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Twitterで見かけた新CI7コンボと、《Cerebral Imaging》の強さ

CI7とは

HBのIDである《Cerebral Imaging: Infinite Frontiers》を使用し、コンボによりコーポが7点の計画ポイントを1ターン内に得点、一気に勝利することを目指すデッキをCI7と呼びます。

Cerebral Imagingの強さ

《Cerebral Imaging》の能力は、"Your maximum hand size is equal to the number of credits in your credit pool."(拙訳:君の手札上限は、君のクレジットプールにあるクレジットの額に等しい。)というもの。コーポはクレジットを溜め込むことで、HQに数十枚ものカードを抱えることができ、それにより通常のIDでは達成不可能なコンボを可能にします。

かつてのCI7では、コンボの軸として、《Accelerated Diagnostics》と《Power Shutdown》、そして《ジャクソン・ハワード/Jackson Howard》が多く用いられました。おおざっぱに説明すると、このコンボは3枚の任務を一度にサーチし、それらを1クリックですべて解決してしまうのです。

しかし、《Power Shutdown》がエラッタされ、《ジャクソン・ハワード/Jackson Howard》も「スタン落ち」したことにより、CI7もなりを潜めた印象があります。

それでも、2017年ワールド・トーナメントを制したチャンプのコーポデッキは《Cerebral Imaging》を採用していました。そればかりか、「今年はCIが優勝するだろう」との下馬評が支配的でした。実用的なワンショットキルができなくなっても、CIそのものは、「いいかげん、禁止されるんじゃねーの?」と囁かれる程度には強力なIDとしての地位をキープしています。

《Cerebral Imaging》にとって追い風となったのが、まず「カードを引きながらクレジットも増やす」という強力な任務、《Violet Level Clearance》《Ultraviolet Clearance》が立て続けにカードプールに追加されたこと。次に、メタとなる派閥であるクリミナルが「スタン落ち」により大きく弱体化したことが考えられます。

CI7に話を戻すと

最新の拡張、『統治者の景色/Sovereign Sight』が発売され、ファストアドバンスを助けるカード、《Calibration Testing》がカードプールに追加されました。既に「スタン落ち」した《サンサンシティ・グリッド/SanSan City Grid》をコンパクトにしたような効果の強化カードです。これを利用し、《Cerebral Imaging》は、新たなCI7コンボを得たようです。

Twitterで見かけたコンボを備忘録的に書き留めておきます。実用性があるのかどうかは不明なのですが、この期に及んで実用性があるCI7が流行した場合、本当に《Cerebral Imaging》の禁止もありうるのでは…。

参考

Califairna CI · NetrunnerDB

必要なもの

f:id:fobby:20171229231445j:plainf:id:fobby:20171229231445j:plainf:id:fobby:20171229231445j:plain, 25f:id:fobby:20171229231623j:plain

計画書

1x《Efficiency Committee》[*1]
1x《ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》 [*2]
1x《世界食料構想/Global Food Initiative》 [*3]

資財

1x《Jeeves Model Bioroids》[*4]
1x《Team Sponsorship》[*5]
1x《Director Haas》[*6]

強化

2x《Calibration Testing》 [*7]

任務

1x《人造労働者/Biotic Labor》[[*8]
2x《ミラーモーフからの出荷/Shipment from MirrorMorph》[*9]
3x《カグヤからの出荷/Shipment from Kaguya》[*10]
1x《修復/Restore》[*11]

合計16枚

具体的な手順

残り3f:id:fobby:20171229231445j:plain

《ミラーモーフからの出荷/Shipment from MirrorMorph》(-1f:id:fobby:20171229231623j:plain)をプレイし、《Efficiency Committee》と《Calibration Testing》を同一の遠隔サーバー内に、さらに《Jeeves Model Bioroids》を、HQからそれぞれインストールする。

《Jeeves Model Bioroids》(-2f:id:fobby:20171229231623j:plain)をレゾする。

残り2f:id:fobby:20171229231445j:plain

《人造労働者/Biotic Labor》をプレイする(-4f:id:fobby:20171229231623j:plain)。

残り3f:id:fobby:20171229231445j:plain

インストール済みの《Efficiency Committee》を3回アドバンスする(-3f:id:fobby:20171229231623j:plain)。《Jeeves Model Bioroids》が発動する。

残り1f:id:fobby:20171229231445j:plain

《ミラーモーフからの出荷/Shipment from MirrorMorph》(-1f:id:fobby:20171229231623j:plain)をプレイし、《ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》と《世界食料構想/Global Food Initiative》、《Team Sponsorship》の3枚をそれぞれインストールする。

《Team Sponsorship》(-1f:id:fobby:20171229231623j:plain)をレゾする。

残り0f:id:fobby:20171229231445j:plain

《Efficiency Committee》の上に《Calibration Testing》で4つ目のアドバンストークンを搭載し(-3f:id:fobby:20171229231623j:plain)、それを得点する。《Team Sponsorship》が発動し、HQもしくはアーカイブの《Director Haas》をインストールしてレゾする(-3f:id:fobby:20171229231623j:plain)。

残り1f:id:fobby:20171229231445j:plain

《Efficiency Committee》の上からすべての計画カウンターを消費し、合計3f:id:fobby:20171229231445j:plainを得る。このターンの残りの間、コーポはアドバンスできなくなる。

残り4f:id:fobby:20171229231445j:plain

《カグヤからの出荷/Shipment from Kaguya》を3枚プレイし(-0f:id:fobby:20171229231623j:plain)、《ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》と《世界食料構想/Global Food Initiative》の上にそれぞれ3個ずつアドバンストークンを置く。

残り1f:id:fobby:20171229231445j:plain

《修復/Restore》(-1f:id:fobby:20171229231623j:plain)で《Calibration Testing》を《世界食料構想/Global Food Initiative》と同一の遠隔サーバー内にインストールしてレゾする。

残り0f:id:fobby:20171229231445j:plain

ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》を得点する。《Team Sponsorship》が発動し、2つ目の《Calibration Testing》を《世界食料構想/Global Food Initiative》と同一の遠隔サーバー内にインストールする。2つの《Calibration Testing》を続けて発動させ(-6f:id:fobby:20171229231623j:plain)、《世界食料構想/Global Food Initiative》を得点し、7点目を得る。

何となくの感想

いくらCIと言っても、コンボに必要なパーツがかなり多いように感じます。これならCIの即時禁止はないかな…?

*1:4/2。得点時、3つの計画カウンターをこれに載せる。計画カウンター1つと1クリックを消費することでコーポは2クリックを得るが、代償としてこのターンの残りの間、コーポはアドバンスができない

*2:3/2。オーバー・アドバンスによりアーカイブのカードをHQに戻す能力を得るが、今回は能力は使用しない

*3:5/3。ランナーの得点エリアにある間は2点。他に採用したい制限カードがあれば、任意の5/3と入れ替え可

*4:各ターン、コーポが最初に3クリックを同じアクションに使った時、そのコーポは追加の1クリックを得る

*5:計画書を得点するたび、HQかアーカイブのカード1枚をインストールしてよい

*6:コーポは自分のターンに消費可能なクリックが1増える。ただしインストール状態ないしレゾ状態のこのカードがトラッシュされたら、このカードは2点の計画書にコンバージョンしてランナーの得点エリアに移動する

*7:このカードをトラッシュすることで、同じサーバー内のカードにアドバンストークンを1つ載せることができる

*8:2クリック得る

*9:最高3枚までのカードをHQからインストールする

*10:アドバンス可能なカード2枚までに1つずつアドバンストークンを載せる。《Efficiency Committee》による「アドバンスできない」の制限は適用されない

*11:アーカイブのカード1枚をインストールしてレゾする

アンドロイド:ネットランナー拡張「統治者の景色/Sovereign Sight」- 非公式FAQ/UFAQ- 拙訳

《何が何でも/By Any Means》

  • ランナーが《何が何でも/By Any Means》をプレイし《アークエンジェル/Archangel》にアクセスした場合、ランナーは《アークエンジェル/Archangel》にエンカウントする前にそれをトラッシュできますか?
    • はい。2つ以上の能力の発動条件が満たされるたび、アクティブであるプレイヤーの能力が先に解決されたのち、非アクティブのプレイヤーの能力が解決されます。いずれかの能力が、アクセスされたカードを違う領域に移動させた場合、それ以上「アクセス時」の能力は解決できません。
  • ランナーが《何が何でも/By Any Means》をプレイし、アドバンスされている《ジューンバグ計画/Project Junebug》にアクセスした場合、コーポはネットダメージを与えることができますか?
    • いいえ。上記の例と同様、ランナーのターン中は《ジューンバグ計画/Project Junebug》のようなコーポのカードはランナーのラン中の能力の後に解決されることから、 《ジューンバグ計画/Project Junebug》はその能力を解決する前にトラッシュされます。
  • 《何が何でも/By Any Means》をプレイした後もランナーは計画書を盗めますか?
    • いいえ。《何が何でも/By Any Means》がプレイされたターン中、ランナーはアーカイブからのみ計画書を盗むことができます。

《パファー/Puffer》

  • Omni-drive》の上に搭載されているさなかの《Puffer》のクリック能力をランナーが使った場合、どうなりますか?
    • 《パファー/Puffer》は《Omni-drive》にもはや搭載可能でなくなったものとして、トラッシュされます。

《ルイ・ギリェルミ/Lewi Guilherme》

  • ランナーのターン開始時、そのランナーは《身代わり/Fall Guy》を使って《ルイ・ギリェルミ/Lewi Guilherme》がトラッシュされることを妨害できますか?
    • はい。

《サイバーデリア/Cyberdelia》

  • ランナーが《サイバーデリア/Cyberdelia》をインストールしてから《Troll》にエンカウントした場合、そのランナーは1f:id:fobby:20171229231623j:plainを得ますか?
    • ランがステップ3.1に到達している限り、そしてランナーは《Troll》の0個のサブルーチンをすべてブレイクしたと見なされます。

《アシミレーター/Assimilator》

  • 《Apex: Invasive Predator》は《Assimilator》を使って仮想/virtualでないリソースを手に入れられますか?
    • はい。
  • ランナーが《アシミレーター/Assimilator》を使って、コンソールがすでにインストールされているさなかに別のコンソールを表向きにした場合、どうなりますか?
    • 《Assimilator》に表向きにされたコンソールはただちにトラッシュされます(妨害不可)。
  • 《アシミレーター/Assimilator》がプログラムを表向きにすることでランナーのリグのメモリ上限を超えた場合、その表向きにされたプログラムはトラッシュされなければいけませんか?
    • いいえ。ランナーがMU上限を突破した場合、そのランナーはどのプログラムをトラッシュするか選択できます(複数可)。
  • 《アシミレーター/Assimilator》が「インストール時」の能力をもつカードを表向きにした場合(例:《デイリーキャスト/Daily Casts》や《ファム・ファタル/Femme Fatale》)、その能力は発動しますか?
    • いいえ。そのカードはすでにインストールされています。
  • 《Apex》か《Hunting Grounds》によってインストールされた《サイバー=サイファーCyber-Cypher》が表向きにされた場合、サーバーが選択されていないにも関わらずサーバー制限は適用され続けますか?
    • いいえ。《サイバー=サイファー/Cyber-Cypher》が裏返された時、それは非アクティブになります。そのため、たとえそれが表向きになったとしても、その前の記述がゲームに影響することはありません。
  • 《アシミレーター/Assimilator》が現状/currentのイベントを表向きにした時、そのイベントもトラッシュされますか?
    • はい。現状/currentのイベントが持つ能力は、解決後にそのイベントがトラッシュされるのを防ぐのみで、他のカード効果によってイベントがトラッシュされるのを防ぐことはありません。

《アーサ・グループ:不寝番セキュリティ/Asa Group: Security Through Vigilance》

  • コーポが中央サーバーを守るアイスをインストールした場合、そのコーポは《アーサ・グループ/Asa Group》を使って強化を中央サーバーのルートにインストールすることはできますか?
    • いいえ。強化は中央サーバーのルート内にインストールされ、それは中央サーバーそれ自体の中にありません。

《ムガンガ/Mganga》

  • 《ムガンガ/Mganga》がトラッシュされるのはコーポとランナーが同じ額のクレジットを払った時、違う額のクレジットを払った時のどちらですか?
    • 両方です。

キャリブレーション試験/Calibration Testing》

  • コーポが《キャリブレーション試験/Calibration Testing》をHQに移動させた場合、それを使ってHQ内の計画書にアドバンストークンを置くことは可能ですか?
    • いいえ。インストールされているカードだけがアドバンストークンを搭載できます。

《実力行使/Wake Up Call》

  • コーポは《実力行使/Wake Up Call》を使って、他のリソースがインストールされているなか《ヤログニエフの傭兵/Jarogniew Mercs》をトラッシュできますか?
    • はい。選ばれたカードをトラッシュするよう指定されているプレイヤーはランナーであり、《ヤログニエフの傭兵/Jarogniew Mercs》の第2の能力は適用されません。
  • インストール済みのハードウェアも、仮想/virtualでないリソースもどちらもランナーにない場合、コーポは《実力行使/Wake Up Call》をプレイしてミートダメージを受けることをそのランナーに強制させられますか?
    • いいえ。インストール済みのハードウェアか仮想/virtualでないリソースを1つ選択するのはカードをプレイするための要件です。カードが選択不可能であるような場合、コーポは《実力行使/Wake Up Call》をプレイできません。

アンドロイド:ネットランナー解説(第2版も対応):ホスト(搭載)/hostとは

「ホストとなることができる」とか「他のカードの上にのみインストールする」ってどういうこと!?ここでは特に、このゲーム固有のルールである、ホストのカードの上に別のカードが搭載される例にしぼって説明します(カードにトークンを搭載された場合の扱いについても補足しています)。ひとくちにホストと言ってもカードごとにさまざまな挙動があり、一度に覚えるのは困難でしょう。必要な時に必要な箇所だけ参照してください!

下が「ホスト」で、上が「搭載されている」

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下記の解説を読んでいくうち、位置関係がわからなくなった場合はこの図をふたたび参照してください。また、このエントリにおいてのみ、ホストのカードをカードA、搭載されているカードをカードBと呼称する場合があります。

カードAが別のカードBのホストになる、あるいはカードAに別のカードBが搭載される、そういった関係が発生する4つの例

既にインストール済みのカードAの上に、別のカードBを乗せる、すなわち搭載することがあります。Aは「Bのホストであるカード」となり、Bは「Aに搭載されているカード」になります。このようにAとBの間に搭載関係が生まれることを搭載と呼び、それは以下の例いずれかによってもたらされます。

例1。カードAに「このカードは、別のカードのホストとなることができる」と記述されている場合。

《ジン/Djin》《Dinosaurs》など。

インストールアクションによってカードBをその上に表向きにインストールできます。そのさい通常どおりカードBのインストールコストを支払います。カードBに「別のカードの上にのみインストールする」と書かれている必要はありません。

カードBがプログラムであれば、指示がない限りランナーのメモリユニットを消費します。

例2。カードBに「このカードは、別のカードの上にのみインストールする」と記述されている場合。

《個人的接触/The Personal Touch》《パラサイト/Parasite》など。

カードBのテキストが指示する条件にあてはまっているカードAが、既に場に出ている場合のみインストールできます。そのカードAの上にのみ、インストールアクションによってインストールコストを払って表向きに搭載してインストールします。

カードAに「このカードAはホストとなることができる」と書かれている必要はありません。

カードBがプログラムであれば、ランナーのメモリユニットを消費します。

指示されているカードの上以外の場所にはインストールできません。なんらかの効果がその場所以外へのインストールを強制したとき、Bはただちにトラッシュされます(妨害できません)。

例3。カードAがその固有の効果や能力によって別のカードを搭載する場合。

《通りの行商人/Street Peddler》など。

搭載のためのインストールコストは指示がなければ不要で、その上のカードは指示がなければ表向きです。

他の例と異なり、搭載されているカードBはプレイもインストールもされておらず非アクティブであるため、例2のような「特定の別のカードの上にのみインストールする」の記述の影響を受けず搭載が可能です。

搭載されているカードBがプログラムであったとしてもそれはインストールされていないため、メモリユニットは消費されません。

この例のように、カードAが固有の効果や能力によって別のカードを搭載する場合は、その効果や能力によってのみAはホストとなることができます。よって、例2のように「別のカードの上にのみインストールする」と書かれていないカードBを、このカードAの上にコストを払ってインストールすることはできません。

例4。「この任務/イベントを、条件カウンターとして別のカードの上にインストールする」と書かれている場合。

《MCAの密告者/MCA Informant》など。

この場合はプレイコストを払うことでインストールできます。

カードAの上に「ホストとなることができる」と書かれている必要はありません。

基本的には例2と同じですが、ルール上、いちど条件カウンターとなったオブジェクトはもはやカードではなく、トークンにコンバージョン/conversionしたものと見なされます。

トークンである条件カウンターは、カードを対象としたいかなる効果の影響も受けないことに注意してください。

いちどコンバージョンした条件カウンターは、ホストがトラッシュされるなどしてプレイエリアから離れるまでその状態を維持し、プレイエリアから離れて以降はふたたびカードと見なされ所有者の捨て札置き場に戻ります。

すべての例に共通する、ホストと搭載についての原則

ホストと搭載されているカードの関係を、なんらかの効果によらず後から修正することはできません。

例:ランナーは既にインストール済みの《ミミック/Mimic》を、後からインストールされた《Dinosaurs》の上に搭載しようと考えた。そのためにまずf:id:fobby:20171229231445j:plainを消費してインストールアクションを起こし、グリップから《Morning Star》を何にも搭載することなくインストールすると、同じアクションで《ミミック/Mimic》をトラッシュした。ランナーはそののち《回収ラン/Retrieval Run》によるランを成功させ、ヒープの《ミミック/Mimic》を《Dinosaurs》の上に搭載してインストールする。

例:ランナーもコーポも、既にアイスに搭載されている《パラサイト/Parasite》を別のアイスの上に移動させることができない。

  • トークンについても同じです。場に出ているカードの上に搭載されているトークンは、効果によらずに別のカードの上や誰かのクレジットプール、あるいはトークンバンクへ移動させることができません。
    • 例:ランナーは《アーミテージ式コード破壊/Armitage Codebusting》の上に搭載されているクレジットを、それが持つ「f:id:fobby:20171229231445j:plain: アーミテージ式コード破壊から2f:id:fobby:20171229231623j:plainを得る。」の能力を介することなく自分のクレジットプールへ移動させることができない。
    • 例:コーポは《ジューンバグ計画/Project Junebug》に搭載されているアドバンストークンを《Trick of Light》を使うことで他のアドバンス可能なカードの上に移動させる。

指示を守る限り、ホストが搭載できるカードの枚数に制限はありません。

例:ランナーはメモリコスト0のプログラムを《ジン/Djin》の上に何枚でもインストールできる。

例:ランナーは《個人的接触/The Personal Touch》3枚を《ミミック/Mimic》に搭載したので、その《ミミック/Mimic》の強度は6となった。

例:ランナーはf:id:fobby:20171229231445j:plainを1つ消費してインストールアクションを起こし、すでに《Dinosaurs》の上に搭載されていた《ミミック/Mimic》をトラッシュ、同じインストールアクションでグリップの《ゴルディアン・ブレード/Gordian Blade》を《Dinosaurs》の上に搭載するかたちでインストールした。《Dinosaurs》はアイスブレイカーを1つしか搭載できず、ランナーは既にインストールされているプログラムを他のプログラムのインストールアクション開始時に自由にトラッシュできる。

ホストがトラッシュされた場合、搭載されているカードもトラッシュされます。これは妨害できません。

例:搭載中の《パラサイト/Parasite》によって強度が0以下となった《エニグマ/Enigma》がトラッシュされた。この時《パラサイト/Parasite》もトラッシュされるが、それは《犠牲用装置/Sacrificial Construct》で妨害することができない。

  • トークンを搭載しているカードがトラッシュされた場合、その上のトークンも取り除かれ、バンクに戻ります(そのトークンが条件カウンターであった場合は、それは所有者の捨て札置き場に移動し、以降はカードとして扱います)。

相手のカードの上に搭載されていたカードがトラッシュされた場合、その搭載されていたカードは所有者の捨て札置き場へ移動します。

例:搭載中の《パラサイト/Parasite》によって強度が0以下となった《エニグマ/Enigma》がトラッシュされた。《エニグマ/Enigma》はコーポのアーカイブへ移動し、《パラサイト/Parasite》はランナーのヒープへ移動する。

ホストのカードが裏返った場合は、搭載されているカードはトラッシュされません。

インストールされているランナーのカードは、効果によって裏向きになることがあります。その効果が解決された場合も、ホストのカードAと搭載されているカードBとが得ていた関係は維持され、搭載されたままとなります。また、ホストであるコーポのカードAがデレゾされた場合も、やはりそれに搭載されていたカードBとの関係は維持され、搭載されたままとなります。

  • トークンを搭載しているホストが裏返った場合も、そのホストに搭載されているトークンが取り除かれることはありません。

カードAの上にカードBをインストールしたあと、そのBの上に新たなカードCを搭載することができます。そうした場合、カードAとカードCとの間に搭載関係は生まれません。

そのためAはCのホストではなく、また、CはAに搭載されていると見なされません。これにより、Aがホストとなれるカードを制限していたとしても、カードCはその制限に関係なくBの上に搭載できます。ただし、この状態のAがトラッシュされた場合、Bがトラッシュされるため、Cもトラッシュされます(この場合のBとCのトラッシュは妨害できません)。

例:ランナーは《Dinosaurs》に搭載されている《ミミック/Mimic》の上に《個人的接触/The Personal Touch》をインストールした。これにより《ミミック/Mimic》の強度は合計+3される。《Dinosaurs》はアイスブレイカー1つのホストとなることのみ可能なカードであるため、《個人的接触/The Personal Touch》を《Dinosaurs》に搭載することは不可能だが、この場合は《個人的接触/The Personal Touch》を《Dinosaurs》が搭載しているとは見なさない。

  • トークンについても同様です。カードAに搭載されているカードBがウィルスカウンターやパワーカウンターを搭載した場合、それらトークンはカードAに搭載されているとは見なされず、プレイヤーはカードAの能力のためにカードBの上のトークンを使用することができません。

例1が指定する条件があとから逸脱された場合、Bはトラッシュされます。例2の指定する条件は、あとから逸脱されたとしても、Bは影響を受けません。

例:ランナーは《Dinosaurs》に搭載されている《ミミック/Mimic》の上に《調整マトリクス/Adjusted Matrix》を搭載した。これにより《ミミック/Mimic》はサブタイプとしてAIを得る。《Dinosaurs》はAIでないアイスブレイカーのホストにしかなれないため、《ミミック/Mimic》およびその上の《調整マトリクス/Adjusted Matrix》はただちにトラッシュされる(妨害不可)。

例:《パラサイト/Parasite》を搭載している《エニグマ/Enigma》が、《Emergency Shutdown》によってデレゾされた。《パラサイト/Parasite》には「レゾされているアイスの上にのみインストールする。」との指示があるものの、《パラサイト/Parasite》はもはやレゾされていない《エニグマ/Enigma》に搭載されたまま、そしてターン開始時の能力を発動させ続けることとなる。非アクティブのアイスは強度を持たないことから、《エニグマ/Enigma》はレゾされない限りこの先もトラッシュされず、《パラサイト/Parasite》の上のウィルスカウンターはランナーのターン開始時を迎えるたびに増え続ける。