アンドロイド:ネットランナー第2版: ルール解説-コーポのカード
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アンドロイド:ネットランナーのルールについてご相談なさりたいことがあればお気軽にどうぞ。また、このブログのエラーなどお気づきの際はお教えいただけるとたいへん助かります。
公式リファレンスガイド
基本
コロンの左側にクリック・アイコンが書かれている消費型能力全般
他のアクションの解決中に使用できません。
- 「:効果」と書かれている能力は、アクションフェイズ中、そのプレイヤーがクリックを消費してどのアクションを実行するか選択している最中のみ使用できます。
- つまり、誰かがを消費することであるアクションを解決しているあいだ、そのプレイヤーは他のアクションやカードのためにを消費することはできません。
- の他にもクレジットやそのカードのトラッシュなどのコストが要求される場合も、同様に、他のアクションを解決している最中にその能力を使用できません。
アイス全般
- 「プログラムを1つトラッシュする。」というサブルーチンは、常に、「インストール状態のプログラムを1つ、コーポが選択してトラッシュする。」ということを意味します。
- その指示を実行するプレイヤーが誰であるかが省略されている場合、常にそのカードの持ち主が指示を実行します。
- 場に1つもプログラムがないのであれば、このサブルーチンを解決しても何も起こりません。
- バイオロイドのアイスの多くは、ランナーがを消費することでサブルーチンのブレイクが可能です。ラン中に使用可能でをコストとする能力は、「を消費することで~してよい」と記述されます。
- 「:効果」のように、コロンの左側にが書かれているカードの能力をラン中に使用することはできません。
計画書全般
- 能力はコーポの得点エリアにあるあいだのみアクティブで、コーポだけがその能力を使用できます(なお、そのあいだ計画書はレゾもインストールもされていません)。ランナーの得点エリアにあるあいだ、特記ない限りカードテキストは非アクティブで能力を持ちません。
- 例:ランナーがタグされているとしても、コーポはランナーの得点エリアにある《私設保安部隊/Private Security Force》を使ってランナーにミートダメージを与えることができない。また、ランナーも自分の得点エリアにある《私設保安部隊/Private Security Force》を使ってミートダメージを受けることはできない。
ハース=バイオロイド(HB)
《アレス計画/Project Ares》
《攻撃的秘書官/Aggressive Secretary》
アイスのサブルーチン同様、コーポのカードテキストにある「プログラムを1つトラッシュする。」とは、常に、「インストール状態のプログラム1つを、コーポが選択してトラッシュする」ことを意味します。また、「ランナーがこのカードにアクセスした時」の能力は、例外的に、そのカードがレゾされていなくても発動します。
- アクセス時、《攻撃的秘書官/Aggressive Secretary》にアドバンストークンが2つ載っていた場合、コーポがコストを払うことで「2つのプログラムを同時にトラッシュする効果」が発動します。
- 「1つのXにつき、1つのY」の能力は、常に、Xの合計数であるYがまとまりとなって同時に発動します。
- アクセス発生時、これがレゾされている必要はありません。「ランナーがこのカードにアクセスした時」の能力は、レゾされていなくても発動可能です。
- なお、非レゾ状態の《攻撃的秘書官/Aggressive Secretary》がアクセスされ能力を発動したあとも、《攻撃的秘書官/Aggressive Secretary》は非レゾ状態を維持します。
《ハドソン1.0/Hudson 1.0》
- 《ハドソン1.0/Hudson 1.0》のサブルーチンを解決してしまうと、そのランの残りの間、アクセスできるカードが1枚になります。
- 例:R&Dのルートに強化が2枚インストールされている状態で、《造物主の眼/The Maker's Eye》を使ったランが成功する。通常であればランナーはR&Dの一番上から3枚とルートの2枚、計5枚のカードにアクセスを行うが、このランで《ハドソン1.0/Hudson 1.0》のサブルーチンを解決してしまっているそのランナーは、R&Dの一番上のカードかルート2枚、計3枚のうちから1枚を選び、それにしかアクセスできない。
- アクセスフェイズは発生するため、アーカイブのカードをすべて表向きにする工程は発生します。
《保管済みメモリ/Archived Memories》
- 選択したアーカイブのカードが裏向きであるなら、何をHQに加えたかをランナーに公開しません。
- 表向きであるなら、選択したカードをランナーに公開してHQに加えます。
《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》
- 非公式エラッタ
- 誤:トレース4- このランの残りの間…
- 正:トレース4- 成功した場合、このランの残りの間…
- アーカイブのルートにある《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》とのトレースにコーポが勝った場合、「《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》にしかアクセスできない」とはあるものの、アーカイブ内の裏向きのカードすべてを表向きにするアクセスフェイズの工程は発生します。
- 《クイーンズ・ギャンビット/Queen's Gambit》で《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》がアドバンスされ、ランナーがそれにアクセスできなくなったあと、彼のいるサーバーにランを行ってトレースに負けた場合、そのランナーはいかなるカードにもアクセスすることはできなくなっています。しかし依然として、アクセスフェイズは発生します。
- そのため、そのアクセスを置換して《銀行作業/Bank Job》からクレジットを受けとることができます。
- 2つの《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》が同一のサーバー内に非レゾ状態でインストールされている場合、ユニークカードであることから、タイミング構成上、1度のランにつき1つの《アッシュ2X3ZB9CY/Ash 2X3ZB9CY》だけがアクティブになりえます。
《金庫/Strongbox》
ここでのの消費は追加コストです。追加コストは常に支払いの拒否が可能です。また、R&Dにある計画書にアクセスして、その追加コストの支払いを拒否したのなら、ランナーは「計画書にアクセスした」とも「追加コストを払わなかった」とも伝える必要はありません(その計画書に元から公開義務がないのであれば)。
- 非公式エラッタ
- 誤:奪う
- 正:盗む
- 要するに、ランナーの4クリック目でのランや、クリックに余裕を持っていたがラン中にバイオロイドのアイスにクリックを使い切ってしまっていたなどの場合、ランナーは計画書を盗むことができなくなります。
- 《徹夜作業/All Nighter》はランナーがクリックを増やすことのできるカードですが、コストとしてクリックを必要とする消費型能力であるため、ラン中に使用できないことは気をつけてください。
- ランナーは追加コストとして課せられたの消費を拒否できます(消費可能な状態であったとしても)。
- 通常、ランナーはアクセスした計画書を盗まなければいけません。しかし、計画書を盗むための追加コストが課せられた計画書であれば、ランナーはその支払いを拒否することで、計画書を盗まないことを選択できます。
- R&Dのルートに《金庫/Strongbox》がインストールされている時に、ランナーがR&Dの中の計画書にアクセスしたが追加コストであるの消費を拒否したという場合、その計画書のテキストに「アクセス時、ランナーはこれを公開する」と書かれていないのであれば、そのランナーは自分が計画書にアクセスした旨や、追加コストの支払いを拒否した旨をコーポに伝える必要はありません(《うますぎる話/TGTBT》のように、アクセスしたら必ず公開しなければいけない計画書もあります)。
ジンテキ
《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》
- グリップが空の状態でランナーが計画書を盗み、7点以上の計画ポイントをそのランナーが所有した時は、《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》のネットダメージの発生より先にランナーが勝利します。
- 《評判/Notoriety》を得点エリアに加えることは計画書を盗むことではないため、《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》の能力が発動することはありません。
- 《従業員のストライキ/ Employee Strike》がプレイされている状態でコーポが計画書を得点した時は、「能力の発動条件が満たされた時点において、コーポのIDカードテキストはいまだ空白であった」と見なされ、《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》は発動しません。
《ニセイMk.II/Nisei MK II》
- ランナーのラン中にコーポが消費型能力を使用可能なタイミングでのみ、能力を発動できます。
- 基本的には、全てのアイスを通過したランナーが攻撃対象のサーバー目前に到達し、ランの成功を宣言する直前のタイミングがベストでしょう。
- 実際の手順としては「これで最内殻のアイスのサブルーチンを全部ブレイクしたので、通過しました」「では《ニセイMk.II/Nisei MK II》を使うのでランを終了してください」といったやりとりをかわすことになると思われます。
- アイスがないサーバーであれば、「その裸のサーバーにランします」「では《ニセイMk.II/Nisei MK II》でランを終了させます」といった流れになると思われます。
- それ以外のタイミングでも発動可能です。具体的にいつ発動できるかはArclightGamesのリファレンスガイドから「ランのタイミング構成」を参照してください。
《ジューンバグ計画/Project Junebug》
- アクセス発生時、これがレゾされている必要はありません。「ランナーがこのカードにアクセスした時」の能力は、レゾされていなくても発動可能です。
- なお、非レゾ状態の《ジューンバグ計画/Project Junebug》がアクセスされ能力を発動したあとも、《ジューンバグ計画/Project Junebug》は非レゾ状態を維持します。
《罠!/Snare!》
- アクセス発生時、これがレゾされている必要はありません。「ランナーがこのカードにアクセスした時」の能力は、レゾされていなくても発動可能です。
- なお、非レゾ状態の《罠!/Snare!》がアクセスされ能力を発動したあとも、《罠!/Snare!》は非レゾ状態を維持します。
《専門顧問/Braintrust》
- 計画書の能力は特記ない限りランナーの得点エリアにある間は非アクティブです。
- 計画カウンターの載っている《専門顧問/Braintrust》が《ターンテーブル/Turntable》でランナーの得点エリアに移動した場合、それ以降アイスのレゾコストを下げる効果は適用されなくなります。
《ワールプール/Whirlpool》
- 「ランの終了。」の解決、あるいは《トールブース/TollBooth》や《データレイブン/Data Raven》のエンカウント時効果、そして《ニセイ Mk.II/Nisei MK II》によってランを終了することは、すべてジャックアウトではありません。
《セレブの贈り物/Celebrity Gift》
《ホクサイ・グリッド/Hokusai Grid》
- 領域のサブタイプを持つ強化は、1つのサーバー内に1つまでしかインストールできません。
- ユニークカードとの違いにご注意。コーポのユニークカードは場に複数インストールすることが可能です。ただし、ユニークカードもレゾしておけるのは1つまで。2つ目をレゾすると、古い方が、妨害できないトラッシュを即座に受けます。
NBN
《NBN:ニュースを生み出す/NBN: Making News》
《ビール計画/Project Beale》
ランナーの得点エリアにある時は、常に2点の計画書でしかありません。
《幽霊支社/Ghost Branch》
- アドバンストークンが2個載っているこれにアクセスしたランナーにタグを与える場合、1個だけタグを与えるということはできません。
- 「1つのXにつき、1つのY」の能力は、常に、Xの合計数であるYがまとまりとなって同時に発動します。
- アクセス発生時、これがレゾされている必要はありません。「ランナーがこのカードにアクセスした時」の能力は、レゾされていなくても発動可能です。
- なお、非レゾ状態の《幽霊支社/Ghost Branch》がアクセスされ能力を発動したあとも、《幽霊支社/Ghost Branch》は非レゾ状態を維持します。
《データレイブン/Data Raven》
これにエンカウントしたランナーは、まずタグを1つ受けるか、それともランを終了するか、どちらかを選ばなければいけません。また、ランナーが基本セットのカード(第2版を含む)でこれを迂回した場合、そのランナーはいずれかを選択する義務から逃れます。
迂回について詳しく知りたい方はリファレンスガイドか、ここを参照してください。
- エンカウント時、ランナーは必ず「タグを1つ受ける」か「ランを終了する」のどちらかを選ばなければいけません。
- 日本語環境では起こりえませんが、「タグを1つ受ける」ことを選んだランナーが、そのタグをカードの効果によって回避することは認められます。
- この時ランナーが自発的に「ランを終了する」ことは、ジャックアウトとは見なされません。「ランの終了」は「ジャックアウトできない」の効果の影響を受けません。
- ランナーが《データレイブン/Data Raven》を、《ファム・ファタル/Femme Fetal》か《内部犯行/Inside Job》で迂回した場合、どちらか選ばせる能力は発動しないままエンカウントは終了します。
- 通常起こり得ないコーポのターンのランであればそうでない可能性がありますが、ここでは省略します。日本語環境では発生しません。
《ポップアップ・ウィンドウ/Pop-up Window》
ランナーが基本セットのカード(第2版を含む)でこれを迂回した場合、コーポが1を得る能力は発動しないまま、エンカウントは終了します。
迂回について詳しく知りたい方はリファレンスガイドか、ここを参照してください。
- ランナーが《ポップアップ・ウィンドウ/Pop-up Window》を、《ファム・ファタル/Femme Fetal》か《内部犯行/Inside Job》で迂回した場合、コーポがクレジットを得る能力は発動しないまま、エンカウントは終了します。
- 通常起こり得ないコーポのターンのランであればそうでない可能性がありますが、ここでは省略します。日本語環境では発生しません。
《トールブース/TollBooth》
ランナーがこれにエンカウントした時、そのランナーはきっかり3をバンクに払わなければなりません。もし3を捻出できないのであれば、そのランナーは1も払うことなく、ランが終了します。また、ランナーが基本セットのカード(第2版を含む)でこれを迂回した場合、そのランナーは3払うかランを終了する義務から逃れます。
迂回について詳しく知りたい方はリファレンスガイドか、ここを参照してください。
- 《トールブース/TollBooth》にエンカウントしたランナーは、可能なら3を払うと書かれています。ランナーのクレジットプールに3以上あれば、必ず3を払ってください。
- ちなみに、クレジットを払うのはバンクへです。コーポへではありません。
- 日本語版環境では、クレジットプールに3以上所有しているランナーだけが支払いの対象となりますが、プールにクレジットがなくても《Ghost Runner》や《Net Mercur》のようにラン中に使用可能なクレジットが載っているカードをインストールしていて、そこから3を払えるのであれば、払わなければいけません。
- ランナーが1か2しか支払えない場合は、そのランナーはクレジットを払う必要はありません。これは「可能なら」の能力です。満額払えない場合、ただランを終了させます。
- 「可能なら」と書かれている場合、「その条件を完全に満たすことができる場合のみ実行し、満たすことができないのなら、何もしない」ということを意味します。
- ランナーが《トールブース/TollBooth》を、《ファム・ファタル/Femme Fetal》か《内部犯行/Inside Job》で迂回した場合、3を支払わせるかランを終了させる能力は発動しないまま、エンカウントは終了します。
- 通常起こり得ないコーポのターンのランであればそうでない可能性がありますが、ここでは省略します。日本語環境では発生しません。
《ラップアラウンド/Wraparound》
《閉鎖口座/Closed Account》
- カードの上のクレジット(《アーミテージ式コード破壊/Armitage Codebusting》《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》など)はクレジットプールになく、失われません。
《燻製ニシン/Red Herrings》
ここでの5の支払いは追加コストです。追加コストは常に支払いの拒否が可能です。また、R&Dにある計画書にアクセスして、その追加コストの支払いを拒否したのなら、ランナーは「計画書にアクセスした」とも「追加コストを払わなかった」とも伝える必要はありません(その計画書に元から公開義務がないのであれば)。
- ランナーは追加コストとして課せられた5の支払いを拒否できます(支払い可能な状態であったとしても)。
- 通常、ランナーはアクセスした計画書を盗まなければいけません。しかし、追加コストの課せられた計画書であれば、ランナーはその支払いを拒否することで、計画書を盗まないことを選択できます。
- 5きっかり払うことができないからと、1~4を払うことはできません。
- R&Dのルートに《燻製ニシン/Red Herrings》がインストールされている時に、ランナーがR&Dの中の計画書にアクセスしたが、追加コストである5の支払いは拒否したというような場合、その計画書のテキストに「アクセス時、ランナーはこれを公開する」と書かれていないのであれば、そのランナーは自分が計画書にアクセスした旨や、追加コストの支払いを拒否した旨をコーポに伝える必要はありません(《うますぎる話/TGTBT》のように、アクセスしたら公開しなければいけない計画書もあります)。
ウェイランド・コンソーシアム
《洗浄屋/The Cleaners》
- コーポの与えた1点以上のミートダメージが妨害されなかった時、追加で1点のミートダメージを与えます。
- 妨害不可のミートダメージを与えたのであれば、追加の1ミートダメージも妨害不可となります。
- 《ネット接続眼球/Net-Ready Eyes》のように、ランナーがミートダメージを「受ける」と書かれている効果を受けた時は、《洗浄屋/The Cleaners》は追加のミートダメージを与えられません。「受ける」と「与える」の違いに注意してください。《洗浄屋/The Cleaners》は「与える」が発生した時にしか発動しません。
《アーチャー/Archer》
「計画書を放棄する」とは、「コーポの得点エリアにある計画書1つをゲームから取り除く」ことです。
- レゾするための追加コストとして、コーポは自分の得点エリアにある任意の計画書カードを1つ放棄する必要があります。点数は何点であってもかまいません。放棄された計画書はゲームから取り除かれます。
- 得点した計画書をゲームから取り除くため、当然ながらコーポは計画ポイントを失うことになります(放棄されたのが0点の計画書であった場合を除き)。
- HQにある未得点の計画書をアーカイブに送るわけではありません。
- 《アーチャー/Archer》をレゾするための追加コストとして《偽の手がかり/False Lead》を放棄した場合、ランナーに失わせる効果は発生しません。
《ハドリアンズ・ウォール/Hadrian's Wall》《アイス・ウォール/Ice Wall》《シャドー/Shadow》
《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》
エラッタがあります。参照する「計画ポイント」は「表記計画ポイント」になりました。詳しくはここ。
- 計画書を直前のターンに盗まれていない場合、コーポがこれをプレイしてトレースが成功した場合にいかなるダメージもランナーに与えることはなく、《洗浄屋/The Cleaners》の追加のミートダメージも発生しません。
- 盗まれた計画書が放棄されゲームから取り除かれたり、《ターンテーブル/Turntable》で移動した場合も、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》は盗まれた時点での計画書の表記計画ポイントを記憶してダメージを与えることができます。
- ランナーが直前のターンに《評判/Notoriety》を自分の得点エリアに加えていたとしても、それは盗まれた計画書ではないため、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》が1点のミートダメージを与えることはできません。
《カグヤからの出荷/Shipment from Kaguya》
アドバンストークンはバンクから置かれます。
- 効果として「アドバンストークンを置く」と書かれていた場合、それは常に、コーポが1と1を消費して行う「アドバンス・アクション/アドバンスする」とは区別されます。
- 効果によって置かれるアドバンストークンはバンクのものを使用します。コーポがクレジットを追加で支払う必要はありません。
- 1と1を消費して行う「アドバンス」も、ゲーム上の処理としてはコーポは1を一度消費することで、バンクからアドバンストークンを1つ得ているという考え方のようです。
- アドバンストークンを置くことで、「アドバンスするたび」の発動条件を満たすことはできません(《自発的透明性/Transparency Initiative》など)。
中立
《偽の手がかり/False Lead》
「計画書を放棄する」とは、「コーポの得点エリアにある計画書1つをゲームから取り除く」ということです。また、ランナーが以上所有していない場合、コーポはこれを放棄して能力を発動することができません。
- 能力を発動させるために、コーポは自分の得点エリアから《偽の手がかり/False Lead》を放棄する必要があります。放棄された計画書はゲームから取り除かれます。
-
- 得点した計画書をゲームから取り除くため、当然ながらコーポは計画ポイントを失うことになります。
-
- 「可能なら」と書かれているため、ランナーが1だけ失うということはありえません。そのため、コーポのターンである場合や、ランナーが3つめのクリックを消費済みの場合、この能力を発動させても何も起こりません。
- 「可能なら」と書かれている能力は、「その条件を完全に満たすことができる場合のみ実行し、満たすことができないのなら、何もしない」ということを意味します。
- 何も起こらないのに能力を使用してはいけない(意訳)というルールがあるため、ランナーが以上所有していない場合は、コーポは《偽の手がかり/False Lead》の能力を発動することができません。
- 《アーチャー/Archer》をレゾするための追加コストとして《偽の手がかり/False Lead》を放棄した場合、ランナーに失わせる効果は発生しません。
アンドロイド:ネットランナー第2版: ルール解説- ランナーのカード
リンク集
コーポのカードについて
質問箱
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公式リファレンスガイド
- リンク集
- アナーク
- クリミナル
- シェイパー
- 《ディーゼル/Diesel》
- 《索引付け/Indexing》
- 《改良済み/modded》
- 《評判/Notoriety》
- 《テストラン/Test Run》
- 《造物主の眼/The Maker's Eye》
- 《修繕/Tinkering》
- 《ディノサウルス/Dinosaurs》
- 《ラビット・ホール/Rabbit Hall》
- 《個人的接触/The Personal Touch》
- 《バタリング・ラム/Battering Ram》《ゴルディアン・ブレード/Gordian Blade》《パイプライン/Pipeline》
- 《イソップ質店/Aesop's Pawnshop》
- 《犠牲用装置/Sacrificial Construct》
コストとしてクリックを使用する(コロンの左側にクリックがある)消費型能力全般
他のアクションの解決中に使用できません。特に、ランの最中に使用できないことに気をつけてください。
- 「:効果」と書かれている能力は、アクションフェイズ中、そのプレイヤーがクリックを消費してどのアクションを実行するか選択している最中のみ使用できます。
- 要するに他のアクションを解決中にを消費することはできません。
- の他にもコストが要求される場合(「1, :効果」など)も、同様に、他のアクションを解決している最中に使用できません。
- 特にランナーの場合、これらの能力をラン中に使用できないことに気をつけてください。
アナーク
《レイナ・ローハ:自由の戦士/Reina Roja: Freedom Fighter》
「各ターン」について
- 各ターンという書き方は、ランナーとコーポの両方のターンを指します。
- 通常、コーポのターンにアイスがレゾされることはありませんが、効果によってそのような事態が発生した場合、コーポのターン中にも《レイナ・ローハ/Reina Roja》の能力が適用され、アイスのレゾコストは1増えます。
《解体ラン/Demolition Run》
これは、《罠!/Snare!》の効果を無視できません。また、インストール状態のアイスをトラッシュすることができません。
- 《解体ラン/Demolition Run》の使用中、「ランナーがアクセスした時」に発動条件が満たされるカード(《罠!/Snare!》など)にランナーがアクセスした場合、先にその「ランナーがアクセスした時」の効果を解決したのち、ランナーはそのカードをトラッシュするかどうかの判断を行います。
- サーバーを守っているアイスに対しランナーがアクセスを行うことはないため、《解体ラン/Demolition Run》の効果でインストール状態ないしレゾ状態のアイスをトラッシュすることはできません。
- 計画書にアクセスしたランナーはそれを盗まなければならないというルールがありますが、《解体ラン/Demolition Run》の使用中であるなら、ランナーはそのルールを無視し、アクセスした計画書をトラッシュすることができます。
- 《解体ラン/Demolition Run》を使用中のランナーが《ムンバッド仮想ツアー/Mumbad Virtual Tour》にアクセスした場合、ランナーは《解体ラン/Demolition Run》の効果を必ず使用しなければなりません。
《回収ラン/Retrieval Run》
これを使ったランがアーカイブ以外のサーバーに向かい、それが成功したとしても、これの効果を得ることはできません。
- 《アグインフュージョン/AgInfusion》の能力などで、《回収ラン/Retrieval Run》のランがアーカイブ以外のサーバーへ向かうランとなってしまった場合、そのランが成功したとしても、《回収ラン/Retrieval Run》の効果を解決することはできません。なお、その場合は移動先のサーバーへのランが通常通り成功したものとして扱います。
- プログラムをヒープからインストールするのは、アーカイブへのアクセスを置換したことによる効果です。そのため、このときランナーはアーカイブのいかなるカードにもアクセスできません。アーカイブのカードをすべて表向きにすることもありません。
- 《回収ラン/Retrieval Run》を使用したランが成功した場合でも、ランナーはヒープのカードをインストールせずに、アーカイブとそのルートのカードにアクセスすることを選択できます。
《特異点/Singularity》
サーバー内にあるカードという言葉は、サーバーを守っているアイスを含みません。また、これを使ったランが最初に指定した遠隔サーバーとは違うサーバーに向かい、それが成功したとしても、これの効果を得ることはできません。
《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》
「使用する」とは能力を使用することであり、それをインストールすることを含みません。また、「ウィルスの」とは、ウィルスのサブタイプを持つカードという意味です。
- アイスブレイカーの能力を使う時に必要となるクレジットを支払うことができます。下記に留まりませんが、例としては以下の際に必要となるクレジットを《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》から支払うことができます。
- ウィルスでないアイスブレイカーをインストールするためのインストールコストを、《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》から支払うことはできません。
- ウィルスのカードとは、ウィルスのサブタイプを持つカードのことです(《データサッカー/Datasucker》など。カードタイプを表す「プログラム」のとなりに、コロンやハイフンで区切って「ウィルス」と書かれています)。それらのインストールコストを支払うことにも《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》を使用できます。
- ウィルスのカードの持つ能力を使用するために《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》は使用できません。
- ウィルスのサブタイプを持つアイスブレイカー(《クリプシス/Crypsis》や《アウマクア/Aumakua》など)に対しては、その能力の使用とインストールどちらにも、《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》の再生クレジットが使用できます。
《脊髄モデム/Spinal Modem》
「使用する」とは能力を使用することであり、それをインストールすることを含みません。
《データサッカー/Datasucker》
《インプ/Imp》
《罠!/Snare!》を無視できません。
- 《インプ/Imp》がインストールされているさなか、「ランナーがアクセスした時」に発動条件が満たされるカード(《罠!/Snare!》など)にランナーがアクセスした場合、先にその「ランナーがアクセスした時」の効果を解決したのち、ランナーはそのカードをトラッシュするかどうかの判断を行います。
- クレジットプールが空のランナーが《ムンバッド仮想ツアー/Mumbad Virtual Tour》にアクセスした場合、《インプ/Imp》を使えばその《ムンバッド仮想ツアー/Mumbad Virtual Tour》をトラッシュできるという状況なら、《インプ/Imp》を使わなければいけません。
《ヘモリッジ/Hemorrhage》
HQからどのカードをトラッシュするかはコーポが決め、そのカードは裏向きにアーカイブに置かれます。
《掃除屋/Scrubber》
- 基本的に、コーポのカードのトラッシュコストを支払うことしかできません。
- たとえば、コストを払ってリソースの能力を発動した結果カードのトラッシュが発生した場合、それはあくまでリソースを使用したことと見なされ、カードのトラッシュにクレジットを使用したとは認められないため、そのためのコストを《掃除屋/Scrubber》から払うことはできません。
- クレジットプールに3しかないランナーが《ムンバッド仮想ツアー/Mumbad Virtual Tour》にアクセスした場合、《掃除屋/Scrubber》の上の再生クレジットを使えばその《ムンバッド仮想ツアー/Mumbad Virtual Tour》をトラッシュできるという状況なら、《掃除屋/Scrubber》の再生クレジットを使わなければいけません。
クリミナル
《緊急シャットダウン/Emergency Shutdown》
「デレゾ」とは、レゾ状態のカードを非レゾ状態に戻すことを指します。また、アイスの上にあるトークンや搭載されているカードは、デレゾされた場合も取り除かれません。
《内部犯行/Inside Job》
最初にエンカウントしたアイスのサブルーチンをブレイクも解決もせず、ただちに通過することができます。「このアイスにランナーがエンカウントした時」の効果を無視できますが、「このアイスを通過した時」の効果は無視できません。また、これにより迂回されるアイスは、最外殻のアイスではありません。
迂回について詳しく知りたい方はリファレンスガイドか、ここを参照してください。
- 迂回されたアイスは直ちに通過されます。ただし、サブルーチンはブレイクされていません。そのため、サブルーチンがブレイクされなかったことを発動条件とするカードが発動する恐れがあります。
- 《トールブース/Tollbooth》《データレイブン/Data Raven》《ポップアップ・ウィンドウ/Pop-up Window》などが持つ、「ランナーがこのアイスにエンカウントした時」の能力は発動しません。
- 迂回は通過であるため、《カクゴ/Kakugo》を迂回したランナーは1ネットダメージを受けます。
- 意外と紛らわしいのですが、迂回するのは「最初にエンカウントするアイス」です。レゾされていないアイスにランナーはエンカウントすることがないことに気をつけてください。
- 例:《内部犯行/Inside Job》をプレイしているランナーに対し、サーバーを守っている非レゾ状態のアイスが2枚ある。コーポはそのうちの内殻のアイスに通常どおりランナーをエンカウントさせることができれば、ランを終了させる目論見が立っている。そうした場合、コーポはまず外殻のアイスをレゾすることで先に迂回を発動させ、そうしてからランナーを内殻のアイスをレゾしてエンカウントさせる必要がある。《内部犯行/Inside Job》は「最初にエンカウントするアイス」を迂回する能力であるため、今回2度目以降のエンカウントとなる内殻のアイスに対しては無力である。このことを忘れて、内殻のアイスだけレゾし、迂回されてしまうことがそのコーポにはよくあるのだ。
《ドッペルゲンガー/Doppelgänger》
《身内の恥/Dirty Laundry》の5を受け取ってから再びランすることも、受け取りを後回しにすることも可能です
- 《ドッペルゲンガー/Doppelgänger》がインストールされている状態で《身内の恥/Dirty Laundry》をプレイし、そのランが成功した場合、ランナーは先に《身内の恥/Dirty Laundry》を解決して5を受けとるか、それとも《ドッペルゲンガー/Doppelgänger》を使ってもう一度ランを行うか、どちらを先に解決するか選ぶことができます。《ドッペルゲンガー/Doppelgänger》を先に解決して得た2度めのランが失敗したとしても、1度めのランが成功し、その成功後であるという状況は立ち消えていないので、2度めの失敗したランの終了後、《身内の恥/Dirty Laundry》からクレジットを受けとることができます。
《HQインターフェース/HQ Interface》
- 「カードにアクセスするたび/Whenever you access cards」とは、リファレンスガイドにあるランのタイミング構成でいう[5.5]の時点に到達することを指します。
- カード1枚にアクセスしたのだから追加で1枚アクセス、追加で1枚にアクセスしたのだからさらに追加でもう1枚アクセス、こうして無限に…というわけにはいきません。
- これが1つあればHQへのアクセス時に2枚アクセスとなり、3つあれば4枚アクセスになります。
《フェアリー/Faerie》
- 《フェアリー/Faerie》を使用したあとに発生する自己トラッシュは効果であり、コストではありません。
《ファム・ファタル/Femme Fatale》
迂回時に、これの強度を上げる必要はありません。迂回とは、エンカウントしたアイスのサブルーチンをブレイクも解決もせず、ただちに通過することです。また、「このアイスにランナーがエンカウントした時」の効果を無視できますが、「このアイスを通過した時」の効果は無視できません。
迂回について詳しく知りたい方はリファレンスガイドか、ここを参照してください。
- 迂回した場合、《トールブース/Tollbooth》《データレイブン/Data Raven》《ポップアップ・ウィンドウ/Pop-up Window》などが持つ、「ランナーがこのアイスにエンカウントした時」の能力は発動しません。
- 迂回は通過であるため、《カクゴ/Kakugo》を迂回したランナーは1ネットダメージを受けます。
- 《ファム・ファタル/Femme Fatale》のインストール時に発動する条件節能力でこのさき迂回したいアイスを選択するとき、そのアイスがセントリーである必要はありません。
- 選択できるアイスはインストール状態であればよく、レゾされているかどうかは関係ありません。
- 迂回するとき、《ファム・ファタル/Femme Fatale》の強度を、迂回するアイスの強度以上にする必要はありません。
- どのアイスを選択したか忘れないようにするため、リファレンスガイドでは、プレイヤーの用意した補助トークンを使用してもよい例として《ファム・ファタル/Femme Fatale》が挙げられています。
- コーポはインストールアクションで《ファム・ファタル/Femme Fatale》に選ばれたアイスを一度トラッシュすれば、そのアイスはもはや「《ファム・ファタル/Femme Fatale》に選ばれたアイス」ではなくなります。その後《保管済みメモリ/Archived Memories》などでそのアイスをHQに戻し、ふたたびインストール、レゾすることで一応は復活させることができます。
《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》
最終的にHQへのランの成功と見なし、アーカイブへのランの成功は置換によって立ち消えます。また、アーカイブ以外へのランとなった場合は、発動しません。
- 《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》の能力を使った上での「アーカイブへのランの成功」は「代わりに」の言葉によって「HQへのランの成功」に置換されます。
- そのターン、まだHQへのランが成功していないのであれば、《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》のランの成功によって、ランナーは《ガブリエル・サンチャゴ/Gabriel Santiago》から2を得て、そのままHQのカードにアクセスできます。
- ただし、本来アーカイブへのランの成功によって起こりえたあらゆる効果を受けることができません。これはアーカイブへのアクセスができなくなることに留まりません。
- 《アグインフュージョン/AgInfusion》の能力などで、《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》のランがアーカイブ以外のサーバーへ向かうランとなってしまった場合、そのランが成功したとしても、《スニークドアβ/Sneakdoor Beta》の「成功した場合、」の効果を解決することはできません。なお、その場合は移動先のサーバーへのランが通常通り成功したものとして扱います。
《銀行作業/Bank Job》
これを使用して0クレジットを受けとることができます。また、複数のこれがインストールされている場合でも、1つまでしか発動できません。
- 遠隔サーバーへのランが成功した時、そのサーバー内のカードにアクセスする代わりに、《銀行作業/Bank Job》の上にある0クレジットから8クレジットまで、ランナーの望むだけの額を受けとることができます。
- このゲームにおける「任意の数」は、常にゼロを含みます。
- 《銀行作業/Bank Job》が複数インストールされている場合、遠隔サーバーへのランの成功を置換して能力を解決できるのは、そのうちの1つだけです。3つインストールされているからと24クレジットまとめて、とはいきません。
- 「代わりに」による置換は、常に1つの効果へとしか置換できません。
- 《アグインフュージョン/AgInfusion》の能力などで、遠隔サーバーへのランが中央サーバーへ向かうランになってしまった場合、その成功を置換して《銀行作業/Bank Job》を使うことはできません。ただし、移動先もまた遠隔サーバーであった場合は、《銀行作業/Bank Job》を使えます。
- 同様に、中央サーバーへのランが遠隔サーバーへのランになった場合も、《銀行作業/Bank Job》を使えます。
《隠れ家/Crash Space》
- 最高3点までのミートダメージを妨害できます。妨害可能な効果が発動したときのみ、妨害能力を発動させることができます。
- この記述は、同時に4点以上のミートダメージを与えられた場合に妨害できないという意味ではありません。コーポが4点のミートダメージを与えた場合に《隠れ家/Crash Space》を発動させると、ミートダメージは3点まで妨害され、ランナーは1点のミートダメージを受けます。
- コーポが2点のミートダメージを与えた時に《隠れ家/Crash Space》をトラッシュしてその2点を妨害した場合、続けて発動する《洗浄屋/The Cleaners》からの追加の1ミートダメージをその《隠れ家/Crash Space》で妨害することはできません。
《身代わり/Fall Guy》
- ランのタイミング構成[2.3]のアイスがレゾされた直後か、あるいランのタイミング構成[5.3]において《燻製ニシン/Red Herrings》がレゾされた直後に、ランナーがもっとクレジットが必要だと感じた場合、ランナーにまだ消費型能力を使用可能なウィンドウが残っているため、《身代わり/Fall Guy》を使用できます。
- ランナーがアクセス中の《ニューアンゼルス警察との契約/NAPD Contract》を盗むための追加コストを工面するために、《身代わり/Fall Guy》をトラッシュすることはできません。
- いくつかの根拠があります。まず、ランのタイミング構成上、できません。
- あるいは、あるカードの効果の解決中、他のカードの消費型能力を割り込ませることは「妨害する」か「回避する」の記述がないかぎり、できません。
- もしくは、コストは常に、一度にまとめて払われなければいけません。
- あるいは、あるカードの効果の解決中、他のカードの消費型能力を割り込ませることは「妨害する」か「回避する」の記述がないかぎり、できません。
- いくつかの根拠があります。まず、ランのタイミング構成上、できません。
- 消費型能力を発動させるためのコストに自己トラッシュを含むリソースはいくつもありますが、その自己トラッシュを妨害した場合、コストが適切に支払われなかったとして、その能力は発動しません。
- 例:ランナーは《専属対応チーム/Dedicated Response Team》による2ミートダメージを、《隠れ家/Crash Space》を発動させることで妨害しようとした。その際、さらに《身代わり/Fall Guy》を発動して《隠れ家/Crash Space》のトラッシュを妨害した。これにより《隠れ家/Crash Space》のコストが適切に支払われなかったため、その3ミートダメージまで妨害する効果は発生しなくなる。ランナーは通常どおり2ミートダメージを受け、《身代わり/Fall Guy》も無駄遣いする結果に終わる。
シェイパー
《ディーゼル/Diesel》
- スタックが残り2枚の場合でも、その2枚を引くためにプレイすることができます。これはあらゆるランナーのドローカードについて同じです。
- 通常、プレイヤーはカードの効果を解決できない場合にそのカードをプレイすることはできませんが、完全に解決できずとも、部分的に解決しているのであれば認められる場合があります。
- コーポがR&Dに残り2枚の状態で《密告/Anonymous Tip》の3枚ドローの能力を使ったら、ただちに敗北しますが、ランナーはスタックが空になっても何も起こりません。
《索引付け/Indexing》
- 《索引付け/Indexing》のランがR&D以外のサーバーへ向かうランとなってしまった場合、そのランが成功したとしても、《索引付け/Indexing》の能力を解決することはできません。なお、その場合は移動先のサーバーへのランが通常通り成功したものとして扱います。
《改良済み/modded》
- 初期のカードであるせいか記述が不完全で、どの領域にあるハードウェアやプログラムをインストールできるのか書いてありません。ですが、後に印刷された《Career Fair》の記述より、グリップからのみプログラムやハードウェアをインストールすることが可能であると考えられます。
《評判/Notoriety》
これを得点エリアに加えることは、盗むことでも得点することでもありません。
- カードを計画書として得点エリアに「加える」行為は、計画書を「盗む」「得点する」行為と明確に区別されます。
- 《評判/Notoriety》を得点エリアに加えることは、計画書が盗まれたり得点されたりすることではないので、《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》の能力は発動しません。
- 《評判/Notoriety》を得点エリアに加えたとしても、《懲罰的反撃/Punitive Counterstrike》に、盗まれた計画書の点数としてカウントされません。
- 《計画停電/Rolling Brownout》のような現状/Currentの任務は、計画書が盗まれたわけではないのでトラッシュされません。
- 盗んだ時、の条件は満たされないため、これを得点エリアに加えるかわりに《ターンテーブル/Turntable》を使ってコーポの得点エリアの計画書と交換することはできません。
- 得点エリアにある《評判/Notoriety》はもはやイベントではなく「1点の価値を持つ計画書」に変換/conversionされているため、それを《データ売人/Data Dealer》のように計画書の放棄が必要な能力を発動するためのコストとして利用できます。
《テストラン/Test Run》
スタックを探したなら、可能ならプログラムを見つけなければいけません。また、場に出ているカードがトラッシュされたあと、捨て札置き場にあるそのカードは、場にあった時のものとは別のものとして扱われます。
- うっかりして、スタックを探した(サーチした)にも関わらず本来探したいプログラムがなかった場合でも、一度スタックを探したのであれば、不要であろうとなんらかのプログラムを見つけなければいけません。
- スタックにプログラムが1枚でもあるのなら、「見つからなかった」と宣言することはできません。何かをインストールしなければいけません。
- それでも見つからなかった場合、スタックをただシャッフルして終わります。
- スタックにプログラムが1枚でもあるのなら、「見つからなかった」と宣言することはできません。何かをインストールしなければいけません。
- ヒープの中身は公開情報で、各プレイヤーはいつでも確認できるため、最初にヒープを探したにも関わらず目当てのプログラムが見つからなかったからと、スタックを探しにかかることは問題ありません。記憶が曖昧であればまずヒープを探しましょう。
- 「すべてのコストを無視」という記述は、プログラムのメモリコストを無視できません。
- トラッシュされたカードは別物になることから、《テストラン/Test Run》で探したプログラムがそのターン中に1度トラッシュされた場合、そのプログラムをふたたびインストールしたとしても、ターン終了時にスタックの一番上に加える必要がなくなります。
- やたら長い例:ランナーは《テストラン/Test Run》をプレイし、《ペーパークリップ/Paperclip》をスタックから探してインストールした。
- 次にインストールアクションを起こし、さっきの《ペーパークリップ/Paperclip》をトラッシュして《ゴルディアン・ブレード/Gordian Blade》をインストールする。
- そしてランを行い、バリアにエンカウントすると、ヒープから《ペーパークリップ/Paperclip》をインストールし、ランを成功させた。
- そのターンの終了時、《ペーパークリップ/Paperclip》はもはや《テストラン/Test Run》と関係がなくなっているため、スタックの一番上に戻らない。
《造物主の眼/The Maker's Eye》
- 《造物主の眼/The Maker's Eye》のランがR&D以外のサーバーへ向かうランとなってしまった場合、そのランが成功したとしても、《造物主の眼/The Maker's Eye》の効果を解決することはできません。なお、その場合は移動先のサーバーへのランが通常通り成功したものとして扱います。
《修繕/Tinkering》
- 非レゾ状態のアイスにも使用できます。
《ディノサウルス/Dinosaurs》
アイスブレイカーをこれの上に搭載したいのであれば、そのアイスブレイカーより先にこれがインストールされている必要があります。すでに他の場所にインストールされているアイスブレイカーをインストールアクションによって移し替えることはできません。
搭載について、詳しくはリファレンスガイドを参照。
《ラビット・ホール/Rabbit Hall》
《個人的接触/The Personal Touch》
搭載について、詳しくはリファレンスガイドを参照。
《バタリング・ラム/Battering Ram》《ゴルディアン・ブレード/Gordian Blade》《パイプライン/Pipeline》
《イソップ質店/Aesop's Pawnshop》
- 《イソップ質店/Aesop's Pawnshop》によるトラッシュを(《ダミーボックス/Dummy Box》などで)妨害した場合、クレジットを得ることができなくなります。
- 「Xすることで、Yを得てよい」のXはコストです。この場合のXが妨害された時、Yは得られません。
《犠牲用装置/Sacrificial Construct》
- 《フェアリー/Faerie》の能力を使用した後のトラッシュは効果でありコストではないため、《犠牲用装置/Sacrificial Construct》でトラッシュを妨害することで、引き続き《フェアリー/Faerie》を使用できます。
- 能力を発動させるために必要なコストとしてのトラッシュは、コロンの左側でマークか、「トラッシュすることで~してよい」という記述で表現されます。
- 「トラッシュする。/トラッシュしてよい。」といった記述ののち「そうした場合、」と書かれている場合、トラッシュはコストではありません。にも関わらず、そのトラッシュを妨害したのであれば、「そうした場合、」以降の効果を受けることはできなくなります。
Twitterで見かけた新CI7コンボと、《Cerebral Imaging》の強さ
CI7とは
HBのIDである《Cerebral Imaging: Infinite Frontiers》を使用し、コンボによりコーポが7点の計画ポイントを1ターン内に得点、一気に勝利することを目指すデッキをCI7と呼びます。
Cerebral Imagingの強さ
《Cerebral Imaging》の能力は、"Your maximum hand size is equal to the number of credits in your credit pool."(拙訳:君の手札上限は、君のクレジットプールにあるクレジットの額に等しい。)というもの。コーポはクレジットを溜め込むことで、HQに数十枚ものカードを抱えることができ、それにより通常のIDでは達成不可能なコンボを可能にします。
かつてのCI7では、コンボの軸として、《Accelerated Diagnostics》と《Power Shutdown》、そして《ジャクソン・ハワード/Jackson Howard》が多く用いられました。おおざっぱに説明すると、このコンボは3枚の任務を一度にサーチし、それらを1クリックですべて解決してしまうのです。
しかし、《Power Shutdown》がエラッタされ、《ジャクソン・ハワード/Jackson Howard》も「スタン落ち」したことにより、CI7もなりを潜めた印象があります。
それでも、2017年ワールド・トーナメントを制したチャンプのコーポデッキは《Cerebral Imaging》を採用していました。そればかりか、「今年はCIが優勝するだろう」との下馬評が支配的でした。実用的なワンショットキルができなくなっても、CIそのものは、「いいかげん、禁止されるんじゃねーの?」と囁かれる程度には強力なIDとしての地位をキープしています。
《Cerebral Imaging》にとって追い風となったのが、まず「カードを引きながらクレジットも増やす」という強力な任務、《Violet Level Clearance》《Ultraviolet Clearance》が立て続けにカードプールに追加されたこと。次に、メタとなる派閥であるクリミナルが「スタン落ち」により大きく弱体化したことが考えられます。
CI7に話を戻すと
最新の拡張、『統治者の景色/Sovereign Sight』が発売され、ファストアドバンスを助けるカード、《Calibration Testing》がカードプールに追加されました。既に「スタン落ち」した《サンサンシティ・グリッド/SanSan City Grid》をコンパクトにしたような効果の強化カードです。これを利用し、《Cerebral Imaging》は、新たなCI7コンボを得たようです。
Twitterで見かけたコンボを備忘録的に書き留めておきます。実用性があるのかどうかは不明なのですが、この期に及んで実用性があるCI7が流行した場合、本当に《Cerebral Imaging》の禁止もありうるのでは…。
参考
me when someone tries to explain the new CI7 combo pic.twitter.com/XMn9ASjWmI
— Fetal.AI (@2netdamage) 2018年1月14日
必要なもの
, 25
計画書
1x《Efficiency Committee》[*1]
1x《ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》 [*2]
1x《世界食料構想/Global Food Initiative》 [*3]
強化
2x《Calibration Testing》 [*7]
具体的な手順
残り3
《ミラーモーフからの出荷/Shipment from MirrorMorph》(-1)をプレイし、《Efficiency Committee》と《Calibration Testing》を同一の遠隔サーバー内に、さらに《Jeeves Model Bioroids》を、HQからそれぞれインストールする。
《Jeeves Model Bioroids》(-2)をレゾする。
残り2
《人造労働者/Biotic Labor》をプレイする(-4)。
残り3
インストール済みの《Efficiency Committee》を3回アドバンスする(-3)。《Jeeves Model Bioroids》が発動する。
残り1
《ミラーモーフからの出荷/Shipment from MirrorMorph》(-1)をプレイし、《ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》と《世界食料構想/Global Food Initiative》、《Team Sponsorship》の3枚をそれぞれインストールする。
《Team Sponsorship》(-1)をレゾする。
残り0
《Efficiency Committee》の上に《Calibration Testing》で4つ目のアドバンストークンを搭載し(-3)、それを得点する。《Team Sponsorship》が発動し、HQもしくはアーカイブの《Director Haas》をインストールしてレゾする(-3)。
残り1
《Efficiency Committee》の上からすべての計画カウンターを消費し、合計3を得る。このターンの残りの間、コーポはアドバンスできなくなる。
残り4
《カグヤからの出荷/Shipment from Kaguya》を3枚プレイし(-0)、《ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》と《世界食料構想/Global Food Initiative》の上にそれぞれ3個ずつアドバンストークンを置く。
残り1
《修復/Restore》(-1)で《Calibration Testing》を《世界食料構想/Global Food Initiative》と同一の遠隔サーバー内にインストールしてレゾする。
残り0
《ウィトルウィウス計画/Project Vitruvius》を得点する。《Team Sponsorship》が発動し、2つ目の《Calibration Testing》を《世界食料構想/Global Food Initiative》と同一の遠隔サーバー内にインストールする。2つの《Calibration Testing》を続けて発動させ(-6)、《世界食料構想/Global Food Initiative》を得点し、7点目を得る。
何となくの感想
いくらCIと言っても、コンボに必要なパーツがかなり多いように感じます。これならCIの即時禁止はないかな…?
*1:4/2。得点時、3つの計画カウンターをこれに載せる。計画カウンター1つと1クリックを消費することでコーポは2クリックを得るが、代償としてこのターンの残りの間、コーポはアドバンスができない
*2:3/2。オーバー・アドバンスによりアーカイブのカードをHQに戻す能力を得るが、今回は能力は使用しない
*3:5/3。ランナーの得点エリアにある間は2点。他に採用したい制限カードがあれば、任意の5/3と入れ替え可
*4:各ターン、コーポが最初に3クリックを同じアクションに使った時、そのコーポは追加の1クリックを得る
*5:計画書を得点するたび、HQかアーカイブのカード1枚をインストールしてよい
*6:コーポは自分のターンに消費可能なクリックが1増える。ただしインストール状態ないしレゾ状態のこのカードがトラッシュされたら、このカードは2点の計画書にコンバージョンしてランナーの得点エリアに移動する
*7:このカードをトラッシュすることで、同じサーバー内のカードにアドバンストークンを1つ載せることができる
*8:2クリック得る
*9:最高3枚までのカードをHQからインストールする
*10:アドバンス可能なカード2枚までに1つずつアドバンストークンを載せる。《Efficiency Committee》による「アドバンスできない」の制限は適用されない