアイスを選ぶこともできます

アンドロイド:ネットランナー第2版に備え、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》のエラッタと裁定の要約

1番下から2番めの「現裁定おさらい」だけをごらんくだされば、要点はお伝えできると思います。
カード名には脚注をつけました。マウスオーバーで、その能力の要約が読めます。

《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》、アンドロイド:ネットランナー第2版に再録

最初に印刷されたのが4年前。ローテーションにより、いわゆる「スタン落ち」を迎える運命のカードでしたが、第2版に再録されたことで当面のあいだ使用が可能となりました。

しかし、いくたびかの裁定変更やエラッタまで行われている厄介なカードでもあります。このカードが第2版に収録されると分かってなお、最新の裁定や正確な挙動をビギナーのために要約した文書が乏しく、これは書き留めておく必要があると感じました。

そもそもアンドロイド:ネットランナーというゲームは裁定が1か月単位で切り替わったりします。しかも、その切り替わりがTwitterでの個人へのリプライという分かりにくい形で表明されることも多いため、プレイヤーは最新の裁定を追跡するのに骨を折ります。

ですが、それも楽しみの一つだと考えます。なにが楽しいのかと思われるかもしれませんが、このテキストをお読みになればお分かりいただけるかもしれません。だらだらとしていますがお付き合いください。

エラッタ

現在印刷されている日本語版の《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》は古い記述であり、2016/7月に施行されたエラッタが適用されます。エラッタ後のカードテキストはこのようになっております。

Trace5– If successful, do meat damage to the Runner equal to the number of printed agenda points on agendas he or she stole during his or her last turn.

以下、拙訳

トレース5- 成功した場合、ランナーが直前のターンに盗んだ計画書の表記計画ポイントの合計に等しいミートダメージをそのランナーに与える。

違いは、計画ポイントが「表記計画ポイント/printed agenda points」になっていることのみです。表記計画ポイントというのは「計画書カードの、計画ポイントを表記する欄に書かれている数字」を指します。

例えば、ランナーが1ターンで2枚の《世界食料構想/Global Food Initiative》*1を盗んだら、そのランナーは合計4点の計画ポイントを持つ2枚のカードを得点エリアに置くことになりますが、そのランナーに対しコーポは《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》を用い、表記どおり、合計6点のミートダメージを直後のターン、与えることができるというわけです。

このカードが呼んだいくつかの議論を記録しておきます。


計画書が盗まれていない時にプレイできる?

「Play only if the Runner stole an agenda during his or her last turn.(ランナーが直前のターンに計画書を盗んだ場合のみプレイする)」と書かれていません。では直前のターンに計画書を盗まれていない場合、コーポは《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》をプレイできるのでしょうか?


この問題については裁定が一度切り替わっています。初代リードデザイナーのLukasは、「計画書を盗まれていない場合、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》のトレースを仕掛けることはできない」との裁定を2015年8月に下しました。アンドロイド:ネットランナーには、恣意的に要約すると「意味のないことや、解決できないことをしてはいけない。空撃ち禁止」というルールがあるのです。0ダメージを与えることには意味がありません。

ただしこれは《洗浄屋/The Cleaners》*2がコーポの得点エリアにあれば別とされています。計画書が盗まれていない場合、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》によるダメージは0ですが、《洗浄屋/The Cleaners》はその0に追加の1ミートダメージを加えることができるというのです。

ですが、この裁定は覆されました。そもそも「解決できないことをしてはいけない」というルールには、「意味のないことをすることで、意味のある他の能力が発動して解決されるとしても、それは意味があることとは見なされないのでしてはいけない(意訳)」という文言が含まれています(リファレンスガイド18ページ、「能力の使用」を参照)。

2代目リードデザイナーであるDamonは、「トレースの結果が意味をなさないとしても、トレースそのものには常に状況を変化させる可能性がある(これまた意訳)」との見解を示し、トレースについての裁定を更新。「計画書を盗まれていない場合も、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》のトレースを仕掛けることができる」との裁定を下しました。2016年4月のことです。

ancur.wikia.com

The Corp can always play Punitive Counterstrike because it always initiates a trace. But if no other agendas were stolen during the Runner’s turn, Punitive Counterstrike would not do any damage.

以下、拙訳

《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》は常にトレースを実行するため、コーポはいつでもそれをプレイできます。ですが直前のターンに他に計画書が盗まれていない場合、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》はいかなるダメージも与えません。

0ダメージを与えるではなく、"would not do any damage."と明文化されたため、《洗浄屋/The Cleaners》が発動しないこともはっきりしました。

まとめ:
《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》は、計画書が盗まれていなくてもプレイできる!その場合、トレース成功時には何も起こらない!


盗んだ計画書がランナーの得点エリアから移動していたらどうなる?

ランナーは《データ売人/Data Dealer》*3などの手段を用いることで、盗んだ計画書を放棄し、ゲーム外領域に移動させることができます。また、《ターンテーブル/Turntable》*4を用いることで、盗んだ計画書をコーポの得点エリアの計画書と交換することもできます。

こんな風に、計画書の移動がおこなわれた場合には、どうなるのでしょうか?じつは、この裁定も一度覆されているのです。Lukasは2015年6月に「直前のターンに盗まれた計画書がそのターン中に放棄されるか、もしくは《ターンテーブル/Turn Table》によって移動した場合、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》はダメージを与えない」との裁定を下しました。

2016年2月、これを覆したのはJacob。FFGの公的なサポートによらない非公式FAQを管理するプレイヤーです。非公式とはいうものの、彼の名前は近年のアンドロイド:ネットランナー製品にエディターとしてクレジットされているので、半公式とでも言うべきでしょうか。とにかく、彼の裁定は公式に準ずるか、緊急時にはそれ以上の、重い意味を持ちます。

そのJacobに対し投げかけられたのが、「《Maya》*5が盗んだ《ビール計画/Project Beale》*6をR&Dの一番下に移動させた場合、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》は2ダメージを与えますか?という質問。これに対しJacobは「はい。盗まれた計画書が得点エリアからコーポの得点エリアでない領域に移動した場合、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》はさかのぼってその計画ポイントに等しいダメージを与えます」と答えました。

質問者はさらに、「計画書を放棄した場合の《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》の作用についても明確にしておきたいのですが?」と訪ねます。Jacobは「放棄された計画書も同じです。これは新裁定です。いま非公式FAQサイトの更新に取り掛かっています」と答えました。

まとめ:
盗んだ計画書がランナーの得点エリアにない場合も、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》はその計画書の表記計画ポイントをさかのぼり参照できる!


盗んだ計画書の価値が下がっていたらどうなる?

申し訳ないのですがこの件についてわたしには自信がもてません。話半分にお願いします。

2015年3月に公布された、公式FAQ 2.0の記述をごらんください。さきほど紹介した非公式FAQサイトから閲覧可能です。

ancur.wikia.com

What happens if the Runner steals an agenda worth 3 points, and the Corp plays Punitive Counterstrike with The Board rezzed? Does the Runner take 2 or 3 meat damage if the trace is successful?


The Runner would take 2 meat damage if the trace is successful, since the 3 point agenda is currently worth 2 points.

以下、拙訳

ランナーが3点の計画書を盗み、そして《The Board》*7がレゾされてから、コーポが《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》をプレイしたらどうなりますか?


3点の計画書の価値が現在は2点となっていることから、トレースが成功した場合、ランナーは2点のミートダメージを受けます。

これがわからない。盗まれた計画書の現在位置を問わず、表記点数に等しいダメージを与えるという裁定と噛み合っていないようにわたしには思えます。移動したことはチェックしないけれど、価値が下がったことはチェックする…。

なお、さきほどの2代目リードデザイナー、Damonの2016年4月の発言は、この質問を受けてのものです。

The Runner steals a copy of Breaking News, Turntables it to the Corp, and then plays Political Graffiti on that Breaking News. Is the Corp allowed to play Punitive Counterstrike on their turn?

以下、拙訳

《臨時ニュース/Breaking News》*8を盗んだランナーが、それを《ターンテーブル/Turntable》でコーポに渡し、そして《Political Graffiti》*9をその《臨時ニュース/Breaking News》に搭載しました。次のターン、コーポは《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》をプレイできますか?

要するに計画書が0点になったらどうなりますか?という質問に、「他に」計画書を盗んでいなければ《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》はいかなるダメージも与えないと。なにかおかしいなと思ったのですが、ここで気づいた、2016年4月の発言だから2016年7月のエラッタ前のことじゃないですか!考える必要なし!失礼しました。エラッタの原因は、やはりややこしすぎたということでしょうか。

まとめ:
盗んだ計画書の得点が下がった場合、その下がった点数を参照するというのはもはや使われていない裁定!表記されている点数だけを見てください!


《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》現裁定おさらい

  • 表記計画ポイントをチェックするので、《世界食料構想/Global Food Initiative》は3ミートダメージ、《ビール計画/Project Beale》は2ミートダメージ。
  • 直前のターンに計画書が盗まれていない場合もプレイできる。そうしたなら、トレースが成功した場合、何も起こらない。
  • 0点の計画書(《膠着/Standoff》など)を盗まれた直後のターンでもプレイできる。そうしたなら、トレースが成功した場合、何も起こらない。
    • これらによって、厳密には0点のミートダメージを与えているのかもしれないが、これをもってして「コーポがミートダメージを与えた」あるいは「ランナーがミートダメージを受けた」とは見なさない。そのため、《洗浄屋/The Cleaners》の発動条件は満たされない。
  • 盗まれた計画書が放棄されゲームから取り除かれるか、《ターンテーブル/Turntable》《Maya》などでランナーの得点エリアから離れている場合も、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》はその盗まれた計画書の点数を追跡して参照することができる。
  • 盗まれた計画書の価値が《The Board》や《Political Graffiti》などで下がった場合も、表記されている(下がる前の)計画ポイントをチェックする。

いやあ、第2版に《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》と《洗浄屋/The Cleaners》が併録されると聞いて、混乱が生じる前にこのへんを調べておいてよかった…。こういうふうに最新の裁定を調べるのもこのゲームの醍醐味だと改めて思います。

おまけ:《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》裁定とエラッタの変遷

2014 1月 FFG 《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》の封入されているTrue Colors、発売
2015 6月 Lukas 盗まれた計画書がランナーの得点エリアを離れた場合は0ダメージ(訂正済)
2015年 8月 Lukas 《The Cleaners》がある時のみ、計画書が直前のターンに盗まれていなくてもプレイ可、その場合は1ダメージ(訂正済)
2016 2月 Jacob 盗まれた計画書がランナーの得点エリアを離れた場合も追いかけ、それと同点のダメージを与える
2016 4月 Damon 計画書が盗まれていなくてもプレイ可、また、0点の計画書が盗まれた場合もプレイ可。ただしいずれもダメージを与えたとは見なさない
2016 7月 FFG 《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》、表記計画ポイントだけをチェックするようにエラッタ

*1:表記は3点の計画書だが、ランナーの得点エリアにある間は価値が-1点される

*2:コーポがミートダメージを与えるたび、追加で1点のミートダメージを与える計画書

*3:リソース。1クリック消費、計画書を放棄する:9クレジットを得る。

*4:コンソール。計画書を盗むたび、それをコーポの得点エリアの計画書と交換してよい。

*5:アクセスしたR&Dのカードを、それがたとえ盗んだ計画書であってもR&Dの一番下に加えることができるコンソール。

*6:3アドバンス/2点の計画書だが、余剰の2アドバンスごとに点数が1増える

*7:ランナーの各計画書を-1点するアセット

*8:1点の計画書。

*9:アーカイブへのランが成功した場合、コーポの計画書の上に「この計画書は-1点」と書かれている条件カウンターとして搭載できるイベント