『アンドロイド:ネットランナー』最後の拡張「Reign and Reverie」全カード訳
はじめに
この拡張は在庫が少なくあちこちで争奪戦が起きています。そのため、
- 英語のカードテキストに不慣れな人は、
- 海外ストアの利用が困難であるためにこの拡張を入手できない
- 英語のカードテキストで問題なく遊べる人は、
- 以下の訳はまったく必要ない
フレーバーは無視しているし、この記事は冷静に考えると需要が皆無なんですが、それでもやります。
1枚制限やユニークのカードが多いのが特徴の拡張なので、1枚くらいならプロキシ用のスリーブにとじこむメモを書いてもいいか、そのための参考にこれを使おうという人もいるのでしょうか?いないだろうな…。
グチグチした話はさておき、アメリカ以外の国に住むプレイヤーはキタラサイクルを遊んだあと、みんな「次は自分の国がテーマにならないかなあ」と思ったことでしょうから、イカで戦う日本にゆかりのあるランナーがトリを飾ってくれたのは嬉しいですね。イカだぜイカ。
アナーク
Nathaniel "Gnat" Hall: One-of-a-King(ナサニエル "ナット" ホール:唯一無二)
: 0
ID:ナチュラル君のターン開始時、グリップのカードが 2 枚以下しかない場合、 1 を得る。
最小デッキ枚数: 40 / 影響値上限: 15
アナーク
Divide and Conquer(分割統治)
コスト: 3
イベント:ランアーカイブにランを行う。成功した場合、アーカイブへのアクセス後、 HQ のカード 1 枚にアクセスし、そして R&D の一番上のカードにアクセスする。
アナーク: 4
Guinea Pig(モルモット)
コスト: 4
イベントグリップをトラッシュする。
10 を得る。アナーク: 3
◆Patchwork(パッチワーク)
コスト: 4
ハードウェア:コンソール+1
1 ターンに 1 度、君がカードを 1 枚プレイしようとするかインストールしようとする時、グリップのカードを 1 枚トラッシュすることで、そのプレイコストかインストールコストを 2 下げてよい。
各プレイヤーのコンソールは 1 つまで。
アナーク: 3
◆Hijacked Router(乗っ取られたルーター)
コスト: 2
ハードウェアコーポがサーバーを 1 つ作るたび、そのコーポは 1 を失う。
アーカイブへのランが成功するたび、 Hijacked Router をトラッシュすることで、コーポに 3 を失わせてよい。アナーク: 2
Cradle(クレイドル)
コスト: 4
: 1
プログラム:アイスブレイカー - デコーダーグリップのカード 1 枚につき Cradle は強度 -1 。
2: コードゲートのサブルーチンを任意の数だけブレイクする。強度: 5
アナーク: 3
◆District 99(第 99 地区)
コスト: 3
リソース:場所 - 裏世界各ターン、最初にプログラム 1 つかハードウェア 1 つが(どこからであれ)トラッシュされた時、 District 99 にパワーカウンター を 1 つ置いてよい。
, 搭載されているパワーカウンター 3 つ:ヒープにある、君のIDと派閥の一致するカードを 1 枚グリップに加える。アナーク : 3
クリミナル
Liza Talking Thunder: Prominent Legislator (リーザ・トーキング・サンダー:著名な国会議員)
: 0
ID:G-モード各ターン、最初に中央サーバーへのランが成功した時、カードを2枚引きタグを1つ受ける。
最小デッキ枚数: 50 / 影響値上限: 15
クリミナル
Hot Pursuit(緊急追跡)
コスト: 2
イベント:ランHQにランを行う。成功した場合、9を得てタグを1つ受ける。
クリミナル: 2
◆Paragon(パラゴン)
コスト: 3
ハードウェア:コンソール+1
各ターン、最初にランが成功した時、「1を得て、スタックの一番上のカードを見る」をしてよい。そうした場合、スタックの一番下にそのカードを加えてよい。
各プレイヤーのコンソールは 1 つまで。クリミナル: 2
Bankroll(バンクロール)
コスト: 1
: 1
プログラムランが成功するたび、 Bankroll にバンクからの 1 を載せてよい。
:Bankroll から全てのクレジットを受け取る。クリミナル: 2
Tycoon(タイクーン)
コスト: 1
: 1
プログラム:アイスブレイカー - フラクターTycoon を使って 1 つでもサブルーチンをブレイクしたアイスとのエンカウントが終了するたび、コーポは 2 を得る。
1: バリアのサブルーチンを 2 つまでブレイクする。
2: 強度 +3 。強度: 1
クリミナル: 2
◆Thunder Art Gallery (サンダーアートギャラリー)
コスト: 3
リソース:場所各ターン、最初にタグを 1 つでも回避するか取り除いた時、グリップのカード 1 枚をインストールコストを 1 下げてインストールしてよい。
クリミナル: 2
◆Miss Bones(ミス・ボーンズ)
コスト: 2
リソース:コネMiss Bones をインストールした時、彼女の上に 12 を置く。 Miss Bones の上にクレジットが残っていない時、彼女をトラッシュする。
このクレジットは、インストール状態のカードをトラッシュするのに使用する。クリミナル: 2
Akiko Nisei: Head Case(アキコ・ニセイ:失調者)
: 1
ID:クローンR&D のカード群にアクセスするたび、君とコーポは 0か 1か 2を秘密裏に支払う。支払ったクレジットを公開する。君とコーポが同一の額のクレジットを支払っていた場合、 R&D のカードに追加で 1 枚アクセスする。
最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 12
シェイパー
Insight(洞察)
コスト: 0
イベント:ダブルこのイベントをプレイする追加コストとしてを消費する。
コーポは「R&D の一番上から 4 枚のカードを見て、それらを望む順番で組み替える」をしてよい。
R&Dの一番上から 4 枚のカードを公開する。
シェイパー: 2
◆Mind's Eye(マインド・アイ)
コスト: 3
ハードウェア:コンソール+1
R&D へのランが成功するたび、 Mind's Eye にパワーカウンターを 1 つ置いてよい。
, 搭載されているパワーカウンター 3 つ:R&D の一番上のカードにアクセスする。
各プレイヤーのコンソールは 1 つまで。
シェイパー : 3
◆Mâché(マシェ…張り子)
コスト: 1
ハードウェア各ターン、アクセス中のカードを最初にトラッシュした時、そのカードのトラッシュコストと同じだけのパワーカウンターを Mâché に載せてよい。
搭載されているパワーカウンター 3 つ:カードを 1 枚引く。シェイパー: 3
Ika(いか)
コスト: 0
: 1
プログラム:アイスブレイカー - キラー2:Ika をアイス 1 つの上に搭載する。
1:ホストのセントリーのサブルーチンを 2 つまでブレイクする。
2:強度 +3 。強度: 2
シェイパー: 2
Kyuban(きゅうばん)
コスト: 0
: 1
プログラムKyuban はアイス 1 枚の上にのみインストールする。ホストのアイスを通過するたび、 2 得る。
シェイパー: 1
◆Psyche Mike(プシュケー・マイク)
コスト: 1
リソース:コネ各ターン、最初に成功した R&D へのランが終了した時、アクセスされたR&Dのカード 1 枚につき 1 を得てよい。
シェイパー: 4
◆Algernon(アルジャーノン)
コスト: 0
: 1
プログラム君のターン開始時、 2 を支払うことで、を得てよい。そうした場合、君のターン終了時、このターンに君がランを成功させていない場合、 Algernon をトラッシュする。
Adam :5
Reboot (再起動)
コスト: 1
イベント:ランアーカイブへランを行う。成功した場合、カード群にアクセスするかわりに、ヒープのカードを 5 枚まで裏向きにインストールする。 Reboot をトラッシュするかわりにゲームから取り除く。
Apex: 5
Office Supplies(事務用品)
コスト: 4
イベント君のリンク強度 1 につき Office Supplies のプレイコストは 1 減る。
4 得るかカードを 4 枚引く。
Sunny: 3
◆Dj Fenris(Dj フェンリス)
コスト: 3
リソース:コネDj Fenris がインストールされた時、君の ID と派閥が異なる G-モードの ID を彼の上に搭載する。 Dj Fenris がアンインストールされた場合、搭載されていた ID をゲームから取り除く。
Dj Fenris は搭載されている ID のテキストを得る。
デッキに 1 枚制限。
中立: 1
ハース=バイオロイド
Sportsmetal: Go Big or Go Home (スポーツメタル:やるならとことん)
ID:子会社
計画書が得点されるか盗まれるたび、 2 を得るか、カードを 2 枚引く。
最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
HB
Hyperloop Extension(ハイパーループ拡張)
計画書:拡張
Hyperloop Extension が得点されるか盗まれた時、コーポは 3 を得る。
アドバンス要求: 3 / 計画ポイント: 1
HB
Meridian(メリディアン)
コスト: 3
アイス:バリアランナーが Meridian を -1 計画ポイントの計画書として自分の得点エリアに加えないかぎり、コーポは 4 を得てランの終了。
強度: 4
HB: 3
Gatekeeper(ゲートキーパー)
コスト: 3
アイス:コードゲートこのターンに君が Gatekeeper をレゾした場合、それは強度 +6 を持つ。
3 枚までカードを引く。HQやアーカイブから合計 3 枚まで計画書を公開し、それら計画書を R&D に加えてシャッフルする。
ランの終了。強度: 0
HB: 2
Divert Power(力の転換)
コスト: 2
任務任意の数のカードをデレゾする。これにより君がデレゾしたカード 1 枚につきレゾコストを 3 下げて、カードを 1 枚レゾしてよい。
HB: 1
Fast Break(速攻)
コスト: 4
任務X を得る。 X 枚までカードを引く。合計 X 枚までのカードを 1 つの遠隔サーバーの中やそれを守る位置にインストールする(全てのインストールコストは払う)。 X はランナーの得点エリアにある計画書の数である。
HB: 3
Game Changer(ゲームチェンジャー)
コスト: 6
任務ランナーの得点エリアにある計画書 1 つにつきを 1 つ得る。Game Changer をトラッシュするかわりにゲームから取り除く。
: 2
HB: 5
Giordano Memorial Field(ジョルダーノ記念球場)
コスト: 3
強化:施設このサーバーへの成功したランがあるたび、ランナーの得点エリアにある計画書 1 つにつき 2 をそのランナーが支払わないかぎり、ランの終了。
: 3
HB: 2
Saraswati Mnemonics: Endless Exploration(サラスヴァティ・ニーモニック:終わりなき探求)
ID:部署
, 1:HQ からカード 1 枚を遠隔サーバー内にインストールし、その上にアドバンストークンを 1 つ置く。次の君のターンが開始するまで、そのカードは得点やレゾができない。
最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
ジンテキ
Jumon(じゅもん)
計画書:調査
君のターン終了時、サーバー内にインストールされたカード 1 枚にアドバンストークンを 2 つ置く。
アドバンス要求: 6 / 計画ポイント: 2
ジンテキ
◆API-S Keeper Isobel(蜜蜂管理者イソベル)
コスト: 2
資財:人物君のターン開始時、インストール状態のカードの上からアドバンストークンを 1 つ取り除くことで、 3 を得てよい。
: 4
ジンテキ: 2
Neurostasis(神経症)
コスト: 0
資財:待ち伏せNeurostasisはアドバンス可能。
ランナーがNeurostasisにアクセスした時、君が 3 を支払った場合、Neurostasisの上のアドバンストークン 1 つにつき インストール状態のランナーのカードを 1 つ選ぶ。ランナーは選ばれたカードをスタックに加えてシャッフルしなければならない。
: 1
ジンテキ: 2
Otoroshi(おとろし)
コスト: 2
アイス:セントリーサーバー内にインストールされているカード 1 枚の上に、アドバンストークンを 3 つまで置いてよい。そうした場合、ランナーが 3 を支払わないかぎり、そのランナーはそのカードにアクセスする。
強度: 5
ジンテキ: 2
Thimblerig(ティンブリーグ…どのカップにボールが入っているかを当てるゲーム)
コスト: 2
アイス:コードゲート君のターン開始時か、ランナーが Thimblerig を通過するたび、 Thimblerig を他のインストール状態のアイスと入れ替えてよい。
ランの終了。強度: 0
ジンテキ: 1
Hangeki(はんげき)
コスト: 0
任務:報復 - 触法ランナーが直前のターンにコーポのカードをトラッシュしていた場合にのみプレイする。
インストール状態のコーポのカードを 1 つ選ぶ。ランナーはそのカードにアクセスしてよい。そのランナーがそうした場合、 Hangeki をトラッシュする代わりにゲームから取り除く。そうでない場合、 Hangeki を -1 計画ポイントの計画書としてランナーの得点エリアに加える。
ジンテキ: 2
Daruma (だるま)
コスト: 1
強化ランナーがこのサーバーにアプローチした時、 Daruma をトラッシュしてよい。そうした場合、このサーバー内にインストールされているカード 1 枚を、サーバー内にインストールされている他のカード 1 枚か、もしくは HQ にある計画書か資財か強化のうちの 1 枚と入れ替えてよい。
: 2
ジンテキ: 3
NBN
Acme Consulting: The Truth You Need(アクメ・コンサルティング:あなたに必要な真実)
ID:支社
サーバーを守っている最外殻のアイスにエンカウント中のランナーは追加のタグを 1 つ所有しているものと見なされる(0 タグ所有の場合でも)。
最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
NBN
Fly on the Wall (壁に止まるハエ…隠れ潜む観察者の意)
計画書:構想
Fly on the Wallを得点した時、ランナーにタグを 1 つ与える。
アドバンス要求: 3 / 計画ポイント: 1
NBN
◆SIU(特別捜査班)
コスト: 3
資財君のターン開始時、 SIU をトラッシュすることで「トレース3 - 成功した場合、ランナーにタグを 1 つ与える。」をしてよい。
: 1
NBN: 3
Peeping Tom(ピーピング・トム)
コスト: 4
アイス:コードゲートランナーが Peeping Tom にエンカウントした時、カードタイプを宣言し、グリップのカードを全て公開する。宣言されたタイプを持つ公開されたカード 1 枚につき Peeping Tom は「ランナーがタグを 1 つ受けない限り、ランの終了。」を 1 つ得る。
強度: 4
NBN: 3
Hydra(ハイドラ)
コスト: 10
アイス:セントリー - 対人ランナーがタグされている場合、 3 ネットダメージを与える。そうでない場合、ランナーにタグを 1 つ与える。
ランナーがタグされている場合、君は 5を得る。そうでない場合、ランナーにタグを 1 つ与える。
ランナーがタグされている場合、ランの終了。そうでない場合、ランナーにタグを 1 つ与える。強度: 6
NBN: 4
Eavesdrop(盗聴)
コスト: 1
任務:触法 - 条件Eavesdrop を「ランナーがホストのアイスにエンカウントするたび、トレース3 - 成功した場合、ランナーにタグを 1 つ与える。」のテキストを持ちアイスの上に搭載されている条件カウンターとしてインストールする。
NBN 2
Attitude Adjustment(態度の矯正)
コスト: 2
任務カードを 2 枚引く。 HQ やアーカイブの計画書を合計 2 つまで公開する。公開された計画書 1 つにつき 2 を得て、それら計画書を R&D に加えてシャッフルする。
NBN: 2
◆Arella Salvatore (アレーラ・サルバトーレ)
コスト: 2
強化:シスオペこのサーバーの計画書が 1 つ得点されるたび、「HQから全てのコストを無視してカードを 1 枚インストールし、その上にアドバンストークンを 1 つ置く」をしてよい。
: 5
NBN: 3
ウェイランド
The Outfit: Family Owned and Operated(ジ・アウトフィット:家族経営)
ID:子会社
1 つ以上の悪名を受けるたび、 3 を得る。
最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
ウェイランド
Broad Daylight(白昼堂々)
計画書:保安
Broad Daylight を得点した時、悪名を 1 つ受けてよい。 Broad Daylight の上に、君の所有する悪名 1 つにつき計画カウンターを 1 つ載せる。
, 搭載されている計画カウンター 1 つ:2 ミートダメージを与える。この能力は 1 ターンに 1 度のみ使える。アドバンス要求: 4 / 計画ポイント: 2
ウェイランド
Drudge Work(単純作業)
コスト: 2
資財Drudge Work をレゾした時、その上にパワーカウンターを 3 つ置く。 Drudge Work の上にパワーカウンターが残っていない時、それをトラッシュする。
, 搭載されているパワーカウンター 1 つ:HQ かアーカイブの中の計画書を 1 つ公開する。その計画ポイントに等しいクレジットを得たら、それを R&D に加えてシャッフルする。: 3
ウェイランド: 2
Blockchain (ブロックチェーン)
コスト: 7
アイス:バリアBlockchain はアーカイブの表向きの取引 2 つにつき「コーポは 1 を得て、ランナーは 1 を失う。」を 1 つ、他の全てのサブルーチンの前に得る。
コーポは 1 を得て、ランナーは 1 を失う。
ランの終了。強度: 4
ウェイランド: 4
Fomicary(フォーミキャリー…アリ塚)
コスト: 2
アイス:セントリー - 対人ランナーがいずれかのサーバーにアプローチした時、 Fomicary をレゾしてよい。そうした場合、それをそのサーバーの最内殻の位置に移動する。ランナーはそれにエンカウントしている状態になる。
ランナーが 2 ネットダメージを受けない限り、ランの終了。強度: 2
ウェイランド: 2
Building Blocks(構成単位)
コスト: 5
任務HQ のバリアを 1 つ公開する。全てのコストを無視して「それをインストールしてレゾ」する。
ウェイランド: 4
Too Big to Fail(大きすぎて潰せない)
コスト: 0
任務:取引 - Illicit君が 10 未満しか所有していない場合にのみプレイする。
7 を得て悪名を 1 つ受ける。
: 5
ウェイランド: 4
Under the Bus(裏切り、陰謀)
コスト: 1
任務:触法 - Illictランナーが直前のターンにカードにアクセスした場合のみプレイする。
コネのリソースを 1 つトラッシュして悪名を1 つ受ける。ウェイランド: 3
◆Lady Liberty(レディ・リバティ)
コスト:5
資財:領域 - 豪勢君のターン開始時、 Lady Liberty にパワーカウンターを 1 つ置く。
:搭載されているパワーカウンターの数とちょうど等しい計画ポイントを持つHQの計画書1つを、君の得点エリアに加える。
各サーバーの領域は1つまで。
デッキに1枚制限。: 4
中立: 0
アンドロイド:ネットランナーのカードプールを把握せずに、英語版を含むコーポのデッキとなるべく円滑に対戦するコツ
英語版ありの対戦に臨むにあたり
英語版アンドロイド:ネットランナーで使用されている言葉は「英語」ではなく「ネットランナー語」です。英語と比べ使用される単語も文法もごくごく限定されているため容易に習得できますが、慣れるまではつらいかもしれません。それでも多くの場合、カードのオーナーがその効果を説明してくれるでしょうから、恐れることはありません。
ただしアンドロイド:ネットランナーのルール上、オーナーが自分のカードの効果を説明できない場面もまた存在します。事前にプールのカードを把握できていればともかく、そうでなければ、片方のプレイヤーはひとりで相手のカードを読み解かなければなりません。「ネットランナー語」の習得前にはこの場面で苦労しますが、この記事で紹介する2点さえ守れば、問題なくプレイできるようになります。
ポイントは、「R&D でアクセスしたら公開義務のあるカード」と、「R&Dアクセスしたら公開せずに、ランナーひとりでテキストに書いてあることを解決しなければならない計画書」です。
ランによって R&D の中身は公開されない
秘匿領域である R&D のカードにアクセスしたとき、ルール上、ランナーは何のカードにアクセスしたかをコーポに伝えることがありません。 R&D のカードがトラッシュされアーカイブに表向きで加えられたときに初めて、コーポはR&Dの上から何枚目に何のカードがあったかを知ることができますが、そのカードはもはや R&D にありません。
外国語のカードありの環境に足を踏み入れようとするプレイヤーへの障壁となるのがこのルールです。カードプールを把握できておらず英語(ネットランナー語)にも慣れていないと、 R&D でアクセス中のカードのテキストは読めないし、そしてコーポに効果を尋ねることもできません。にも関わらず、それのトラッシュコストを払ってまでトラッシュするべきかどうかの判断をしなければなりません。これが本当に辛い。これがアンドロイド:ネットランナーの厳しさです。
公開しなければならないカードもある
大原則として、ルールがカードと矛盾した場合、カードを優先します。「ランナーは R&D でアクセスしたカードを公開しない」というルールと矛盾するのは、《罠! / Snare!》に代表される「R&D のこれにアクセスした場合、ランナーはこれを公開する」と書かれているカードです。この公開義務は絶対に守られなければなりません。
こうした公開義務を持つカードは多くの場合、ランナーに不利益を与えるためコーポの仕掛けたトラップです。ですからランナーがそのようなカードを R&D から公開せず、対策カードもなしにスルーしてしまうと、ゲームの成り立ちが揺らいでしまうのです。絶対に公開しましょう。
↑ R&D でアクセスしたら、必ず公開しましょう
しかし、公開義務を持つカードすべてが日本語化されることはありませんでした。このためカードプールを把握できていない段階で外国語カードありのイベントに参加すると、 R&D でアクセスしたカードの効果がわからないばかりか、それを公開すべきかどうかもわからないのです。
こうしたカードの多くにはサブタイプとしてAmbush / 待ち伏せと書かれていますが、これはあてになりません。統一してくれれば分かりやすかったのですが…。
↑ Ambush / 待ち伏せではないが、 R&D でアクセスしたら公開義務がある
↑ 「名誉と利潤」の《四点九 / Shi.Kyū》はAmbush / 待ち伏せだが、 R&D でアクセスしても公開義務はない
Ambush / 待ち伏せ のサブタイプは、そのカードを公開するかどうかの判断基準にならないのです。ですから、公開義務の有無を見極めるにはテキストを読むしかありません。
三語おぼえれば大丈夫(英語の場合)
テキストを読まなければならないといっても、実は簡単。英語であれば、次のフレーズだけ覚えれば大丈夫です!
must reveal it.(それを公開する。)
R&D で知らないカードにアクセスしたら、冒頭の1、2行をばーっと読んで、"must reveal it." と書かれているかどうかだけチェックしてください。 もう少し長く書くと "the Runner must reveal it." あるいは "he or she must reveal it." 。
こう書かれているカードは asset / 資財に留まりません。agenda / 計画書、 upgrade / 強化、ice / アイスに至るまで、アクセスの際に公開義務が設定されている可能性があります。
"must reveal it."と書かれているカードにアクセスしたら、即座にコーポにそれを伝え、書いてあることの処理を丸投げしましょう。やはりカードの効果はオーナーが宣言するのがスジです。そしてそのカードにアクセスしたランナーであるあなたは、いさぎよくネットダメージでもタグでも何でも受けましょう。
例外
最後に、"must reveal it." すら書かれていないのに実質的に公開を強要する例外として、《未来完了 / The Future Perfect》があります。盗む前にコーポにそれを公開して能力を解決する必要がありますが、このカードの場合は義務を無視して盗みそうになっても普通は得点エリアに加える前にコーポが止めてくれますし、そのことが実質的な公開となるので心配はないでしょう。
↑ ランナーがアクセスしたとき、両プレイヤーは0か1か2クレジットをせーので払い、その額が同一であれば盗みが成功します
最近増えた、もうひとつの難関
公開義務に関してはこれで大丈夫です。ですが、もうひとつ問題があります。「計画書を盗むための追加コスト」の処理です。
↑《ニューアンゼルス警察との契約 / NAPD Contract》は追加コストに関する記述が下にあって厄介(現在はローテ落ち)
盗むための追加コストが必要な計画書に R&D でアクセスしたランナーは、先程までとは打って変わって、そのことをコーポに公開しません。追加コストの支払いは、たとえそれを支払うことができる場合でも拒否できますが、望むなら書かれている追加コストを支払ってその計画書を盗みます。支払いを拒否するのであればアクセスを終了し(拒否したこともコーポに伝えません)、マルチアクセスの途中であるなら次のカードを見せるようにコーポに促します。
相手に処理を丸投げすることができない
"As an additional cost to steal this agenda"と書かれていたら、それは追加コストのある計画書なのですが、このキーフレーズだけ覚えても、先の "must reval it" と違い相手に丸投げすることができません。以降に書かれている追加コストを支払うかどうか、ランナーは相手に伝えることなく判断しなければなりません。
カードの使用者がその効果を宣言せず、それどころか自分のカードが効力を発揮していることを自覚すらできず、被使用者が勝手にテキストを読み取って処理を宣言するという、このゲームならではの場面です。どのような追加コストを支払うかは計画書によって異なるため、R&Dの「盗むための追加コスト」の課せられた計画書を処理するケースにおいては、ランナーは相手の使用言語のカードテキストをひとりで、無理にでも読まなければならないという厳しい場面が出来します。
それを見落とし、追加コストを払わずに盗もうとしたならコーポが止めてくれるでしょうが、それは計画書を公開してしまったことになります。
幸いなことに…
現環境で使用できる「盗むための追加コスト」が必要な計画書は数が少なく、そして全て日本語化されています。このため、日本語版を買い揃えているのなら、相手が外国語のカードを使用していた場合に備え、前もって予習できます。もしコレクションが揃っていないか、記憶があいまいな場合は、今ここで覚えてしまいましょう。
なお、カジュアルな場であればカードを公開し、「この計画書はそのまま盗んで大丈夫ですか?」とコーポに尋ねてしまえばいいとも思います。でも考えてみてください。これはオーナーの領域を超えてカードが行ったり来たりするゲームなので感覚が麻痺しているかもしれませんが、あなたが対戦相手の山札のカードを勝手に取って相手に見せるようなことをすれば、それは多くのカードゲームにおいて非紳士的な行為と認定され、軽くない罰則を受けることになるでしょう。
アンドロイド:ネットランナーのルールが認めているのは、アクセスとしてランナーだけが R&D のカードを見ることです。それを共有することではありません。さらに言えば、カードの効果によらずに秘匿領域を公開することは、ブラフゲーとしてのアンドロイド:ネットランナーの哲学を損なうとルールに記されています。ですからたとえ自分の手札であっても意図的に相手に見せることは禁止です(自分の手札を公開することで相手に投了をせまることが認められているカードゲームもありますが)。
話を戻して、追加コストだけは、自前で処理できるようになっておくと安心です。以下が、 R&D でアクセスした時に、盗むための追加コストを払うかどうかをコーポに内緒で決めなければいけない計画書です。
↑《Obokata Protocol》4ネットダメージを受ける。
↑《Ikawah Project》, 2を消費する。
↑《Degree Mill》ランナーはインストール状態の自分のカード 2 枚を選んでスタックに加えてシャッフルする。
3種類しかないので余裕ですね。というか英語とか言っても全然むずかしくもないし、大げさに煽る話じゃなかった…。また、これらはコストなので、次のことも頭に入れておいてください。「ランナーがネットダメージを1点でも妨害したのなら、コストが適正に払われなかったとして盗みに失敗する」「盗まないのであれば何も払わない。1だけ支払うようなことはない」「インストール状態のランナーのカードが2枚以上ないのであれば、コストが払いきれないので何もできず、盗めない」
例外
キタラ・サイクルの《停止スイッチ / Kill Switch》がプレイ状態であれば、先程の計画書にアクセスしたとき、それを盗む盗まないに関わらず公開義務が生じます。これはエラッタによる処置です。
まとめ
- R&D のカードにアクセスしたら、テキストが読めなくても、 "must reveal it." の句が最初の一文にないかだけチェックしてださい。もしあれば、そのようなカードにアクセスしたとコーポに伝えて、以降の効果解決の指示に従ってください。
- 盗むための追加コストのある計画書にアクセスしても、盗む義務はなく、また盗まなかった場合にそのような計画書にアクセスしたと伝える義務もありません。そのためコスト支払い判断はコーポの説明なくランナーひとりで行う必要があり、これによりテキストが読めないかコストの内容を覚えていない場合に適正に処理できない可能性があります。
イントロデューシング NISEI - ファン運営のネットランナー存続専門組織 (Stimhack 記事を勝手に訳)
追記:NISEIの活動がはじまりました。
removeanddiscard.hatenablog.com
元記事
Introducing NISEI – A fan organization dedicated to continuing Netrunner - StimHack
記者:Nisei
我々は FFG のネットランナー製造終了のニュースによって悲嘆にくれています。しかし、ネットランナーは死んだゲームだとあなたが考えているのだとしたら、それは大きな間違いです。容易な仕事ではないが、引き受けたい者は大勢います。本日、我々は復興を開始し、ジャクソンの精神であなたの心を満たさせていただきたいと思います。なぜなら
本日、我々はアポカリプスを中止させる!
ネクストランナー・インターナショナル・サポート&エクスパンション・イニシアティブ(NISEI)は 、 FFG によらず生き続けるゲームの確立と盛況を目指すファン運営の組織であり、これはプレイヤーベースのサポートおよびコンテンツの創造、すなわちルールの更新、禁止リストの更新、大会、賞品…これらに留まりません。助力さえいただければすべては議題となりえ、そしてあなたの力も歓迎します。
NISEI の代表代理 Jacob Morris (@jakodrako、Android: Netrunner Comprehensive Unofficial Rules Project設立者)は、多くの目標に向けたさらに包括的な枠組みを構築すべく初代選考委員会を設立しました。 NISEI 初代選考委員会のメンバーは現存するネットランナー・コミュニティのリーダーたちであり、そのメンバーには次の面々も含まれます。
- Catherine Underwood (@catherine) — 英国 Slcak モデレーター、古株プレイヤー
- John Treviranus (@joseki) —『Duelyst』の前リードデザイナー
- Timothy Bunn (@timbunn) — Team Covenant のリテールマネージャー
- Kenny Deakins (@simonmoon) — プレイテスター、高レベルプレイヤー、アナリスト、 ライター
- Anthony Giovannetti (@sneakysly) — Stimhack.com 創設者、『Slay the Spire』デザイナー
- Dan D’Argenio (@mediohxcore) — 二度に渡るネットランナー世界チャンプ (2014, 2015)、 北米チャンプ (2016)
彼ら NISEI 初代選考委員会のメンバーと他数名が、 NISEI の肉付けとなるボランティアの選定に直接的な役割を果たしました。彼らは一時的なリーダーであり、恒久的なリーダーが選ばれ次第その役割から外れます。
このプロジェクトの現段階においては、取り組みを続けるための選考支援、情報のまとめ、そして継続可能な枠組みを構築できるボランティア人材が必要です。次に挙げる役職の新人研修とともに始まります。プレジデント、リード・デザイナー、リード・デベロッパー、ルール・マネージャー、クリエイティブ・ディレクター、コミュニティ・マネージャー、そして組織化プレイ・マネージャー。我々は無償の情熱と時間をプロジェクトに捧げられる人材を求めています。申し込みについての詳細は間もなく!
それまでは、情報の拡散と、対話への参加を。オールウェイズ・ビー・ランニング。
―
更新:Catherine Underwood (@catherine)が選考委員会に加わりました。
我々は、初代選考委員会のメンバー構成が、可能な限りの多様性に欠けている(今もそうです)ことを認識していました。 Catherine は寛大にもその地域でのボランティアとして我々に協力してくれました。サポートに感謝します。
明確にしておきたいのは、これは女性、有色人種、LGBTQIAA+*1 コミュニティのメンバーを選出し、我々のリーダーシップの一翼を担ってもらおうという我々の取り組みがより活発になっていることを意味します。皆さまの声に目を向けた選考を行います。
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更新:明文化として、上記のリストに挙がっている人物はこのプロジェクトの最終的なリーダーではありません。彼らは、リストにある役割に応募した人たちを審査するものです。
NISEI についてもっと知りたい方は、以下の FAQ を御覧ください*2
removeanddiscard.hatenablog.com