『アンドロイド:ネットランナー』最後のチャンピオンカード6枚が公開される
これは?
歴代チャンプがデザインした6枚のカードが公開されました。オフィシャルなカードではありますが、入手手段はイベントでの配布のみとなり一般販売はおこなわれません。このカードは特定の大会において使用を許可されていますが、そうでない大会ではその限りではないようです。使用を許可されている大会においても、供給量を確保できないためか、これらのカードについてはプロキシでの使用が推奨されているようです。
ので、そういったカードを紹介するこのエントリは、日本に住んでいてFFGの組織化プレイと一切無縁のわれわれには現時点で何の意味もありません。
スポイラーは扱わないようにしてきましたが、これに関しては配慮する意義が見当たりません。日本でのオフィシャルな入手機会も使用機会も設けられていないカードについての日本語での情報に、いったい誰に対するどのような配慮が必要なのでしょう?Redditのコメントも引用します。
具体的には?
最後の世界大会でおこなわれるチーム戦部門、King of Servers 2018で使用できるカードの情報です。これらのカードは、RPGイベントMagnum Opusで配布されます。
例によって引用タグでカードを勝手に訳します。箇条書きタグでルールについて勝手に付け足します。
情報源
www.facebook.com
いまみたらI’m sure FFG will release high res versions at some point. と追記されているので、どっかで公式に高解像度版がプリント&プレイ的に配布されるかもしれません。されないかもしれません。されたとして、それを通常の大会やプレイで使っていいのかどうか。仮にいいとして、あなたはこれを印刷して友達との対戦に使ってやろうって気になりますか?
Labor Rights(労働者の権利)
コスト: 0
イベントスタックの一番上から3枚のカードをトラッシュし、ヒープのカード3枚をスタックに加えシャッフルする。カードを1枚引く。Labor Rightsをトラッシュする代わりにゲームから取り除く。
2017欧州チャンプ、Mike Sheehanデザイン
アナーク: 2
- スタックが空でもプレイできるはず(1行目の2つの指示はthenで挟まれているので、前後どちらか解決できれば問題ないと思われる)。
- ヒープのカードは「3枚まで」でなく、「3枚」をスタックに戻せと書かれています。ですが、仮にスタックが空でヒープに1枚しかカードがないのであれば、その1枚をスタックに戻せば部分的解決と認められるはず。
Crowdfunding(クラウドファンディング)
コスト: 0
リソース:仮想 - 裏世界Crowdfundingをインストールした時、その上にバンクから3を置く。Crowdfundingの上にクレジットが残っていない時、これをトラッシュしてカードを1枚引く。
君のターン開始時、Crowdfundingの上から1を受けとる。
君のターン終了時、そのターンにランを少なくとも3回成功させている場合、全てのコストを無視してヒープのCrowdfundingをインストールしてよい。
2017GenConチャンプ、Sam Suiedデザイン
クリミナル: 3
- ターン開始時にクレジットを受けとるのは強制です。
- コスト無視といってもコストは0ですが、まあ《Scarcity of Resources》が効かないと。
- 《Crowdfunding》の上にクレジットが残ってない時、そのトラッシュを《身代わり/Fall Guy》などで妨害したところで、ドローできるカードは増えず、しかも、その後に《Crowdfunding》をトラッシュすることもできなくなるものと思われます(《ダディアナ・チャコン/Dadiana Chacon》の裁定より)
◆Embolus (塞栓、血流遮断)
コスト: 2
強化君のターン開始時、1を払うことでEmbolusにパワーカウンターを1つ置いてよい。
ランナーがランを成功させるたび、Embolusからパワーカウンターを1つ取り除く。
搭載されているパワーカウンター1つ:ランの終了。この能力はこのサーバーへのラン中にのみ使える。
2016 GenConチャンプ、Dan D'Argenioデザイン
: 2
ジンテキ: 1
- 《バイオドーム/Bio Vault》や《Daruma》と違い中央サーバーにも使えます。
Slot Machine(スロットマシン)
コスト: 3
アイス:コードゲートランナーがSlot Machineにエンカウントした時、スタックの一番上のカードを一番下に置き、スタックの一番上のカード3枚を公開する。
ランナーは3を失う。
公開されたカードのうち2枚のタイプが等しい場合、コーポは3を得る。
公開されたカードのうち3枚のタイプが等しい場合、インストール状態のカード1枚の上にアドバンストークンを3つ置く。
2017世界チャンプ、Wilfy Horigデザイン
強度: 5
NBN: 1
- 3枚のタイプが一致したら、2番目と3番目の両方のサブルーチンから効果を得られるそうです。
- 《Hunting Grounds》を使うと、すべて解決しても最初のサブルーチンしか機能しないとのこと。
- カードをスタックに置く(put)と表現されている珍しいケース。
Border Control(ボーダーコントロール)
コスト: 4
アイス:バリア:ランの終了。この能力はこのサーバーへのラン中にのみ使える。
このサーバーを守っているアイス1つにつき、コーポは1 を得る。
ランの終了。
2016世界チャンプ、Chris Dyerデザイン
強度: 1
ウェイランド: 3
- ルールと関係ないんですけど、ウェイランドに「そのサーバーを守っているアイスの数が多いほど強くなるアイスが多い」という個性が生まれかけたところで終了というのが悲しいですね。
Timely Public Release(適時の一般公開)
計画書:構想
Timely Public Releaseを得点した時、その上に計画カウンターを1つ置く。
搭載されている計画カウンター1つ:HQかアーカイブのアイスを1つ、いずれかのサーバーを守る任意の位置に、全てのコストを無視してインストールする。
2015世界チャンプ、Dan D'Argenioデザイン
アドバンス要求: 4 / 計画ポイント: 2
中立: 0
- 任意の位置(in any position protecting a server)というのがどこまでを指しているのか謎。アプローチ中の消費型能力ウィンドウで「そのアイスと同じ位置」に別のアイスをインストールし、そのアイスにアプローチさせることはできるのかどうか。まあできなさそうですね。
- サーバーにアプローチ中、[5.1]で最内殻にアイスをインストールしたとしても、《ムティ・ムウェクンドゥ / Mti Mwekundu》みたいにそれにエンカウントさせることはできなさそうですね。アイスのないサーバーへのランをこれで牽制するのは無理だと思います。
- 最後のアイスを通過したかどうかの判定が行われるのはアイスの通過である[4]なので、[5.1]に何をしても「ランナーが最後のアイスを通過した」という事実を上書きできなさそうです。
- 《Chief Slee》のために、エンカウントが開始しているアイスを無理やり《Timely Public Release》でアンインストールさせるのも無理ですね。コーポが消費型能力を使えるのは、ランナーがアイスブレイカーを望むだけ使ってからです。
『アンドロイド:ネットランナー』翻訳記事:MWL 2.2発表 - 最後の禁止/制限リスト - Michel Boggs声明
注意:この記事の禁止制限ルール MWL は最新のものではありません。上記タグ「禁止制限改定」をクリックし、最新のものを参照してください。
はじめに
最後の公式MWLが発表されました。これにあわせて(元)リードデザイナーのMichael Boggsから声明が出たため、これを訳しておきたいと思います。
個人で訳したもので、いかなる団体や組織とも関係はありません。
MWLとは
正式にはNAPD Most Wanted List、ニューアンゼルス警察の最重要指名手配リストという意味ですが、要するに『アンドロイド:ネットランナー』の禁止カードと制限カードの一覧です。
禁止のカードは、そのうちのどれも、1枚もデッキに入れることができません。
制限のカードは、1つのデッキにつき、制限されているカードのうち1種類だけ、そのカードの通常のデッキごとの上限枚数(現在はすべて3枚)までデッキに入れることができます。
日本語版MWL
一時期は「日本はカードプールが狭いので、MWLに従う必要はないかもしれない」と考えられていましたが、状況が変わっています。サイクル2つ、大拡張2つが使用できる環境は、Terminal Directiveが使えないことを除けばCache RefreshというFFG公式フォーマットに近いためです。Cache Refreshフォーマットでは、MWLがそのまま適用されます。
そのため、日本語環境でも禁止や制限を有効とすべきと考えます。MWL 2.2入りしたカードのうち日本語化されているものだけをここに記します。
原文
www.fantasyflightgames.com
原文環境も含めたすべての禁止制限はここから飛べるpdfから。
翻訳:ニューアンゼルス警察の最重要指名手配
「わたしたちはニューアンゼルス警察のバッジをつけた全ての人間の背に立っている」
―Chen-Mai Dawn本部長
Android: Magnum Opus*1と、最後のアンドロイド:ネットランナー世界選手権が数週間後に迫っています!
最後のイベントに向けゲームがより組織化プレイへと近づくことをねらい、また、コーポとランナーのさらなる多様性の促進と、そして組織化プレイの完了後であってもプレイ継続に値する健全な環境でゲームを終了させるため、開発者たちは新たなMWLを構築しました。
どのような変更が伴うのでしょうか?開発者Michael Boggs*2に尋ねましょう。
開発者Michael Boggs、Most Wanted Listを語る
こんにちは。
最新のMost Wanted List(MWL)の作成にあたり、わたしたちチームとプレイテスターは新たなチャレンジと向き合いました。これまでのMWLはすべて同じ基幹の指針に基づいていました。メタに潜む問題に取り組み、リスト内容を維持して新規プレイヤーと復帰プレイヤーを迎え入れるというものです。ですが最終版となるこのMWLでは指針をわずかに変更することにしました。
わたしたちはまだリスト内容を維持したいとも思っていたのですが、それよりも、健全で長続きするメタを発展させることがずっと重要だと感じています。その結果、MWL 2.2は今日までのリストで最も積極的なイテレーションとなり、両サイドから多くの制限と除外*3を盛りこんでいます。
ランナーから始めましょう。
制限
《クローンチップ/Clone Chip》は制限リストから外れます。《猛突進/Mad Dash》がその位置に入ります。
《クローンチップ/Clone Chip》:この制限からの解放は、シェイパーという派閥と《フリーダム・クマーロ/Freedom Khumalo》への追い風となり、いずれにも有用なフレキシビリティを提供するでしょう。これは《Clot》の復活も可能とし、《Arella Salvatore》の連鎖コンボと《Titan Transnational》のファスト・アドバンスの遅延化も助け、同時に多様化するアナークIDの選択肢に《フリーダム・クマーロ》を押し上げます。全体としては、《クローンチップ》の制限リストからの解放は、ゲーム全体を通して、ランナー側に喜ばしい研究をうながすはずです。
《猛突進/Mad Dash》:低コストのランのイベントが、ランナーに追加の計画ポイントを与えることは、ほとんどすべてのコーポのデッキのアーキタイプに対し重大な価値を持ちます。《索引付け/Indexing》などのカードと組み合わせると、《猛突進》はすばやくゲームを終了させることができます。そうしたことから、ランナー全般を遅くする手段としての制限入りとなります。
除外
《Hyperdriver》、《火星は火星人の手に/Mars for Martians》、《ゼロ/Zer0》、そして《Tapwrm》 が新たに除外されます。
《Hyperdriver》:1ターンに大量のクリックを消費あるいは乱用するデッキを可能にします。コーポはこのプレイスタイルに対応する手段に乏しく、これは《Hyperdriver》のデッキがより広いメタゲームに有害なネガティブ・プレイ体験*4を持ち込むことを意味します。
《火星は火星人の手に/Mars for Martians》:これを除外することで《Liza Talking Thunder》のタグミー*5を遅くします。タグミーLizaは強いままですが、20以上のクレジットを1クリックで得ることはもうできなくなり、《逆監視/Counter Surveillance》で掘るのがやや難しくなります。
《ゼロ/Zer0》:この除外によってアナークのいちばんホットなカップル、《ゼロ》と《クランの復讐/Clan Vengeance》は破局します。《ゼロ》と《クランの復讐》のいずれもが有力候補として議論されましたが、最終的に《ゼロ》が2つの理由で選ばれました。何よりまず第一に、《ゼロ》より先に《クランの復讐》は環境の片隅に存在していました。成功が困難な作戦の一部とはいえ、うまくいけばエキサイティングでした。第二にアナークは、クレジット獲得、カードのドロー、クリック圧縮といった観点による「経済的可能性」においてすべてのランナー派閥の中で最強と考えて間違いないでしょう。ですから《ゼロ》は、アナークにとって必要のない暴虐的シナジーと経済ブーストを与えていたと言えます。
《Tapwrm》:制限リストから外された《クローンチップ》とのシナジーを一因としますが、さらには、ランナーに多様性のある経済ソリューションを見つけさせるために、《Tapwrm》は除外されます。《Tapwrm》があらゆるデッキの明白な正解というわけではありませんが、それを運用するデッキはしばしばコーポをルーズルーズの状況*6に置きます。
コーポへ!
制限
《Bryan Stinson》、《Jinteki: Potential Unleashed》、《Skorpios Defense Systems》 そして《サーベイヤー/Surveyor》、これらすべては制限下へ。《Violet Level Clearance》は除外から制限へと移動し、《Fairchild 3.0》は制限リストから解放されます。
《Bryan Stinson》:Bryanは数多くの不自然な逆転と戦略の中心です。仮に1ターンであろうとランナーが6クレジット未満に落ち込んだら、Bryanは圧倒的経済優位をコーポに得させ、効率的に、即座にゲームを終了させることが可能です。
《Jinteki: Potential Unleashed》:Jinteki: PUの全体的なプランは、ランナーをサーバーからロックアウトするという、いずれかの陣営にとって全く楽しくないいずれの陣営にとってもまるで楽しくない*7ことを中心に展開します。このプレイスタイルが確固としてゲーム中に存在する限り、Jinteki: PUは高頻度でこれをやってのけます。Jinteki: PUを制限リストに入れることで、ロックアウト型のプレイはまだ可能でありつつも、コーポのプレイヤーはこのIDか、ジンテキの強力なツールである《オボカタ・プロトコル/Obokata Protocol》のどちらを使うか選ばされます。
《Skorpios Defense Systems》Skorpiosが制限される理由は、そのカードパワーのためではありません。最もネガティブ・プレイ体験のもととなりやすいIDの1つであることが理由です。Skorpiosはランナーにまったく何もしないか、もしくはランナーのデッキをめちゃくちゃにするか、そのどちらかであり、中間はありません。Skorpiosとの対戦はしばしばコイントスのように感じられます。Skorpiosの名前を制限リストの《Hunter Seeker》の隣に入れることで、最も悪用されたIDに制約を課しながら、未来のSkorpiosのプレイヤーに新たな戦略の研究をうながすことができるはずです。
《サーベイヤー/Surveyor》:単純に、想定より強いと分かりました。もし影響3か影響4なら制限されなかったかもしれません。実にこれは、「なぜ一般的に、影響コストが高いほうがゲームにとっては良いのか」という教訓です。このままでは、グレイシャー*8風のランに備えたデッキのほとんどすべての高額アイス枠に《サーベイヤー》が採用されます。
《Violet Level Clearance》:当初は《セレブラル・イメージング/Cerebral Imaging》を遅くするため除外されていました。その間、確かに影響はありましたが、想定ほど効果的ではありませんでした。VLCは依然として極めて効率的ではあるものの、そういった理由から除外から制限へ移動します。
《Fairchild 3.0》:《Fairchild 3.0》はとても強力なアイスですが、《サーベイヤー》と同程度とは言えません。《サーベイヤー》が制限リストに加えられたことに伴い、《Fairchild 3.0》を制限から外すことで、グレイシャーを守るために必要なツールを確保します。
除外
《24/7 News Cycle》と《セレブラル・イメージング/Cerebral Imaging》は除外リストに加えられます。《Estelle Moon》と《Museum of History》は制限から除外へと切り替わります。
《24/7 News Cycle》《Estelle Moon》《Museum of History》:これらのカードすべては同一の理由により除外リスト入りとなります:これらがうまく機能すると、限られた手段でしかランナーには介入できない種類のコーポのアドバンテージを導く。そして言うまでもなく、これらのカードはしばしば、実にうまく機能する。
《セレブラル・イメージング/Cerebral Imaging》:《Violet Level Clearance》が除外リストに置かれていたときも、《セレブラル・イメージング》は環境を支配していました。そればかりか、このIDのバランスをとるのは信じられないほど困難です。1つの構築に制約を課すたびに、即座に別のものが飛び出してきます。そうした理由から、わたしたちはCIを競技環境から取り除くと決めました。
終わりに、このコミュニティのために働くのは大変な名誉であったことを申し添えておきたいと思います。情熱的で素晴らしい人々との出会いや対話、そしてプレイテスターとのテストプレイといった、わたしの最高の体験の数々を一言にまとめることはできません。『アンドロイド:ネットランナー』の開発者としての忘れえぬ時間をいただけたことに感謝します。
*2:Boggsの肩書が『アンドロイド:ネットランナー』のLead Designerでなく、Developer(開発者)になっている。記事執筆時点で同開発チームがすでに解体されていることが伺える
*3:removed。MWLでは、使用できないカードをbanned、禁止されたでなく、「除外された」と表現する
*4:negative play experience。NPEと略される。BoggsはHunter Seekerについてもこの語を用いて制限入りの理由を説明した(らしい)
*5:ランナーが自らタグを受けるプレイスタイル
*6:いずれの選択肢を選んでもその結果として敗北する状況。選択肢がそもそも存在しない「詰み」とは意味合いが異なる可能性がある
*7:18/08/24:訂正。
*8:glacier。氷河。強力なアイスをたくさんインストールしてサーバーを守るデッキの総称
『アンドロイド:ネットランナー』最後の拡張「Reign and Reverie」裁定の訳-コーポ編
はじめに
- 最後の拡張のUFAQ(非公式FAQ)の翻訳と、それにまつわる個人的な解説です。コーポのカードから。ランナーについては下記参照。
- 見出しタグ部分に質問を、本文にそれへの回答を、それぞれ訳します。
- 引用タグ部分にカードの詳細を訳します。
- 箇条書きタグで裁定についての解説や与太話を付記します。
- いかなる組織、団体、企業とも関係はありません。
removeanddiscard.hatenablog.com
情報源
コーポ
Sportsmetal: Go Big or Go Home (スポーツメタル:やるならとことん)
ID:子会社
計画書が得点されるか盗まれるたび、 2 を得るか、カードを 2 枚引く。
最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
HB
R&Dへのアクセスのさなかにランナーが計画書を盗んで、コーポが《Sportsmetal》でカードを引いたらどうなりますか?
ランナーはまだアクセスしていないR&Dの一番上のカードからアクセスを続けます。ランナーのアクセス済みカードを《Sportsmetal》が全て引いたなら、新たにR&Dの一番上となったカードが次にアクセスするカードです。《Sportsmetal》が2枚のアクセス済みカードを引いても、まだアクセス済みカードが残っているのなら、ランナーは最後にアクセスした位置からのアクセスを通常どおり続けます。
- 裁定が変わりました。ちょっと前まではこうでした。
ランナーは、新たにR&Dの一番上になったカードからアクセスを続けます。カードの効果がR&Dの内容を変化させたらいつでも、たとえ新たなR&Dの一番上がさっきアクセスしたものであっても、これは発生します。
If the contents/order of r&d change mid access, continue accessing from the new top
— NISEI Rules Team (@NISEI_Rules) 2018年7月30日
- 「カードの効果がR&Dの内容を変化させたら」では、《インプ/Imp》でR&Dのカードをトラッシュしたり、R&Dから抜き取った計画書を《Film Critic》の上に搭載した場合も該当してしまうので、旧ルールは改定されるとのことでした。
- けっきょくこのルールそのものがなかったことになったようです。《細菌プログラミング/Bacterial Programming》はどうなるんでしょう?
Hyperloop Extension(ハイパーループ拡張)
計画書:拡張
Hyperloop Extension が得点されたか盗まれた時、コーポは 3 を得る。
アドバンス要求: 3 / 計画ポイント: 1
HB
Meridian(メリディアン)
コスト: 3
アイス:バリアランナーが Meridian を -1 計画ポイントの計画書として自分の得点エリアに加えないかぎり、コーポは 4 を得てランの終了。
強度: 4
HB: 3
ランナーが《Meridian》を-1ポイントの計画書として受け取っても、コーポは4を得られますか?
いいえ。
《Sub Boost》を搭載した《Meridian》を-1ポイントの計画書として自分の得点エリアに加えたランナーのランは終了しますか?
いいえ。《Meridian》が一度アンインストールされたら、搭載されているすべてのカードとカウンターはトラッシュされ、エンカウントは終了し、ランナーは《Meridian》の占めていた位置を通過します。
コーポが《Wormhole》で《Meridian》のサブルーチンを解決したら、どうなりますか?
通常どおり解決されます。ランの終了およびコーポが4得ることを拒否することで、ランナーは自分の得点エリアに《Meridian》を加えることができます。
《ロキ/Loki》で《Meridian》のサブルーチンをコピーしたらどうなりますか?
《ロキ》は《Meridian》のサブルーチンに書かれているテキストを正確にコピーします。これにより、《Meridian》の自己参照語は破壊されます。ランナーは《Meridian》あるいは《ロキ》を自分の得点エリアに加えられないことから、サブルーチンはランの終了およびコーポが4得ることを強制します。
- サブルーチンは勘で訳したらたまたま合っていたんですが、かなり曖昧です。まず原文にあたりましょう。
Gain 4 and end the run unless the Runner adds Meridian to his or her score area as an agenda worth -1 agenda point.
- 二通りに読めます。
- これを-1点の計画書としてランナーが受け取らない限り、「コーポは4得てランの終了。」
- コーポは4得る。そして、これを-1点の計画書としてランナーが受け取らない限り、ランの終了。
- 前者が正解とのこと。
- 《ロキ》の自己参照のルールは難解です。他のアイスからサブルーチンをコピーする能力を持ちますが、コピーしたサブルーチンの中に自己参照語(そのカードの名前)があれば、その部分は解決しないというのです。
- 例えば《セル・ポータル/Cell Portal》。「ランナーは攻撃中のサーバーの最外殻のアイスにアプローチする。セル・ポータルをデレゾする。」をコピーした《ロキ》は、「セル・ポータルをデレゾする。」は解決できないというのです。これにより、《ロキ》や《セル・ポータル》をデレゾするデメリットなしで、ランナーを移動させることだけが可能になります。
- このことから、これまでは「《ロキ》は解決できない文だけを無視する」という解釈だったのですが、今回の裁定で、「コンマやピリオドは関係なく、割と恣意的にコピーする」ということになりました。それでも、unlessの片側を選択できないという裁定はわりと無茶ではないかと驚いています。
- 例えば《セル・ポータル/Cell Portal》。「ランナーは攻撃中のサーバーの最外殻のアイスにアプローチする。セル・ポータルをデレゾする。」をコピーした《ロキ》は、「セル・ポータルをデレゾする。」は解決できないというのです。これにより、《ロキ》や《セル・ポータル》をデレゾするデメリットなしで、ランナーを移動させることだけが可能になります。
- 《Sub Boost》任務。「Sub Boostをレゾ状態のアイスの上に『ホストのアイスはバリアと、”ランの終了。”を他の全てのサブルーチンの後に得る。』のテキストつき条件カウンターとして搭載してインストールする。」
- 《Wormhole》アイス。「他のレゾ状態のアイスのサブルーチンを1つ解決する。」
Divert Power(力の転換)
コスト: 2
任務任意の数のカードをデレゾする。これにより君がデレゾしたカード 1 枚につきレゾコストを 3 下げて、カードを 1 枚レゾしてよい。
HB: 1
《Divert Power》をプレイして、どのカードもレゾもデレゾもしないということはできますか?
はい。《Divert Power》をプレイするにはゲーム状況を変化させる可能性がなければいけません(1つはデレゾ可能なレゾ状態のカードがあるとか、1つはレゾ可能な非レゾ状態のカードがあるとか)が、任務が実際に解決されたとき、《Divert Power》の効果は可変であることから、コーポは何かをしなければいけないということにはなりません。
- 「任意の数/any number」は常にゼロを含みます。第1の能力を使って、カードを1枚もデレゾしないことが許されます。
- 第2の能力は「してよい」なので、しないことが許されます。
- ですから、このカードをプレイしても何もしなくていいのです。ただし、インストール状態のコーポのカードが1枚もない場合はゲーム状況が変化する可能性がないため、《Divert Power》をプレイすることができないとのこと。最後の拡張まで「ゲーム状況が変化する可能性がないことはできない」のルールのよくわからなさに苦しめられます。
- 実際には、わざわざ任務をプレイして何もしないということはそうないでしょうから、気にしないでいいでしょう。「キャンペーンをデレゾするだけ」や「コストを踏み倒さず、ネクストのアイスをレゾするだけ」などは有効な戦法だと思うので、それはどんどんやっていきましょう。
Fast Break(速攻)
コスト: 4
任務X を得る。 X 枚までカードを引く。合計 X 枚までのカードを 1 つの遠隔サーバーの中やそれを守る位置にインストールする(全てのインストールコストは払う)。 X はランナーの得点エリアにある計画書の数である。
HB: 3
《Fast Break》のプレイ時、コーポはX枚のカードを引き切るか、好きなところで止めていいか、どちらですか?インストールについては?
コーポはこれから何枚のカードを引くか決めなければならず(0からXまでの任意の数)、その後その枚数だけカードを引きます。引いたカードを見ることはできず、それを手がかりに引くのをいつやめるか決めることもできません。インストールについても同じです。最初にコーポはこれから何枚のカードをインストールするか決め、そして1枚ずつその枚数のカードをインストールします。
- draw up to X cards. ときたら、引く前にこれから何枚引くか宣言しなきゃいけないんですね。
- 宣言した枚数だけカードを引いたあと、その引いたカードを見て何枚インストールするか決めるのか、それとも何枚引いて何枚インストールするかを最初に全て宣言するのか、いまいちはっきりしません。
- あまり関係ないかもしれませんが、4つのモード(箇条書きの選択肢)を持ちそのうち2つを任意の順で解決できる《Deuces Wild》は、最初に解決するモードを決めてそれを解決したあと、結果を見てから次に解決するモードを選ぶ方式です。
Giordano Memorial Field(ジョルダーノ記念球場)
コスト: 3
強化:施設このサーバーへの成功したランがあるたび、ランナーの得点エリアにある計画書 1 つにつき 2 をそのランナーが支払わないかぎり、ランの終了。
: 3
HB: 2
《Giordano Memorial Field》がランを終了したら、そのランは成功、失敗、どちらと見なされますか?
いったんランが成功を宣言されたあとは、失敗したことにできません。
Twitter裁定:ランナーの得点エリアに何枚の計画書があるかに関わらず、ランナーのクレジットプールに1しかないのであれば、その1を《Giordano Memorial Field》に支払うことでそのランナーはランの終了を拒否できますか?《ムリンジ/Mlinzi》の裁定によれば「X unless Y(Yしない限りX)」と書かれているなら、完全に解決できなくともYを選択してXを回避できると読めますが。
(無回答)
@ANR_RulesWiki I'm interested about the new "unless" rulings.
— Fobby (@RemoveNDiscard) 2018年8月3日
1. If the Runner only have a 1c, can they choose to pay 1c to prevent trashing Guru himself?
2. If the Runner prevent trashing a card and damage from Fairchild's 3rd & 4th subroutine, can they avoid ending the run?
けっこう難しいことになったんです…「これはBoggsさんのたった一つの矛盾してる裁定」と「NISEIのルール更新になると直すつもりだけど、今のところはこんな風に」と言ってくれました。 pic.twitter.com/BOMOd0TsB7
— ビーブラム (@bblum4649) 2018年8月11日
今の段階で私が言える適切な答えは…うーん、わかりません。こんな感じではないかと推測します。
「"X unless Y"が節に用いられている時、プレイヤーはXの能力解決を回避するために、Yの"unless"効果を完全に解決する必要があります。"unless"節がそのプレイヤーの山札に関わる場合、ゲーム状況の変化が記録されうる限り、"unless"効果のために望む量のYを解決することが可能です。」
最終的にどんなルールになるかはハッキリしません。これは《ロキ》と《ムリンジ》が、《Fairchild》と異なっているという事実にもとづいて、大急ぎでまとめたものです。
「では基本的に『スタック/R&Dのカードとそれ以外では異なる』ということですか?」
はい。修正するのが楽しみです。
Saraswati Mnemonics: Endless Exploration(サラスヴァティ・ニーモニック:終わりなき探求)
ID:部署
, 1:HQ からカード 1 枚を遠隔サーバー内にインストールし、その上にアドバンストークンを 1 つ置く。次の君のターンが開始するまで、そのカードは得点やレゾができない。
最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
ジンテキ
《Saraswati Mnemonics》でカードをインストールしたあと、最速ではいつそのカードをレゾしたり得点したりできますか?
《Saraswati Mnemonics》の制限が解除されるのはコーポのターンのステップ1.4です。コーポが最初にカードのレゾや得点の機会を得るのはアクション実行前のステップ2.1です。
Otoroshi(おとろし)
コスト: 2
アイス:セントリーサーバー内にインストールされているカード 1 枚の上に、アドバンストークンを 3 つまで置いてよい。そうした場合、ランナーが 3 を支払わないかぎり、そのランナーはそのカードにアクセスする。
強度: 5
ジンテキ: 2
カードにアドバンストークンを0個置いても、ランナーに3を支払わない限りそれにアクセスさせるということはできますか?
はい。
- 「X個まで/up to X」は常に0を選べますが、0を選び実際は何もしなかったとしても「そうした場合/if you do」を満たせるんですね。
- 最後の拡張でも発見というか、そういうルールだったのという驚きがある…。
Thimblerig(ティンブリーグ…どのカップにボールが入っているかを当てるゲーム)
コスト: 2
アイス:コードゲート君のターン開始時か、ランナーが Thimblerig を通過するたび、 Thimblerig を他のインストール状態のアイスと入れ替えてよい。
ランの終了。強度: 0
ジンテキ: 1
ランナーが《Thimblerig》を通過後、《インバーシフィケイター/Inversificator》を使って他のアイスと交換しても、コーポはその《Thimblerig》を他のアイスと交換できますか?
いいえ。《Thimblerig》が他のアイスと交換され新たな位置に行ったら、ランナーはもうそれを通過していないので、《Thimblerig》の解決時にその発動条件が満たされることがありません。
ランナーがあるアイスを通過後、《インバーシフィケイター》を使い《Thimblerig》を持ってきてそのアイスと交換したら、コーポは《Thimblerig》を他のアイスと交換できますか?
いいえ。通過が発生した時、《Thimblerig》はランナーが通過した位置にあるアイスではありません。
ランナーが《Thimblerig》を通過したら、コーポはそれを《カクゴ/Kakugo》と交換しました。ランナーは1ネットダメージを受けますか?
いいえ。《カクゴ》は発動条件が満たされたときに通過された位置にあるアイスではありません。
ランナーが《コード複製システム/Code Replicator》を守っている《Thimblerig》を通過して、コーポが先に《コード複製システム》を使用したらどうなりますか?また、《Thimblerig》を先に使ったらどうなりますか?
それぞれの能力を使うことは、お互いの能力を発動条件を無効化するため、2つめの能力は解決に失敗します。コーポが《コード複製システム》を使ってランナーに《Thimblerig》へアプローチさせれば、ランナーは《Thimblerig》を通過していません。コーポが《Thimblerig》を使って他のアイスと交換すれば、《Thimblerig》は通過されたアイスではなくなります。
- 通過時にアイスの交換が発生したら、ランナーはそのアイスは通過しなかったことになり、また交換されてきたアイスを通過したことにもならないって感じでしょうか。
- 「kakugo inversificator」で検索すると、《カクゴ》を《インバーシフィケイター》で動かしてもランナーはネットダメージを受けるみたいなRedditのスレッドが出てきますが、現在の裁定では覆ったということになります。
- 《カクゴ》も《Thimblerig》も「When the Runner passes This ice」で発動なので、《Thimblerig》が発動できなくなるなら《カクゴ》も発動できません。
Hangeki(はんげき)
コスト: 0
任務:報復 - 触法ランナーが直前のターンにコーポのカードをトラッシュしていた場合にのみプレイする。
インストール状態のコーポのカードを 1 つ選ぶ。ランナーはそのカードにアクセスしてよい。そのランナーがそうした場合、 Hangeki をトラッシュする代わりにゲームから取り除く。そうでない場合、 Hangeki を -1 計画ポイントの計画書としてランナーの得点エリアに加える。
ジンテキ: 2
インストール状態のアイスを《Hangeki》で選べますか?
はい。
では、コーポが《アークエンジェル/Archangel》を《Hangeki》で選んで-1点の計画書として受け取らないと、それにエンカウントしますか?
そのとおりです。
インストール状態のアイスにアクセスしたら、《インプ/Imp》でトラッシュしたり《アイネアスの密告者/Aeneas Informant》で公開したりできますか?
はい。インストール状態のアイスへのアクセスは、一般的なインストール状態のカードへのアクセスへと同様に扱われます。
- 非レゾ状態の普通のアイスを、まるで《アークエンジェル》のようなアクセス時にエンカウントの発生するアイスであるかのように偽り、「アクセスさせるぞ!」と脅しても、それに屈さなかったランナーが《Hangeki》を-1点の計画書として受け取らないなら、そのアイスにアクセスされて表側を見られちゃうんですね。アクセスフェイズは発生するので《アウマクア/Aumakua》にカウンターも載ってしまう。
Daruma (だるま)
コスト: 1
強化ランナーがこのサーバーにアプローチした時、 Daruma をトラッシュしてよい。そうした場合、このサーバー内にインストールされているカード 1 枚を、任意のサーバー内にインストールされている他のカード 1 枚か、もしくは HQ にある計画書か資財か強化のうちの 1 枚と入れ替えてよい。
: 2
ジンテキ: 3
中央サーバーのルートにインストールされている《Daruma》をコーポは使用できますか?
いいえ。《Daruma》がトラッシュされたら、同一のサーバー内のカードを交換として送り出します。中央サーバーの中にインストールされているカードはなく、コーポの手札/山札/捨て札にあるのは非アクティブカードのみで、カードはルートの中にインストールされます。
遠隔サーバーの中の《Daruma》を中央サーバーのルートにあるカードと交換するのはどうですか?
いいえ。前述と同じ理由です。《Daruma》のあったサーバーに交換として持ち込まれるカードもまたサーバーの「中にインストールされている」必要があります。
コーポが《Daruma》で交換してHQ内に持ち込まれたカードが、トークンや他のカードを搭載していたなら、搭載されていたそれらの物件はどうなりますか?
ホストはアンインストールされたものとなり、それらすべてはただちに、妨害できないトラッシュを受けます。
コーポが《Daruma》で他のインストール状態のカードと交換したカードが、トークンや他のカードを搭載していたなら、搭載されていたそれらの物件はどうなりますか?
ホストはアンインストールされなかったものとして搭載関係を維持されたまま、通常どおり場の新しい位置に移動します。
《Daruma》のサーバー内にすでに資財や計画書がある場合に、強化を送り出して、HQや他のサーバーの資財や計画書と交換できますか?2つ目の領域を持ち込むのはどうですか?
いいえ。適用可能なすべてのカード能力やルールに従う必要があります。
- ここまで反復されるとさすがに中央サーバーのルートは中央サーバーではないということがわかってきます。
- 発動が簡単なだけにあまり非常識なことはできないよう注意が払われています。《Off the Grid》をHQのルートに持ち込むみたいなことはできません。
Acme Consulting: The Truth You Need(アクメ・コンサルティング:あなたに必要な真実)
ID:支社
サーバーを守っている最外殻のアイスにエンカウント中のランナーは追加のタグを 1 つ所有しているものと見なされる(0 タグ所有の場合でも)。
最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
NBN
追加のタグは取り除けますか?
いいえ。ランナーは最外殻のアイスにエンカウント中に追加のタグを、たとえ0タグ所有時でも1つ所有しているものと見なされますが、このタグは取り除くような、扱うためものとしては存在していません。
- 所有していると見なされる追加の悪名は取り除けないという裁定は《Corporate Scandal》(追加の悪名を付与する現状/current)にあり、悪名とタグは違いますが、それと同じ理屈で説明されています。
Peeping Tom(ピーピング・トム)
コスト: 4
アイス:コードゲートランナーが Peeping Tom にエンカウントした時、カードタイプを指定し、グリップのカードを全て公開する。指定されたタイプを持つ公開されたカード 1 枚につき Peeping Tom は「ランナーがタグを 1 つ受けない限り、ランの終了。」を 1 つ得る。
強度: 4
NBN: 3
《Peeping Tom》の能力のサブルーチンはいつまで得ていられますか?
デザイナーズノート:厳密にいえば《Peeping Tom》というアイスはゲーム終了までサブルーチンを得ていますが、このカードは「指定されたタイプを持つ公開されたカード1枚につき、このランの残りの間/... has the named type for the remainder of this run.」と読まなければならないものとして扱います。このカードは次回の公式FAQでエラッタされます。
- 《SYNC BRE》みたいなミス。
- FAQの更新、まだあるんですね。
Eavesdrop(盗聴)
コスト: 1
任務:触法 - 条件Eavesdrop を「ランナーがホストのアイスにエンカウントするたび、トレース3 - 成功した場合、ランナーにタグを 1 つ与える。」のテキストを持ちアイスの上に搭載されている条件カウンターとしてインストールする。
NBN 2
《Hunting Grounds》でトレースを妨害できますか?
いいえ。《Hunting Grounds》はアイスの「エンカウント時」の能力を妨害するもので、《Eavesdrop》のトレースはアイスの上の条件カウンターからくるものです。
- 《アークエンジェル》にこれを何枚も搭載してから《Hangeki》でアクセスとエンカウントを強要するのはちょっとおもしろいのでは。
The Outfit: Family Owned and Operated(ジ・アウトフィット:家族経営)
ID:子会社
1 つ以上の悪名を受けるたび、 3 を得る。
最小デッキ枚数: 45 / 影響値上限: 15
ウェイランド
《バレンシア・エステヴェス/Valencia Estevez》を相手にしたコーポは8と悪名1つでゲームを開始しますか?
いいえ。《バレンシア・エステヴェス》の悪名をコーポが「受ける/take」ことはなく、コーポは単に悪名1つとともにゲームを開始するだけです。
Twitter裁定:《従業員のストライキ/Employee Strike》がプレイされているさなかに《敵対的買収/Hostile Takeover》を得点しました。コーポは追加で3を得られますか?
はい!
Yep!
— Project ANCUR (@ANR_RulesWiki) 2018年8月15日
Fomicary(フォーミキャリー…アリ塚)
コスト: 2
アイス:セントリー - 対人ランナーがいずれかのサーバーにアプローチした時、 Fomicary をレゾしてよい。そうした場合、それをそのサーバーの最内殻の位置に移動する。ランナーはそれにエンカウントしている状態になる。
ランナーが 2 ネットダメージを受けない限り、ランの終了。強度: 2
ウェイランド: 2
一度のランごとに複数の《Fomicary》をレゾして動かせますか?
はい。《Fomicary》との強制エンカウントは残りの《Fomicary》の発動を打ち消しますが、それに伴ってランナーの《Fomicary》通過とサーバーへの二度目のアプローチが発生します。2つ目の《Fomicary》を使用できた時点で、同様に3つ目の《Fomicary》を使用できます。
《ムティ・ムウェクンドゥ/Mti Mwekundu》とはどのように作用しますか?
前述と同様、《ムティ・ムウェクンドゥ》か《Fomicary》のいずれかの解決で、ランナーはサーバーにアプローチしていない状態になるため、残った能力を解決できなくなります。しかし、これでエンカウントしたアイスを通過したら、ランナーはふたたびサーバーにアプローチし、残った能力も発動条件が満たされます。
- 《カプリース・ニセイ》がローテ落ちしていなかったら大変なことになっていましたね。
- まあウェイランドには《K. P. Lynn》がいますし、《Divert Power》で《Fomicary》をぜんぶデレゾするのも面白い?
- 《K. P. Lynn》強化。「このサーバーのアイスをランナーが全て通過するたび、そのランナーはタグを1つ受けるかランの終了かをしなければならない。」
Building Blocks(構成単位)
コスト: 5
任務HQ のバリアを 1 つ公開する。全てのコストを無視して「それをインストールしてレゾ」する。
ウェイランド: 4
《Building Blocks》でそのターン最初のコーポのインストールが発生したら、《419》は発動しますか?
はい、ですがバリアのインストールとレゾは同時に行われます。これは、開示されるものとして不適格なアイスということを意味します。そのバリアは開示できないので、コーポは1の支払いを拒否でき、《419》の能力は何もしません。
- ってことは《修復/restore》でインストールしたカードも開示できないんですね。
- コーポが《419》へのクレジット支払いを拒否できるということは、(《Tapwrm》や《Beth Kilrain-Chang》対策のために)支払ってもいいということを意味します。そういう状況でランナーが《419》を発動させるかどうかはともかく。
- たとえば、《都市労働計画/City Works Project》のような公共/publicの計画書は開示されることがありませんが、にも関わらず、コーポがそれをインストールしたときにランナーが《419》を発動させることもできますし、コーポがクレジットを支払うこともできます。
◆Lady Liberty(レディ・リバティ)
コスト:5
資財:領域 - 豪勢君のターン開始時、 Lady Liberty にパワーカウンターを 1 つ置く。
:搭載されているパワーカウンターの数とちょうど等しい計画ポイントを持つHQの計画書1つを、君の得点エリアに加える。
各サーバーの領域は1つまで。
デッキに1枚制限。: 4
中立: 0
どう機能しますか?計画書の計画ポイントを変更できますか?
"worth agenda points equal to the exact number of hosted power counters(搭載されているパワーカウンターの数にちょうど等しい計画ポイントを持つ)"というフレーズは、"an agenda.(計画書1つ)"のみを指します。《◆Lady Liberty》はそれに搭載されているパワーカウンターの数に等しいだけの計画ポイントをHQ内ですでに持っている計画書に対してのみ使用できます。この能力は「as(として)」を使用する変換効果ではないので、計画書の計画ポイントを変更することはできません。
- 原文は"Add an agenda from HQ to your score area worth agenda points equal to the exact number of hosted power counters."
- コーポのカードとしては珍しい「コーポの得点エリアに計画書を『加える』」カード。
終わりに
unless節の処理が「わからない」まま最後の拡張のUFAQが終わるのはびっくり。unless節から選んだダメージやトラッシュを妨害していいのかどうかもはっきりしないですね。ナンバリングFairchildと無印Fairchildで書き方が違うので、最後のFairchildたる無印が採用しているunlessは妨害しちゃいけないようにも見えますが、わかんないですね。
《◆Lady Liberty》は資財の領域という唯一のカードで、これが問題を引き起こします。
《Panchatantra》というプログラムがあります。「1ターンに1度、アイスにエンカウントした時、セントリーでもコードゲートでもバリアでもないサブタイプを1つ選んでそのアイスに得させてよい。」というものです。サブタイプは自由に考えることができます。では、1つのサーバーを守っているアイスや中のカードに領域を合計2つ以上得させたらどうなるのか?という問題が生じました。
その時は、基本セットのルールブックには「領域のサブタイプを持つ強化は1つのサーバーに1つまでしかインストールできない」としか書かれていないので、要するに領域のアイスがいくつあっても無意味という解釈だったんです。しかし、《◆Lady Liberty》は資財の領域なので、もしまだ強化の領域しか意味がないというルールが生きているなら、資財の領域と強化の領域が1つのサーバーに同居していても問題ないはずです。
いったいどうやって整合性をもたせるんだろうと思っていたんですが、スルーされましたね…。
これでFFGのカードの裁定についてはおしまいですが、まだまだ裁定は変わります。NISEIも裁定を変えますし、NISEI産のカードの裁定もあります。