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アンドロイド:ネットランナー:NISEIによる日本語カード入手先(無償可)と、その他MWLやロードマップ情報まとめ

はじめに

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NISEIの日本語カードが増えてきたことや、NISEIの発表しているロードマップおよびMWL(禁止制限改訂)が散逸していることから、このページを見ればすべてわかる、というものを作りたいと思いました。

記事中の日付は断りがなければすべて米時間です。

最新のMWLは、こちらから一番上にある最新版を参照してください。
removeanddiscard.hatenablog.com

ローテーションとは、販売済みのカードを、スタンダードというもっとも(唯一?)遊ばれているフォーマットで使えなくすることです。

NISEIから入手可能な日本語カード

無料でPDFがダウンロードできるのでプリント・アンド・プレイでも遊べますし、カードをお求めの場合は購入もできます。これらカードの翻訳の責はすべて私(Fobby @RemovenDiscard)が負います。

ダウンフォール/Downfall

nisei.net

  • NISEI発のオリジナル拡張。
  • 2019年10月発売予定の『アップライジング/Uprising』と対をなす拡張。2つ合わせて『Ashes Cycle』と呼ぶ。
  • 英語版は2019年3月19日発売、日本語版は同年5月25日(日本時間)発売。

マグヌム・オプス/Magnum Opus

nisei.net

  • FFGの最後の拡張『Magnum Opus』のカードを、ゲーム上の機能をそのままにNISEIでリメイク。
  • 英語版および日本語版は2019年7月24日発売。
    • 前回は2ヶ月遅れた日本語版だが、今回は英語版と同時発売。

ローテーションとMWLのまとめ

2019年2月8日発表

  • 2019年第2四半期のMWLは、2019年4月22日に発表、同年5月3日より有効。
  • 2019年第3四半期のMWLは、2019年7月8日に発表、同年7月19日より有効。ローテーション発生。
  • 2019年第4四半期のMWLは、2019年9月23日に発表、同年10月4日より有効。
    • 2019年6月6日に「10月のローテーション」が追加で発表された。
  • 2020年第1四半期のMWLは、2019年12月30日に発表、2020年1月10日より有効。ローテーション発生。システムコア2020発表。

ソース: nisei.net

2019年6月6日発表

  • 2019年10月に『創造と支配/Creation and Control』と『Lunar Cycle』のスタン落ちがある。
  • 『ダウンフォール』の次となる拡張『アップライジング』を構成するカードの1/10程度は、それらのスタン落ち拡張からの再録となる。
  • コミュニティの要請から、スタンダードのカードプールをもっと狭くすることが示唆されている。

ソース: nisei.net

その他

ご質問があればこちらから。
twitter.com

marshmallow-qa.com

NISEI第二の拡張(FFGの出した拡張の再リリース)、「マグヌム・オプス/Magnum Opus」日本語版非公式リリースノート

NISEI版マグヌム・オプス発売

NISEIからまた日本語カードが発売されました。プリント&プレイなら無料です。購入もPDFダウンロードもこちらから可能です。
nisei.net

内容:

2018年の終わり頃にリリースされたこの拡張セット。収録されている6枚のカードすべてが、最大級の規模を誇るごく限られた大会を優勝したプレイヤーたちによってデザインされていることが大きな特徴です。
(中略)
私たちNISEIが、新規のアート、文書テンプレートの更新、そしてよりモダンなカード外観と書体による大幅なリニューアルを加えて再リリースを行います。

ゲーム上の機能や裁定に一切変更はないまま、《クラウドファンディング》や《ボーダーコントロール》の日本語版が出ましたよ!著作権的にはグレー(触法)どころかブラック(違法)と思うんですが、ともあれこれにより、プロキシでしか遊ぶことのできなかったマグヌム・オプスのカードを物理的なカードとして所有・使用することもできます。新書式や新アートにもご注目。《スロットマシン》は「3枚一致したら、2枚一致の効果は解決するの?」という疑問を抱かれることがなくなりましたし、《ボーダーコントロール/Border Control》の「アイスなのに現実の光景に寄せてる感じ」がぼくは好きです。

カードの名前の《マグヌム・オプス/Manum Opus》との混同にご注意。ここでいうマグヌム・オプスとはイベントの名前です。

リリースノート/カードレビュー

《労働者の権利/Labor Rights》

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イベント



スタックの一番上から3枚のカードをトラッシュする。ヒープのカード3枚をスタックに加えシャッフルする。カードを1枚引く。このイベントをトラッシュするかわりにゲームから取り除く。

デザイン:Mike Sheehan (2017年欧州チャンピオン)

ルール
  • スタックのカードをトラッシュするのはコストではありません。よって、スタックにカードが2枚以下しかない状況でもプレイできます。
  • ヒープにカードが3枚以上あるなら、必ず3枚選んでスタックに加えなければいけません。そうでないとき、例えばヒープがちょうど2枚ならその2枚を、ヒープがちょうど1枚ならその1枚を、それぞれ選んでスタックに加えてください。
    • 「スタックのカードを3枚トラッシュする」の解決後にヒープにカードが3枚ないのはレアケースですが、ランナーのカードが過剰なまでにゲームから取り除かれた場合に起こりえます。
  • 「このイベントをトラッシュするかわりにゲームから取り除く」ことをお忘れなく。
    • それに至るまでの処理が多いのでうっかりしがちです。実際のゲームでは最初から除外ゾーン(ゲームから取り除かれたカードを置く場所)にこのカードを置いてしまいましょう。
レビュー

ニセイMWLでは制限カード。とても強力な再利用カードです。スタックを3枚トラッシュするのがデメリットにみえて、アーカイブのカードを利用するのを得意とするアナークにとってはメリットになりえます。もちろんヒープに落ちたら絶対に駄目だというカードもありますが、スタックに戻せる枚数が3枚と多いので気になりません。コスト0なのにキャントリップ(1枚ドロー)がついているのも凶悪。



クラウドファンディング/Crowdfunding》

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リソース: 裏世界-仮想



君がこのリソースをインストールした時、3f:id:fobby:20180521144018p:plainをこれの上に積む。これが空である時、これをトラッシュし、そしてカードを1枚引く。
君のターンの開始時、このリソースから1f:id:fobby:20180521144018p:plainを受け取る。
君のターンの終了時、このターンに最低でも3回ランを成功させていて、かつこのカードがヒープにある場合、すべてのコストを無視してこれをインストールしてよい。

デザイン:Sam Suied (2017年ジェンコン・チャンピオン)

ルール
  • 新テンプレートが目を引きますが、機能的には以下と何ら変わりません。
レビュー

《確実なギャンブル/Sure Gamble》は1回のプレイで4クリック分の得をすることができますが、《クラウドファンディング》はインストールコストが0であるにもかかわらず、そのインストールで《確実なギャンブル》と同じだけのクリックを得します。さらに、一般的にはクレジットよりドローのほうが価値が高いため、《確実なギャンブル》を上回っていると言えるかもしれません。
もっとすごいのはリアニメイト。これが3枚ともヒープにあったりすると、裸の遠隔サーバーやアーカイブへの成功したラン1回の価値が「3クレジット+1ドロー」になってしまいます。ランしてるだけでクレジットもドローもじゃんじゃん得られる。これのせいで、遠隔サーバーをアイスで守ることのないアセットスパムは大打撃を受けました。
一時期はどんなデッキにも3枚入っているカードとなったため、現在のニセイMWLでは禁止カード扱い。ですが楽しいカードなので、いつか禁止を解除したいとのこと。

《スロットマシン/Slot Machine》

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アイス: コードゲート



ランナーがこのアイスにエンカウントした時、そのランナーはスタックの一番上のカードを一番下に置き、その後に君はスタックの一番上から3枚のカードを公開する。
f:id:fobby:20180504113638p:plainランナーは3f:id:fobby:20180521144018p:plainを失う。
f:id:fobby:20180504113638p:plainこのエンカウントの開始時において、1つのカードタイプを共有する2枚以上のカードを公開していたなら、3f:id:fobby:20180521144018p:plainを得る。
f:id:fobby:20180504113638p:plainこのエンカウントの開始時において、1つのカードタイプを共有する3枚以上のカードを公開していたなら、インストール状態のカード1枚の上にアドバンストークンを3つ置く。

デザイン:Wilfy Horig (2017年世界チャンピオン)

ルール

  • ここで公開されうるカードタイプとは、イベント、ハードウェア、プログラム、リソースのいずれかです。
    • アイスブレイカーやコンソール、コネのように、カードタイプの次、コロンのあとに来るものは、サブタイプとして扱われます。よってここでは関係ありません。
  • 例えば、公開されたカードが「イベント、ハードウェア、イベント」や「プログラム、プログラム、リソース」であれば「1つのカードタイプを共有する2枚以上のカードを公開していた」ことになります。
    • 公開されたカードの順番を元通りにしてスタックに戻すことをお忘れなく。
  • カードタイプが3枚とも共通していた時は、2番目と3番目のサブルーチンの両方を解決します。
  • エンカウント時効果が何らかの効果で完全に妨害されたり、公開されたカードが1枚であった場合には、サブルーチンを解決しても何も起こりません。
  • 「このエンカウントの開始時において」とは、「エンカウントの開始時」に発動する能力ではありません。このサブルーチンは過去の事象を参照しており、その事象が発生した時点を、日本語版では「時において」という言葉で指定します。「時において」はこのゲームでは過去の事象を指すのです。
    • 実際の日本語では、「時において」は未来(仮定)にも使えることばなので、これは完全にネットランナー語です。
    • この翻訳はかなり悩みました。他に、「先ほどこのエンカウントが開始した時」という案もありました。日本語としてはより正確ですから、「先ほど」がつく「時」は、条件節能力の「時」とは意味が違うということにしようかとも思ったのですが……例えばこの先、「この能力の使用はこのターンに、先ほどレゾ状態の資財にアクセスした時、それをトラッシュしなかった場合にのみ」みたいなカードが出てきたとき、不自然な日本語になってしまうなと思ったのでボツにしました。

レビュー

内輪での通称は「大きな《ポップアップ・ウィンドウ/Pop-up Window》」。確定するのは3クレジット失うだけという軽微な効果であるためか強度が高く設定されており、ブレイクしたほうがお金がかかるという場合が多いでしょう。しかし、2番目のサブルーチンがうまく解決されるとランナーはコーポに6クレジットも差をつけられてしまうので、かなりやっかいです。3番目のサブルーチンはまあ、おまけみたいなものでしょうが、しかし、嫌がらせ効果の極めて高いアイスです。

《ボーダーコントロール/Border Control》

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アイス: バリア



f:id:fobby:20180504113636p:plain:ランの終了。この能力の使用はこのサーバーへのラン中にのみ。
f:id:fobby:20180504113638p:plainこのサーバーを守っているアイス1つにつき、1f:id:fobby:20180521144018p:plainを得る。
f:id:fobby:20180504113638p:plainランの終了。

デザイン:Chris Dyer (2016年世界チャンピオン)

レビュー

消費型能力でこれを「生け贄に捧げる」ことで、ランが終了するという恐るべきバリア。コスト4なので1ターン目からレゾして中央サーバーを守る役割も果たせ、最外殻においても一番目のサブルーチンの嫌がらせ効果が高いので《The Turning Wheel》にちょっかいをかけられません。
コーポのどんなデッキにも3枚入りうるアイスですが、こちらはニセイMWLの対象外です。

《適時の一般公開/Timely Public Release》

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計画書: 構想



この計画書を得点した時、これの上に計画カウンターを1つ置く。
搭載されている計画カウンター1つ:HQかアーカイブのアイスを1つ、サーバー1つを守る任意の位置に、すべてのコストを無視してインストールする。

デザイン:Dan D’argenio (2015年世界チャンピオン)

ルール

《ムティ・ムウェクンドゥ:生命の改良/Mti Mwekundu: Life Improved》の計画書版。ただし、ムティにはできた「アイスのないサーバーにランしたランナーにアイスをぶつける」という使い方はルール上できません。ムティのようにラン中に最内殻にアイスを差し込んで奇襲を仕掛けるなら、最低でも1枚のアイスが必要です。いまあるアイスのサブルーチンをブレイクされる消費型能力ウィンドウが、《適時の一般公開》で新たにアイスを追加する最後のチャンスとなります。

《♦塞栓/Embolus》

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強化



君のターンの開始時、1[c]を支払うことで、この強化にパワーカウンターを1つ置いてよい。
ランナーがランに成功するたび、この強化からパワーカウンターを1つ取り除く。
搭載されているパワーカウンター1つ:ランの終了。この能力の使用はこのサーバーへのラン中にのみ。

デザイン:Dan D’argenio (2016年ジェンコン・チャンピオン)

ルール

ターン開始時に2f:id:fobby:20180521144018p:plain以上を支払ってこの強化に望むだけパワーカウンターを置く、という使い方はできません。1ターンにこれに置けるパワーカウンターは1つまでです。

アンドロイド:ネットランナーの英語版のみのカードを紹介:第3回 - The Turning Wheel ~ 「ランします」「はい」「ランの終了踏みます」「はい」「あと3回これを繰り返しますがいいですか?」 ~

マルチアクセス、つまり中央サーバーのカードに複数枚アクセスできるようになる効果を持つカード。

現環境では《HQインターフェース/HQ Interface》と《R&D Interface》がその代表です。しかしこれらはコスト4という非人道的な数字を持つため、インストールしたターンにはまずもってランできません。そのため、直後のコーポのターン、インターフェースが機能するほうのサーバーにアイスを置かれるのがオチです。ランナーは自分から4クレジット失った自分の愚かさを呪いつつ敗北していくのです。

そうした苦い思い出から、《R&D Interface》が第二版に再録されずスタン落ちしたことを悲しむものは誰一人いませんでした。

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The Turning Wheel

《The Turning Wheel》
リソース:仮想



HQかR&Dへのランが終了するたび、そのランの間に計画書を盗んでいない場合、The Turning Wheelにパワーカウンターを1つ置く。
搭載されているパワーカウンター2つ:このランの残りの間、HQかR&Dのカードに追加で1枚アクセスする。


フィリップ・K・ディックの短編から名をとったこの《The Turning Wheel》は、「サーバーの名前+インターフェース」という投げやり極まる名前の過去のカードと違い、フィリップ・K・ディックの短編から名をとっているので、環境を定義しました。このカードの強みは3つ。


1.まとめてアクセスできる量が破格

「HQかR&Dへのランが終了するたび」という変わった条件でパワーカウンターを増やします。「ランが成功するたび」ではないことに注意してください。

「ランの終了」の効果を受けようが、一度アイスを通過してからジャックアウトを選ぼうが、そのランで計画書を盗んでさえいなければパワーカウンターを増やします。

つまり、ランナーが「R&Dにランします。最外殻の《アイス・ウォール》にエンカウントして、ランの終了を食らいます」を1ターンに4回やると、パワーカウンターが4個になってます。次のランでHQかR&Dのどちらかに、一度のランで3枚にアクセスできるわけです(パワーカウンターは消費されてしまうので、また集め直さなければいけませんが)。

次のターンもコーポが指をくわえて見ていれば、次のランでまとめて5枚アクセスです。5枚は致死量です。しかもHQとR&Dのどちらにもアクセスできるのが大きい。

《HQインターフェース/HQ Interface》と《R&D Interface》を両方インストールするのは実質《強烈なニュース/Hard-Hitting News》を自分から食らうのと同義ですが、《The Turning Wheel》はコスト2で両方のサーバーに対応可能です。


2.コーポに対策を強要できる

コーポはそうした事態を避けるために、HQとR&Dそれぞれの最外殻の位置を守るアイスには、「ランの終了」以外の嫌がらせ効果を持つものを選ばなければいけません。

《ヒミツ=バコ/Himitsu-Bako》や《データ・レイヴン/Data Raven》を最外殻にインストールすることは何とかして避けたい。サブルーチンが2つの《エニグマ/Enigma》や、3クレジットを没収する《トールブース/Tollbooth》ならまだいいでしょう。


3.コーポに対策がない

《トールブース》で嫌がらせをされたところでパワーカウンターは増え続けます。1回のランで勝負がつくほどの数のマルチアクセスが可能になるのであれば、一時的にクレジットを失うことはさほど問題ではないでしょう(《SEAの情報/SEA Source》はランが成功してないので撃てません。《強烈なニュース》はランが成功してなくても撃てますが、このカードはこのゲームに存在しないものと仮定します)。

そうやってパワーカウンターが一度でもこれにたんまり載ってしまうと、もうコーポには何もできません。ウィルスカウンターではないので取り除くのが難しいのです。バウンス、トラッシュといった手段があるにはありますが、いずれもランナーがミスしないかぎり起こりえません(《ニセイMk. II/Nisei MK II》も《Border Control》もこのゲームに存在しないものとします)。

インストールしただけでさまざまな駆け引きを生む楽しいカードです。やはりランをすると有利になるカードというのはこのゲームを面白くします。

どうせなら、わざとランを失敗させるようなセコいことをせず、《アウマクア/Aumakua》や《データサッカー/Datasucker》なんかも並べてランを成功させ、そうしたカードのウィルスカウンターもまとめて増やしていくと最高に気分が良いです。

その上クレジットとドローまで供給してくれる《Crowdfunding》までリアニメイトさせると、もう気持ちが良すぎて勝ち負けを度外視したラン中毒になるほどでしたが、中毒者を増やしすぎたか《Crowdfunding》だけは禁止の憂き目にあいました。

じゃあ《テムジンの契約/Temjin Contract》……もダメなので、《デスペラード/Desperado》……もダメか。仕方ないので《Bankroll》か《Kyuban》といきましょう。どっちもプレミアついてて持ってない?