アンドロイド:ネットランナー『創造と支配/Creation and Control』特集-後編-エラッタ-カードごとのルール説明と補足
ネットランナー大拡張『創造と支配/Creation and Control』特集、後編です。前編はこちら。
removeanddiscard.hatenablog.com
お願い
もし日本語版『創造と支配』を購入されたかたで、このエントリで紹介したカードの日本語名をTwitter(@RemoveNDiscard)もしくは質問箱などで教えてくださる方がいらっしゃったら、ぜひお願いします…。
裁定(各カードのルール説明)
《Awakening Center》覚醒センター:ルーリング
強化
《Awakening Center》はバイオロイドのアイスのホストとなることができる(各アイスは裏向きに、すべてのインストールコストを無視してインストールされる)。
ランナーがこのサーバーを守っているアイスすべてを通過するたび、《Awakening Center》の上のアイス1つを、レゾコストを7下げてレゾすることで、ランナーをそれにエンカウントさせてよい。ランの完結後、そのアイスをトラッシュする。
FFG公式FAQ
- 《Awakening Center》の上に搭載されているアイスは、他のカードの効果によりレゾ可能です。しかし《Awakening Center》によってレゾされていない限り、アイスはエンカウントされることがありません。
- 1度のランにつきエンカウントされる《Awakening Center》の上のアイスは1つのみです。
- 《Awakening Center》の上のアイスはすべてサーバーの中にあり、サーバーを守っているアイスとはカウントされません。
補足(文責:筆者)
そのサーバーを守っているアイスがない時も、これの能力は発動可。
- 他のカードのホストとなれるコーポのカードは珍しく、またこのカードの能力も独特なので、補足します。
- コーポはレゾ状態の《Awakening Center》の上にバイオロイドのアイスをインストールできます。
- インストールを行うには、を消費してのインストールアクション、もしくは何らかの効果を介します。これはサーバーを守っているアイスではないので、何枚インストールしてもインストールコストは要求されません。
- コーポはレゾ状態の《Awakening Center》の上にバイオロイドのアイスをインストールできます。
- 「ランナーがこのサーバーを守っているアイスをすべて通過した時」の発動条件は、そのサーバーを守っているアイスがない場合にも満たされます。
- 詳しくはリファレンスガイドのランのタイミング構成をご覧ください。
- 「ランナーがこのサーバーのアイスをすべて通過した時」、すなわちランのタイミング構成[4]に到達したとき、コーポは、これの上に予め搭載しておいたアイス1つを「コストを7下げてレゾすることで」ランナーに強制エンカウントさせます。
- 「Xすることで、Yしてよい/You may do X to Y」の書式が使われています。このタイミングでレゾすることはエンカウントさせるためのコスト扱いなので、公式FAQにあるように、このタイミングに到達する前にすでにそのアイスがレゾされていたのであれば(《バイオロイド効率調査/Bioroid Efficiency Reserch》の効果などで)、このカードによるエンカウントもトラッシュも発生しません。これは、このさきずっとです。
- そのアイスはその先もなにもしません。コーポの手でアイスをトラッシュしたければ、その《Awakening Center》のあるサーバー内かルートに何かインストールすることでインストールアクションを起こし、そのアクションで《Awakening Center》の上のアイスをトラッシュするしかありません。
- ただしそのサーバーを守っているアイスをインストールすることでは、《Awakening Center》の上のアイスをトラッシュすることができません。
- そのアイスはその先もなにもしません。コーポの手でアイスをトラッシュしたければ、その《Awakening Center》のあるサーバー内かルートに何かインストールすることでインストールアクションを起こし、そのアクションで《Awakening Center》の上のアイスをトラッシュするしかありません。
- 「Xすることで、Yしてよい/You may do X to Y」の書式が使われています。このタイミングでレゾすることはエンカウントさせるためのコスト扱いなので、公式FAQにあるように、このタイミングに到達する前にすでにそのアイスがレゾされていたのであれば(《バイオロイド効率調査/Bioroid Efficiency Reserch》の効果などで)、このカードによるエンカウントもトラッシュも発生しません。これは、このさきずっとです。
- 発生するのはアプローチでなくエンカウントなので、ランナーは《Awakening Center》のアイスからジャックアウトして逃げることができません。ただし、エンカウントしてからのジャックアウトを可能にするようなカード効果を使用した場合を除きます。
- ランナーが《Awakening Center》にアクセスした場合、その上のアイスにエンカウントすることはありません(アクセスはエンカウントではありません)。ランナーがトラッシュコストを支払い《Awakening Center》をトラッシュしたら、その上に搭載されていたアイスすべてもトラッシュされます(搭載されていたアイスのトラッシュは妨害できません)。
《ゴミあさり/Scavenge》:ルーリング
イベント
このカードをプレイするための追加コストとして、インストール状態のプログラムを1つトラッシュする。
グリップかヒープからプログラムを1つ、トラッシュされたプログラムのコストぶんだけインストールコストを下げてインストールする。
FFG公式FAQ
- インストールアクションの一環として、ランナーはインストール状態のプログラムをトラッシュできます。
- ランナーは追加コストとしてプログラムをトラッシュでき、その後、同一のプログラムを再インストール可能です。
補足(文責:筆者)
インストールアクションが発生する。その他、追加コストとしてトラッシュしたプログラムを、もう一度インストールすることができる。
- インストールアクションについて。通常のアクションフェイズ中にを消費して発生させるインストールアクションのほかにも、《ゴミあさり/Scavenge》のように、効果がインストールアクションをもたらすことがあります。アクションによるものであれ効果によるものであれ、プログラムのインストールアクションが発生したならば、ランナーは新たなプログラムをインストールする前に、既にインストール済みのプログラムを望む数だけトラッシュする機会を得ます(たとえメモリー制限を超えていない場合であっても)。
- プログラムを一度トラッシュし、それを再びインストールすることで何が起こるかは、前編をご覧ください。
- このカードにはエラッタがあります。後述します。
《お決まりのヤツ/Same Old Thing》:ルーリング
リソース
, , : ヒープからイベントを1つプレイする(プレイコストは払う)
FFG公式FAQ
- ランナーは《お決まりのヤツ/Same Old Thing》を先行/priorityのイベントに使えません。
補足(文責:筆者)
- イベントに追加コストが設定されているなら、それも払う必要があります(ダブルのためのなど)。
《Director Haas》ハース取締役:ルーリング
資財:幹部
各ターン、君は追加で消費するを1つ所有する。
《Director Haas》がアクセスされている間にトラッシュされた場合、彼女を2点の計画ポイントを持つ計画書としてランナーの得点エリアに加える。
補足(文責:筆者)
インストール済みであるなら、裏向きでトラッシュされてもランナーに2点をもたらす
- コーポのインストール可能なカードの能力は、原則としてレゾ状態である間のみアクティブです。
- 例えば《アーキテクト/Architect》は「このアイスはインストールされている間、トラッシュされない。」と書かれていますが、このテキストもまたレゾされている間のみアクティブです。ですから、インストール状態であってもレゾされていない《アーキテクト/Architect》はトラッシュ可能です。
- しかし、《Director Haas》はインストールされてはいるが非レゾ状態であるときにアクセスされトラッシュされても、2点の計画書に変換されます。
- この裁定は、コーポのカードの能力の中でも「アクセス時」の能力は例外で、そのカードがレゾされていなくても発動する(例:《罠!/Snare!》)というルールが根拠になっています。
- 《Director Haas》が、「これがアクセスされている間」にトラッシュされることもまた、非レゾ状態でも発動する能力と見なすというわけです。
- が増える能力は、ランナーの得点エリア、コーポの得点エリア、どちらに《Director Haas》がいても非アクティブです。
- 「このカードを計画書として得点エリアに加える」という効果は、カードを計画書に変換/conversionしています。変換されたカードは、それ以前の情報はカード名を除き全て失い、新たに指定された要素のみを得ます。
- つまり、アクセス中にトラッシュされたこのカードは、以降「カード名: Director Haas • カードタイプ: 計画書 • 計画ポイント: 2点」という情報しか持たないのです。
- なお、ランナーの得点エリアにある間、計画書の能力は原則として非アクティブです。
- 「このカードを計画書として得点エリアに加える」という効果は、カードを計画書に変換/conversionしています。変換されたカードは、それ以前の情報はカード名を除き全て失い、新たに指定された要素のみを得ます。
- ルーリングではないのですが、《アーキテクト/Architect》に彼女を守らせることで、《Director Haas》を計画書に変換されることを防げるかもしれません。《アーキテクト/Architect》のサブルーチンをランナーに解決させれば、コーポはカードをインストールする機会を得ます。そこでそのカードを《Director Haas》のあるサーバー内にインストールすることで《Director Haas》はトラッシュできます。アーカイブにある《Director Haas》はもはやトラッシュできないので、ランナーは彼女を計画書に変換することができなくなります。
- このカードにはエラッタがあります。後述します。
《バイオロイド効率調査/Bioroid Efficiency Reserch》:ルーリング-質問箱
任務:条件
バイオロイドのアイスを1つ、すべてのコストを無視してレゾし、そしてバイオロイド効率調査を「ホストのアイスが1度のエンカウントでそのサブルーチンすべてをブレイクされた場合、バイオロイド効率調査をトラッシュし、ホストのアイスをデレゾする。」のテキストを持つ、そのアイスの上に搭載されている条件カウンターとしてインストールする。
補足(文責:筆者)
ホストのカードが裏向きになっても、それに搭載されている物件への影響はない。
- 質問箱で頂いた《バイオロイド効率調査/Bioroid Efficiency Reserch》への質問およびそれへの回答より。
- 《バイオロイド効率調査/Bioroid Efficiency Reserch》を搭載しているバイオロイドのアイスがデレゾされた場合、そのアイスは《バイオロイド効率調査/Bioroid Efficiency Reserch》を搭載したままとなります。再びそのアイスがレゾされたとしても両者の搭載関係は変化しません。よってそのアイスは不利な状況を維持し続けます。
- 条件カウンターに変換された《バイオロイド効率調査/Bioroid Efficiency Reserch》を取り除く方法は現在のところありません。どうしても嫌ならホストのアイスをトラッシュするしかないでしょう。そうした場合、《バイオロイド効率調査/Bioroid Efficiency Reserch》は再びカードに戻り、コーポのアーカイブに加わります。
- なお、カードを搭載できないアイスや、他のアイスに搭載されているカードを自分の上へと動かすアイスはありますが、いずれのアイスも条件カウンターには干渉できません。条件カウンターとなった《バイオロイド効率調査/Bioroid Efficiency Reserch》はトークンであり、カードではなくなっています。
《テュールの手/Tyr's Hand》:ルーリング-質問箱
強化:敵対
ランナーがこのサーバーを守っているバイオロイドのアイスのサブルーチン1つをブレイクしようとした場合、テュールの手をレゾしてよい。
:このサーバーを守っているバイオロイドのサブルーチン1つがブレイクされることから妨害する。
補足(文責:筆者)
1回だけ妨害できるが、それだけ。
- 質問箱で頂いた《テュールの手/Tyr's Hand》への質問およびそれへの回答より。
- 「このターンの残りの間、ランナーはそのサブルーチンをブレイクできない。」…などとは書かれていません。エンカウントも継続しているので、ランナーはブレイクのためのコストを、1なりアイスブレイカーへその場で再び払えば、問題なくそのサブルーチンをブレイクできます。
- ランナーがバイオロイドのサブルーチンをでブレイクするのを妨害しろということなのでしょう。
- 「このターンの残りの間、ランナーはそのサブルーチンをブレイクできない。」…などとは書かれていません。エンカウントも継続しているので、ランナーはブレイクのためのコストを、1なりアイスブレイカーへその場で再び払えば、問題なくそのサブルーチンをブレイクできます。
《Omni-Drive》オムニドライブ
ハードウェア:装具
《Omni-Drive》は1以下のプログラム1つのホストとなることができる。搭載されているプログラムのメモリーコストは君のメモリー上限に数えない。1
このクレジットは搭載されているプログラムを使用するための支払いに使う。
補足(文責:筆者)
この再生クレジットはプログラムの能力を使うことに対してのみ使用可能。
- 基本セット第2版《サイバーフィーダー/Cyberfeeder》のおさらいです。
- 搭載関係は後から変更できません。既にリグにインストールされているプログラムを、後からインストールされた《Omni-Drive》の上に搭載することはできません。一度そのプログラムをトラッシュするなど工夫が必要です。
- 《ゴミあさり/Scavenge》で説明したとおり、プログラムのインストールアクションを起こせば、《Omni-Drive》の上のプログラムもトラッシュできます。
エラッタ
《Director Haas》ハース取締役:エラッタ
資財:幹部
各ターン、君は追加で消費するを1つ所有する。
《Director Haas》がアクセスされている間にトラッシュされた場合、彼女を2点の計画ポイントを持つ計画書としてランナーの得点エリアに加える。
エラッタ適用後
資財:幹部
君のターン中、君は追加で消費するを1つ所有する。
《Director Haas》がアクセスされている間にトラッシュされた場合、彼女を2点の計画ポイントを持つ計画書としてランナーの得点エリアに加える。
説明
- 「各ターン」というワードは、コーポのターンとランナーのターンの両方それぞれを指します。なのでエラッタ前の記述では、ランナーのターン中にコーポがを得てしまうことになります。
《ゴミあさり/Scavenge》スカベンジ:エラッタ
イベント
このカードをプレイするための追加コストとして、インストール状態のプログラムを1つトラッシュする。
グリップかヒープからプログラムを1つ、トラッシュされたプログラムのコストぶんだけインストールコストを下げてインストールする。
エラッタ適用後
イベント
プログラムを1つトラッシュする。
そうした場合、グリップかヒープからプログラムを1つ、トラッシュされたプログラムのコストぶんだけインストールコストを下げてインストールする。
説明
前編で触れたように、《ゴミあさり/Scavenge》を用いることで、《テストラン/Test Run》でサーチしたプログラムをスタックに戻さずともよくなったり、《ファム・ファタル/Femme Fatale》で迂回対象のアイスを選び直したりできます。
しかし、ネットランナーには、ユーザーからあまり好まれていないルールがあります。いわゆる空撃ちの禁止です。もう少し詳しくリファレンスガイドから引用すると、こうなります。
(アクションや能力の)発動
プレイヤーがアクションや能力を発動できるのは、その効果がゲームの状況を変える可能性がある場合のみです。この可能性は、プレイやインストールやレゾのコストの支払いや、以降の能力の発動による結果を勘案しません。
例:アーカイブにカードが無い場合、コーポは《保管済みメモリ》をプレイできない。
このルールの例は、次のことをも示しているのではないかとユーザーから声があがりました。「ヒープやグリップにプログラムがない場合、ランナーは《ゴミあさり/Scavenge》をプレイできない。」
やがて開発陣から、この指摘を是とするとの声明が出ました。追加コストを払うことは能力ではありませんから、《ゴミあさり/Scavenge》の追加コストを払う前に、すでにグリップかヒープにプログラムがなければ、《ゴミあさり/Scavenge》の能力は発動できないというのです。これにより、《テストラン/Test Run》や《ファム・ファタル/Femme Fatale》とのコンボが非常にやりづらくなりました。
問題をさらにややこしくしたのが、「グリップにプログラムがあるならヒープが空でも《ゴミあさり/Scavenge》を使えて、そして追加コストとしてトラッシュしたプログラムをインストールできる」という裁定です。グリップは秘匿領域であり、アンドロイド:ネットランナーでは、意図的に手札を相手に見せる行為は禁じられています。そのためジャッジを呼んで、グリップにプログラムがあることを証明してもらえば、《ゴミあさり/Scavenge》を今まで通りコンボパーツとして使用できるというのです。
この裁定は多くの非難を浴び、「ゲーム状況が変化する可能性のないことはできない」という、あいまいな基準と厳しい強制力を併せ持つルールへのユーザーからの不信感が高まっていきました。
その騒動から1年ほどして、ようやくエラッタが発表されました。先述のように《ゴミあさり/Scavenge》の能力は「プログラムを1つトラッシュする。」となり、ヒープやグリップの状態をチェックすることはなくなりました。そうしてから今まで通りに、さっきトラッシュしたプログラムを再インストールできるようになったのです。
これにより《ゴミあさり/Scavenge》は復権、2017世界チャンプデッキに採用されるほどのカードとして力を取り戻しました。しかし、「ゲーム状況が変化する可能性のないことはできない」という、あいまいな基準と厳しい強制力を併せ持つルールへのユーザーからの不信感は依然として変わらないようです。
ルール補足(文責:筆者)
- 「そうした場合/if you do」の前に書かれている指示は、コストではありません。にも関わらずこの指示を《犠牲用装置/Sacrificial Construct》などで妨害した場合、残りの効果は解決されなくなります。
まとめ
アイスがレゾされてからも自己複製コードを使えることと、《ゴミあさり/Scavenge》でトラッシュしたカードをまたインストールできるということ、そして《Director Haas》がレゾされていなくてもトラッシュされたら計画書に変換されることあたりはネットで調べないとわからない、という感じですが、あとは大丈夫だと思います。
エラッタについては、どちらもゲームのルールが変わるわけではないので、あまり気にしなくてもいいでしょう。ただ「ゲーム状況が変化する可能性のない能力やアクションの禁止」というネットランナーの厳しいルールは覚えておいてください。常につきまとうので。
質問箱
Fobbyの質問箱です | Peing -質問箱-
アンドロイド:ネットランナーのルールについてご相談なさりたいことがあればお気軽にお願いします。また、このブログのエラーなどお気づきの際はお教えいただけるとたいへん助かります。
読み方
- このブログは、Fantasy Flight Games社および株式会社アークライトと一切関係がありません。筆者(Fobby @RemoveNDiscard)がすべての文責を負います。
- カード画像はすべて、以下の考えのもと引用したものです。
- 『アンドロイド:ネットランナー』のプレイには、FAQおよび非公式FAQと呼ばれるサポートが欠かせませんが、いずれのサポートも日本語で行われる様子がありません。このため、英語環境でプレイしている人間による草の根の周知活動が必要です。
- ですが悪いことに、カードの和名が非購入者に公開されていないという問題があります。これが次のような障壁を生みます。
- 例:筆者は《Scavenge》のルール説明を行うが、日本語環境プレイヤーには《Scavenge》と言われても何のことかわからない。《Scavenge》の日本語名は公式に公開されていないので、筆者としてもこのカードを何と呼べば日本語環境プレイヤーに通じるのかわからない。
- こういった齟齬を埋める唯一の解決策は、カードを引用画像で紹介することです。これによって言語に依存せずカードを特定して解説可能です。
- 日本語環境プレイヤーが「購入したゲームを正しいルールで遊ぶ」というあるべき権利を行使できるようにとの、いわば公益を目的としているため、カード画像の引用は適正と考えます。
- このエントリ中の引用タグ内の日本語カードテキストはすべて拙訳であり、株式会社アークライトとは一切関係がありません。ただし、書式のみ、その製品を参考にしています。
- このエントリ中の《》内は、公式カード名です。公式に和名のあるものは《確実なギャンブル/Sure Gamble》と併記します。
- 和名がわからないものは、拙訳したものをカッコ外に書きます。
- 例:《Sure Gamble》勝ち確のバクチ
- 和名がわからないものは、拙訳したものをカッコ外に書きます。
アンドロイド:ネットランナー『創造と支配/Creation and Control』特集-前編-使用率の高いカードやコンボ
記事にするのがだいぶ遅れましたが、ネットランナー大拡張『創造と支配/Creation and Control』の日本語版が発売となりました。最初の大拡張でありながら、未だに高い使用率を誇る強力なカードが多数収録されています。
このブログは主にルーリングについて解説していこうと考えているのですが、今回は趣向を変えて、この拡張のうちから特に使用率の高く、強力なカードを紹介していきたいと思います。
ただし、筆者は『創造と支配』を購入できておりません。なぜかといえばわたしは英語版「Creation and Control」を2箱所有しているのです。3箱目はカンベンしてください…。このためカードの和名がわかりません。不便が生じることを先に謝っておきます。ごめんなさい。
なお、ネットランナーの拡張に関しては小拡張、大拡張、キャンペーン拡張いずれも、1つ購入すればデッキ上限枚数ぶんのカードが手に入ります。
追記
後編をアップしました。こちらはカードの裁定やエラッタが中心です。
removeanddiscard.hatenablog.com
お願い
もし日本語版『創造と支配』を購入されたかたで、このエントリで紹介したカードの日本語名をTwitter(@RemoveNDiscard)もしくは質問箱などで教えてくださる方がいらっしゃったら、ぜひお願いします…。
現在に至るも使用率の高いカード:コーポ編-第1位
《Cerebral Imaging》セレブラル・イメージング
ID: 部署
君の手札上限は、君のクレジットプール内のクレジットの額に等しい。
HQに堅牢さと豊富な選択肢を
通称CI。2017年世界大会で高い使用率を誇り、チャンプも採用したID!…と書くと強そうに感じますが、リードデザイナーが述べたように、このIDとの高いシナジーを持ったカードが、世界大会直前になってたくさん(英語で)印刷されたという経緯から考えると、今の日本語環境ではそこまで強いカードと言えないかもしれません。
それでも、HQのカードのやりくりがとても楽しいIDであることには間違いありません。
《Cerebral Imaging》とのシナジーを持ったカード
《グリーンレベル・クリアランス/Green Level Clearance》
任務:取引
3を得てカードを1枚引く。
キャントリップ
基本セット第2版に収録されたカード。
クレジット獲得とドローの両方を行うことで、《Cerebral Imaging》手札と手札上限の両方を増やすことができます。
通常のコーポは、必ずしもドロー効果が有利に働くとは限りませんが、《Cerebral Imaging》には関係ありません。HQをどんどん拡充して、守備を固めつつ、他のIDでは実現不可能なコンボを達成しましょう!
現在に至るも使用率の高いカード:コーポ編-第2位
《Efficiency Committee》能率委員会
計画書:構想
《Efficiency Committee》を得点した時、その上に計画カウンターを3つ置く。
, 搭載されている計画カウンター1つ: 得る。このターンの残りの間、君はカードをアドバンスできない。
エクストラ・クリック
クリックを3つまで得られます。ただしこの能力を使用したターンは、以降アクションとしてのアドバンスができなくなります。
しかしその制約があってなお、コーポがクリックを増やせる意味は大きく、幅広い使いみちがあります。
《Efficiency Committee》とのシナジーを持ったカード
《Shipment from Tennin》テンニンからの出荷
任務
直前のターンにランナーがランを成功させていない場合のみプレイする。
カード1枚の上にアドバンストークンを2つ置く。
シンプルに強いファストアドバンス
レッドサンド・サイクル収録。
「アドバンスできない」という制限は、アクションとしてのアドバンスを禁止するに留まります。この任務のような、何らかの能力や効果が、あるカードの上にアドバンストークンを置くことまでは禁止していません。
そのため以下のような手順で、アドバンス要求5の計画書を1ターンで得点することもできます。
- 1クリック目、《優先請求/Priority Requisition》のような5/3の計画書をインストールする。残り2クリック。
- 2クリック目、その計画書をアドバンスする。残り1クリック。
- 3クリック目、《Efficiency Committee》の計画カウンターを1つ消費する。残り2クリック。このターンの残りの間、もはやアドバンスできない。
- 4クリック目、《Efficiency Committee》の計画カウンターを1つ消費する。残り3クリック。
- 5クリック目、《Shipment from Tennin》をプレイし、計画書に3つ目のアドバンストークンを置く。残り2クリック。
- 6クリック目、《保管済みメモリ/Archived Memories》でさっきの《Shipment from Tennin》をHQに戻す。残り1クリック。
- 7クリック目、《Shipment from Tennin》を再び使い、計画書に5つ目のアドバンストークンを置く。それを得点する。
現在に至るも使用率の高いカード:コーポ編-第3位
《Cerebral Overwriter》セレブラル・オーバーライターとのシナジーを持ったカード
《光の錯覚/Trick of Light》
任務
カード1枚からアドバンストークン2つまでを、アドバンス可能なインストール状態のカード1枚に移動する。
騙せなかったとしても問題なし
基本セット第2版に収録。
ブレインダメージによる手札上限の低下は、デッキ構築時点で対策していないと挽回が難しいので、仮にランナーが《Cerebral Overwriter》を読み切っていても、アドバンス済みのそれをトラッシュするのは難しいと言えます。
放置されている《Cerebral Overwriter》を《光の錯覚/Trick of Light》で利用して、1クリックでアドバンストークンを2つ置く「ファスト・アドバンス」を遂行しましょう。ただ、《人造労働者/Biotic Labor》も《Shipment from Tennin》もある環境で、HBがわざわざこれを使うかというと厳しいか…。
現在に至るも使用率の高いカード:ランナー編-第1位
《デイリーキャスト/Daily Casts》
デイリーキャストのインストール時、バンクから8をその上に置く。デイリーキャストの上にクレジットが残っていない時、それをトラッシュする。
君のターンの開始時、デイリーキャストから2を受け取る。
とりあえずで3積みできるクレジットソース
ここからはランナー編。『創造と支配』はランナーにとって強力なカードが多い拡張です。
《デイリーキャスト/Daily Casts》は特に汎用性が高いと言えます。それが証拠に、世界チャンプデッキを見てみましょう。
- 2015世界チャンプ・ランナーデッキ
- 《デイリーキャスト/Daily Casts》は3枚入り
- 2016世界チャンプ・ランナーデッキ
- 《デイリーキャスト/Daily Casts》は3枚入り
- 2017世界チャンプ・ランナーデッキ
- 《デイリーキャスト/Daily Casts》は3枚入り
クレジットを得るカードの考え方として、クリック換算でどれだけ得をするか、というものがあります。カードをドローし、それをプレイ/インストールという手順を踏むわけですから、2を消費してカードからXを得ると考えられます。消費型能力のように経済カードを書き表すと、
「2:X」。
ですから、多くのイベントや《デイリーキャスト/Daily Casts》のように、追加でクリックを消費しない経済カードを評価するためには、単純にXの値がどれだけ大きいかがカギとなります。
もっとも人気の高いランナーの経済カードである《確実なギャンブル/Sure Gamble》は、実質的に「2:4」であり、元手が必要であることを除けば《カモ/Easy Mark》の「2:3」より優れていると考えられるわけです(元手を無視するのはいかがなものかと思われるかもしれませんが、《確実なギャンブル/Sure Gamble》すらプレイできないような、所有クレジットが5未満の状態でいると、特別なことをするデッキでなければだいたいそのまま負けなので…)。これを踏まえ《デイリーキャスト/Daily Casts》に話を戻すと、このリソースは「2:5」という優れた効果を持ちます。
もちろん短所もあります。遅いことです。
- インストールしたターンではただ3を支払わされただけで、ランナーには何の利益もありません。
- 1ターン経過でなお、1の赤字です。
- 2ターン経過で1の黒字に見えて、「2:1」と、クリック換算ではやっぱり赤字。
- 3ターン経過での収支は「2:3」で、コスト3でありながら《カモ/Easy Mark》と同等というありさま。
- 4ターンが経過してようやく「2:5」の効果を得られます。
《デイリーキャスト/Daily Casts》はリソースであるため、4ターン経過前にタグを受け、トラッシュされる可能性もあります。
単純に強くなく、もちろん弱くもなく、バランスよくできてますね、こうしてみると。
現在に至るも使用率の高いカード:ランナー編-第2位
《身内の恥/Dirty Laundry》
イベント:ラン
ランを行う。ランの完了後、それが成功していた場合5を得る。
トラッシュコストの回収に便利
さきほど説明したクレジット効率で考えるとこのカードは「2:3」ですが、これに「ランを行う」というもう一つのアクションを加えることで、元手は2クレジットでありながら、《確実なギャンブル/Sure Gamble》に匹敵する4アクションぶんの効率を得られるイベントです。
そして欠点もあります。《確実なギャンブル/Sure Gamble》と違って確実ではないことです。ランが失敗すれば、ただ2を支払って終わりです。
ですからチャンスとして考えられるのは、アイスや強化に守られていない遠隔サーバーのカードをトラッシュするときや、コーポにクレジットがなく危険なカードをレゾされるおそれが少ないとき、あるいは守りの薄いアーカイブ内の裏向きのカードを調べたい時など…。つまり他の経済カードと比べ、ドローしてすぐプレイするという使い方は難しいカードと言っていいでしょう。
現在に至るも使用率の高いカード:ランナー編-第3位
《お決まりのヤツ/Same Old Thing》
リソース
, , : ヒープからイベントを1つプレイする(プレイコストは払う)
確実なギャンブルを再利用すべきかどうか
ヒープからイベントを再利用できます。リソースなので、とりあえずインストールしておくことで手札を圧迫せず、またヒープという、グリップよりはるかに広い領域からカードを持ってこられるのも便利です。
と、コストが重いことにはご注意。「プレイコストは払う」という記述からは読み取りづらいですが、これは追加コストも払うという意味との裁定なので、ダブルのイベントをプレイするのであれば消費する必要があります。
《お決まりのヤツ/Same Old Thing》自体に消費するクリックを考えると、
- 《お決まりのヤツ/Same Old Thing》をドロー
- 《お決まりのヤツ/Same Old Thing》をインストール
- 《お決まりのヤツ/Same Old Thing》の発動コストとしてを消費
通常のイベントであれば合計4クリック消費なので、ヒープから《確実なギャンブル/Sure Gamble》をプレイするためにこれを使ってしまうと「4:4」となり、通常のアクションである「1:1」と最終的には何ら変わらない効率になります。とはいえ、今すぐ2クリック消費して4増やせれば状況が変わるという場面も多々あるでしょうし、一概に無意味とは言えませんが。
《造物主の眼/Maker's Eye》や《緊急シャットダウン/Emergency Shutdown》、《内部犯行/Inside Job》、《偽起動指令/Forged Activation Orders》《Levy AR Lab Access》あたりがヒープからプレイするイベントの候補でしょうか。《Levy AR Lab Access》はプレイするとゲームから取り除かれてしまうのですが、グリップを圧迫するのでディスカードしてから《お決まりのヤツ/Same Old Thing》でプレイするのも手なのです。
レッドサンド・サイクルの《火星は火星人の手に/Mars for Martians》も使いたかったところですが、先行のイベントは《お決まりのヤツ/Same Old Thing》ではプレイできないという裁定です。
現在に至るも使用率の高いカード:ランナー編-第4位
《Levy AR Lab Access》レヴィ拡張現実研へのアクセス
イベント
グリップとヒープをスタックに加えてシャッフルする。カードを5枚引く。《Levy AR Lab Access》をトラッシュする代わりにゲームから取り除く。
Timetwister -> MIT West Tier ->
繰り返しになりますが『創造と支配』のランナーのカードは強力なものが多いので、4位以降もご紹介。
5でヒープのカードをすべてスタックへ、さらに5枚ドローしなおしです。このゲームにおいてランナーはスタックが空になったからと敗北には直結しませんが、ダメージに対しては弱くなりますし、展開も膠着してしまいます。あらゆるデッキに入りうる便利なカードです。
《Levy AR Lab Access》は、現在の正式なフォーマット(MWL 2.1)では「制限カード」として扱われます。日本語環境イベントで使用される場合は、そのイベントが制限や禁止のルールを採用するかどうか事前に確認しましょう。制限ルールが採用される場合、日本語版の存在するカードでは
- 《マグヌム・オプス/Magnum Opus》
- 《イソップ質店/Aesop's Pawnshop》
- 《インバーシフィケイター/Inversificator》
- 《Clone Chip》クローンチップ(後に紹介します)
- 《従業員のストライキ/Employee Strike》
- 《テープワーム/Tapwrm》
これらのうちいずれか1種類しかデッキに入れられなくなります。ただし、その1種類のカードをデッキに何枚入れるかは自由です。
現在に至るも使用率の高いカード:ランナー編-第5位
《自己複製コード/Self-modifying Code》
プログラム
2, : スタックからプログラムを探してインストールする(インストールコストは払う)。スタックをシャッフルする。
フェッチだけどロータス
通称SMC。シェイパーのかなめとなるプログラムです。このカードの真価は、リファレンスガイドのランのタイミング構成を読むとわかります(リファレンスガイドは読みましょう!)。
ランナーがアイスにエンカウントし、エンカウント時の能力を解決した後(《トールブース/Tollbooth》など)、タイミング構成[3.1]に到達します。そこでランナーは「エンカウントしたアイスに作用でき(そのサブルーチンをブレイクするなど)、また、消費型能力(「コスト:効果」で書き表される能力)も使用可能」となります。SMCはこのタイミングで使用可能であるクリックを必要としない消費型能力です。だから強いのです。
どういうことかというと、通常ランナーは、自分がエンカウントするアイスが何なのかわからないまま非レゾ状態のアイスへランを行い、そしてリグにあるだけのアイスブレイカーでそのサブルーチンをブレイクしなければいけません。慎重にいくならば、3種類のアイスブレイカーすべてをインストールしてからランするべきかもしれません。
しかし、ランの前にSMCをあらかじめ1つインストールしておけば話はかわります。ランナーはアイスにエンカウントしたあと、レゾされたアイスのサブタイプを見て、そしてSMCを使うことでスタックから必要なアイスブレイカーをサーチし、インストールできるのです。バリアならフラクター、コードゲートならデコーダー、セントリーならキラーというふうに。
SMCを使って、早いうちからランを仕掛けていきましょう。
現在に至るも使用率の高いカード:ランナー編-第6位
《Clone Chip》クローンチップ
: ヒープからプログラムを1つインストールする(インストールコストは払う)。
ずっと制限。今も制限。
《自己複製コード/Self-modifying Code》の強さがわかれば、《Clone Chip》の強さもおわかりでしょう。クリックをコストに含まないので、消費型能力の発動可能タイミングであればいつでもヒープからプログラムをインストール(リアニメイト)できます。さきほどの説明のように、アイスにエンカウントしてから、アイスブレイカーをインストールすることも可能です。
このゲームのハードウェアは、ランナーのインストールできるカードの中ではおそらくもっともトラッシュされづらいタイプであり、かつメモリーコストを消費することもありません。コーポの攻撃で一度トラッシュされたプログラムが、《Clone Chip》により「クリックなしでいつでもインストールできるようになる」というのは、コーポからしたら本当に自分は攻撃したのか首をひねりたくなるかもしれません。
《Clone Chip》は、ネットランナーに制限ルールが導入されて以来ずっと制限カードであり、現在の正式なフォーマット(MWL 2.1)でも同様です。《Levy AR Lab Access》と同様に、イベントなどでは確認してから使用しましょう。
キタラ・サイクルのID《カボネサ・ウー/Kabonesa Wu》の登場で使用率が高まっているようです。
現在に至るも使用率の高いカード:ランナー編-第7位
現在に至るも使用率の高いカード:ランナー編-第8位
《ゴミあさり/Scavenge》スカベンジ
イベント
このカードをプレイするための追加コストとして、インストール状態のプログラムを1つトラッシュする。
グリップかヒープからプログラムを1つ、トラッシュされたプログラムのコストぶんだけインストールコストを下げてインストールする。
「再インストール」とカード名を改めるべき
これで最後!このカードについては、補足が必要でしょう。
「コストとしてトラッシュしたカードは、その能力の解決にとりかかる際、すでにヒープにあるものと見なされる。そのため、《ゴミあさり/Scavenge》のコストとしてトラッシュしたプログラムは、《ゴミあさり/Scavenge》の能力の対象としてヒープから再びインストールすることが可能」
これはリファレンスガイドを読まないとわからないところです(リファレンスガイドのなかったこのカードの発売当時は、開発者にメールで問い合わせてようやくこのルールが発覚したとBGGのログにあります)。リファレンスガイド、読みましょう!
同じプログラムを、1度ヒープを通して再びインストールすることが何を意味するかといえば、
- そのプログラムは一度アンインストールされたことで、完全に別のカードとして扱われる
- 「このプログラムのインストール時、」の効果を再び解決できる
ということです。よって、次のような応用が効きます。
- 《ファム・ファタル/Femme Fatale》でそれまでと別のアイスを迂回の対象に選ぶ
- 《インプ/Imp》の上にウィルスカウンターを再配置する
- 《テストラン/Test Run》でサーチしインストールしたプログラムを、そのターン内に《ゴミあさり/Scavenge》を使い再インストールすることで、それをターン終了時にスタックに戻す義務を放棄できる。また、《ファム・ファタル/Femme Fatale》のようなカードのサーチコストをも3に抑えられる
- 《カボネサ・ウー/Kabonesa Wu》でサーチしてインストールしたプログラムを、そのターン内に《ゴミあさり/Scavenge》を使い再インストールすることで、それをターン終了時にゲームから取り除く義務を放棄できる
- 《テストラン/Test Run》とカボネサ・ウー/Kabonesa Wu》のサーチ能力が持つデメリットを、《ゴミあさり/Scavenge》を使うことでなくすことができるのは重要なので、今日はこれだけでも覚えて帰ってください。
- 《Cyber-Cypher》で別のサーバーを選ぶ
- 《Atman》の強度を再設定する
いろんなことに使えます。
《ゴミあさり/Scavenge》は、初見の印象のような、「今あるプログラムをトラッシュし、別のプログラムを値下げしてインストールする」という目的にはあまり使われないかもしれません。
おまけ:不遇のランナー
質問箱
Fobbyの質問箱です | Peing -質問箱-
アンドロイド:ネットランナーのルールについてご相談なさりたいことがあればお気軽にお願いします。また、このブログのエラーなどお気づきの際はお教えいただけるとたいへん助かります。
読み方
- このブログは、Fantasy Flight Games社および株式会社アークライトと一切関係がありません。筆者(Fobby @RemoveNDiscard)がすべての文責を負います。
- カード画像はすべて、以下の考えのもと引用したものです。
- 『アンドロイド:ネットランナー』のプレイには、FAQおよび非公式FAQと呼ばれるサポートが欠かせませんが、いずれのサポートも日本語で行われる様子がありません。このため、英語環境でプレイしている人間による草の根の周知活動が必要です。
- ですが悪いことに、カードの和名が非購入者に公開されていないという問題があります。これが次のような障壁を生みます。
- 例:筆者は《Scavenge》のルール説明を行うが、日本語環境プレイヤーには《Scavenge》と言われても何のことかわからない。《Scavenge》の日本語名は公式に公開されていないので、筆者としてもこのカードを何と呼べば日本語環境プレイヤーに通じるのかわからない。
- こういった齟齬を埋める唯一の解決策は、カードを引用画像で紹介することです。これによって言語に依存せずカードを特定して解説可能です。
- 日本語環境プレイヤーが「購入したゲームを正しいルールで遊ぶ」というあるべき権利を行使できるようにとの、いわば公益を目的としているため、カード画像の引用は適正と考えます。
- このエントリ中の引用タグ内の日本語カードテキストはすべて拙訳であり、株式会社アークライトとは一切関係がありません。ただし、書式のみ、その製品を参考にしています。
- このエントリ中の《》内は、公式カード名です。公式に和名のあるものは《確実なギャンブル/Sure Gamble》と併記します。
- 和名がわからないものは、拙訳したものをカッコ外に書きます。
- 例:《Sure Gamble》勝ち確のバクチ
- 和名がわからないものは、拙訳したものをカッコ外に書きます。
アンドロイド:ネットランナー-先行販売に備え、キタラ・サイクル4拡張の裁定や、わかりにくいところをおさらい
ゲームマーケットでキタラ・サイクルの拡張が4つ先行販売されるとのことなので、非公式UFAQの拙訳を再度紹介するとともに、それらを補足するこの記事を書きました。第2版から入ったかたは、このエントリと各拡張の非公式FAQ拙訳4つ、合計5つのエントリすべて読んでください。そうでないと遊べません。
非公式FAQ拙訳
removeanddiscard.hatenablog.com
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「統治者の景色/Sovereign Sight」補足
《何が何でも/By Any Means》
このターンが終了するまで、アーカイブ内のものでないカードにアクセスするたび、君はそれをコストなしでトラッシュし(通常トラッシュできないカードであっても)、そして1ミートダメージを受ける。
一度発動したら、トラッシュ能力は強制
- トラッシュする能力は、「してよい」の任意条件節能力ではないことに気をつけてください。ランナーはカードへのアクセス時に必ずそれをトラッシュし、1ミートダメージを受けます。これをプレイしたターン、ランナーは計画書を盗むことはできません(アーカイブ内のものでない限り)。
待ち伏せ/ambushを無効化できる
- 《罠!/Snare!》のように「このカードにランナーがアクセスした時、」の条件を持つコーポのカードの能力を無効化できるという珍しい効果を持ちます。
- 処理について説明します。《何が何でも/By Any Means》のようなランナーのカードの「アクセス時」の条件節能力と、《罠!/Snare!》のようなコーポのカードの「アクセス時」の条件節能力は、発動タイミングが同一です。
- 同一のタイミングで発動する2つ以上の能力があるとき、ポイントになるのが「そのターンを進行しているプレイヤーのカードを先に解決する」というルールです。
- ランは通常であればランナーのターンに行われるものです。そのため、ターンを進行しているプレイヤーのカードである《何が何でも/By Any Means》が優先して解決されるというわけです。
- 《何が何でも/By Any Means》によるトラッシュが行われたあと、アーカイブにあるコーポのカードの「このカードにランナーがアクセスした時」の能力はもはや解決されません。このため、《罠!/Snare!》は無効化されます。
常時能力は無視できない
- ただし、コーポのカードに「このカードにランナーがアクセスした場合、」とある能力は無視できません。その能力を先に解決してから、《何が何でも/By Any Means》を解決します。
- 能力を表す文に「時」「たび」などが使われていなければ、それは常時能力です。常時能力は、ターンを進行するプレイヤーが誰であるかを問わず、条件節能力より優先して解決されるのです。
先行/priorityについて。
- このカードを《お決まりのヤツ/Same Old Thing》でヒープからプレイすることはできません。そのターンの最初のクリックは、《お決まりのヤツ/Same Old Thing》に対し消費されたと見なされます。
- また、先行/priorityは「そのターンに最初に消費するクリック」を用いてのみプレイ可能という裁定があります。
- どういうことかというと、《ワイルドサイド/Wyldside》により1クリックを失っている場合でも、残りのクリックは依然として「そのターンに最初に消費するクリック」です。残った最初のクリックを使えば《何が何でも/By Any Means》はプレイ可能というわけです。
- このゲームでは、クリックを失う/loseことと、消費/spendすることが区別されることにご注意ください。
《パッファー/Puffer》
パッファーの強度とメモリーコストは、その上のパワーカウンター1つにつき1ずつ増える。
《Assimilator》アシミレーター
, :君の裏向きのインストール状態のカードを表向きに返す。そのカードがイベントである場合、それをトラッシュする。
- この拡張の発売時点で、日本語環境においてランナーのカードを裏向きにインストールすることのできるカードや効果はありません。
- 日本語環境のみでプレイされているのであれば、このカードのことは、しばらく忘れてください。
《アーサ・グループ/Asa Group》
各ターン、最初に君がカードをインストールした時、HQの計画書でない追加のカード1枚を、そのサーバーの内部か、そのサーバーを守るようにインストールしてよい。
- あんまりうまく訳せなかった…。
次のように読みかえ可能。
- 君が強化、資財、計画書、アイスのうちいずれかを、各ターン最初にインストールした時に発動する。そのカードをインストールしたサーバーの中に追加の資財か追加の強化を、あるいはそのサーバーを守っている位置に追加のアイスを、いずれか1つ選んでインストールしてよい。
- 旧基本セットの《HB:未来を設計/HB: Engineering the Future》を再デザインしたカードと言っていいでしょう。
- コーポの手札からインストールする効果です。HQにインストール済みのアイスや、HQのルートにインストール済みの強化を他のサーバーに移し替えていいというわけではありません。
- サーバーの中のカードというのは、強化か資財、もしくは計画書のことです。ただし、《アーサ・グループ/Asa Group》は計画書を追加でインストールすることができません。
- サーバーを守っているカードというのは、常にアイスのことのみを指します。
中央サーバーのルートは、中央サーバーの内部ではないことに注意
- 中央サーバーの強化とは、中央サーバーのルートにインストールされます。中央サーバーの中にありません。
- 例:HQを守るアイスをインストールしたとき、《アーサ・グループ/Asa Group》はHQのルートに強化をインストールすることはできない。
- ただし、HQのルートに強化をインストールしたとき、《アーサ・グループ/Asa Group》はそのHQを守るアイスをインストールすることが可能。
- 例:HQを守るアイスをインストールしたとき、《アーサ・グループ/Asa Group》はHQのルートに強化をインストールすることはできない。
《Ikawah Project》イカワー計画
《Ikawah Project》を盗むための追加コストとして、ランナーはと2を消費しなければならない。
追加コストは支払いの拒否が可能
- 追加コストの支払いはいつでも拒否することができるため、それを拒否することで、ランナーは計画書を盗まないことを選択できます(通常の計画書にアクセスしたランナーは、それを必ず盗まなければならない)。たとえ追加コストの支払いが可能な場合でも拒否できます。
- 効果でなく、コストです。なのでたとえば、と1しか持っていないときにこれにアクセスしたランナーは、それらを消費することはありません。
- これは、《確実なギャンブル/Sure Gamble》に1だけを支払うことができないのと同じです。
追加コストを払わなかったことをランナーは公開しない
- ランナーがR&D内の《Ikawah Project》のような追加コストを課す計画書にアクセスし、その支払いを拒否した場合、そのランナーは計画書にアクセスしたことも、追加コストを支払わなかったことも、いずれもコーポに伝える必要はありません。
- 任務にでもアクセスしたかのようなフリをしていてOKです。
《遺伝子接合機/Gene Splicer》、《Echo Chamber》エコーチェンバー
得点したことにはなりません
- これら資財を計画書に変換/conversionして得点エリアに加えることは、計画書を得点することではありません。《ジンテキ:個人改革/Jinteki: Personal Evolution》のような能力は発動せず、また、現状/currentのイベントはトラッシュされません。
《Mganga》ムガンガ
君とランナーは秘密裏に0か1、もしくは2を払う。君とランナーが異なる額を払った場合、2ネットダメージを与え、そうでない場合、1ネットダメージを与える。ムガンガをトラッシュする。
「白ナイルを下って/Down the White Nile」補足
《Emergent Creativity》創造性の発露
任意の数のプログラムかハードウェアをグリップからトラッシュする。スタックからプログラムかハードウェアを1つ探し、そのインストールコストを、トラッシュした任意の枚数のカードの合計インストールコストぶんだけ下げてインストールする。スタックをシャッフルする。
エラッタあり
- 修正前:任意の数のプログラムかハードウェアをグリップからトラッシュする。
- 修正後:任意の数のプログラムやハードウェアをグリップからトラッシュする。
- プログラムとハードウェアを混ぜてトラッシュしてもよいということ。
- 修正後:任意の数のプログラムやハードウェアをグリップからトラッシュする。
任意の数/any numberはゼロを含みます
- 任意の数は0を含むため、プログラムやハードウェアを1枚もトラッシュせず、ただサーチを行い、そのプログラムやハードウェアのインストールコストを全額支払ってインストールすることができます。
《RNGキー/RNG Key》
各ターン、最初にHQかR&Dへのランが成功した時、数字を指定してよい。そうした場合、君が次にアクセスするカードを公開する。それが指定した数字に等しいレゾコスト、プレイコスト、あるいはアドバンス要求を持っている場合、3を得るかカードを2枚引く。
「公開」の定義
- インストール状態のカードは、たとえそれがレゾされていなくとも「公開」できません。
- 「公開」は非インストール状態のカード、例えばR&DやHQなどのカードに対して使用される効果です。
- ランナーが次にアクセスするカードが、ルートの強化、すなわちインストール状態のカードである場合、公開は失敗し、そして能力は対象を失います。対象でなくなったその強化の持つ数字は一切参照されず、3や2枚ドローの効果を得ることもできません。
- 英語圏でもルール解釈にかなり揉めたようで、非公式FAQの追記が行われました。
《Economic Warfare》経済戦争
可能なら、ランナーは4を失う。
4未満しか持っていないランナーに対しては使えません
- 可能なら/if ableとは、「書かれていることを完全に解決する。それができない場合は、何もしない」ということを示します。
- ランナーから4失わせることができない場合、何も起こりません。何も起こらないということはゲーム状況が変化しないということなので、そもそもこのカードをプレイすることができません。
- 仮にこのカードが「ランナーは4を失う」であれば、4クレジット未満しか所有していないランナーのクレジットプールを空にすることができたのですが。
《企業の「助成」/Corporate "Grant"》
各ターン、君がカードを最初にインストールした時、コーポは1を失う。
イベントはインストールされません。
- 現状/currentのイベントもまたプレイされるだけで、インストールされたものとは見なされません。
- よって、このイベントがプレイされることは、このイベントの能力が発動される条件とは関係ありません。
「頂の会議/Council of the Crest」補足
《Friday Chip》フライデー・チップ
君がコーポのカードをトラッシュするたび、《Friday Chip》にウィルスカウンターを1つ置いてよい。
現状/currentをトラッシュするのはランナーではない
- 頻出質問として、「コーポの現状/currentがトラッシュされたら、《Friday Chip》や《Consume》は発動するのか?」というものがあります。
- 答えとしては発動しません。コーポの現状/currentを見てみましょう。
このカードは他の現状/currentがプレイされるか計画書が盗まれるまでトラッシュされない。
This card is not trashed until another current is played or an agenda is stolen.
- このように誰がトラッシュするのか書かれていません。大原則として、主語がない指示は、カードの持ち主がその処理を行います。よって、現状/currentをトラッシュするのはそのカードのオーナーです。
《No One Home》無人の家(?)
各ターン、最初に任意の数のタグを受けかけるか、任意の点数のネットダメージを受けかけた時、君は《No One Home》をトラッシュすることでコーポに「トレース0- 失敗した場合、ランナーは任意の数のタグを回避するか、任意の点数のネットダメージを妨害する」をさせてよい。
非公式FAQにない質問をJacob Moriss氏にさせていただきました
- 問:何も起きていないにも関わらず、0タグを受けたと主張して《No One Home》を使用できますか?任意の数は0を含むはずです。
- 答:いいえ。《No One Home》は妨害/回避の効果であるため、妨害/回避できる事象が発生しない限り使用できません。
- 問:ランナーがラン中に《データ・レイヴン/Data Raven》から1タグを受けましたが、《No One Home》を使用しませんでした。同じランのさなか、次いでそのランナーが《幽霊支社/Ghost Branch》から2タグを受けたとき、ランナーは「自分の『任意の数』は2であり、これがこのターン最初に受けた任意の数のタグだ」と主張して、ここで《No One Home》を使用できますか?
- 答:いいえ。それはそのターン2回めに受けた「任意の数のタグ」です。
《マラソン/Marathon》
遠隔サーバーにランを行う。そのランの終了時、そのランが成功していた場合、を得て、マラソンをトラッシュするかわりにグリップに加える。このターンの残りの間、君はそのサーバーへ新たなランを行えない。
《Degree Mill》学歴商法?
《Degree Mill》を盗むための追加コストとして、ランナーはインストール状態のカード2枚をスタックに加えてシャッフルしなければならない。
追加コストについて
- インストール状態のランナーのカードが2枚未満である場合、ランナーは全てのコストを適正に払うことができないので、《Degree Mill》は盗まれません。そのまま、元のサーバーに戻します。
- コストであり効果でないため、1枚しかランナーのカードがインストールされていないなら、それをスタックに加えてシャッフルすることはありません。その他、追加コスト支払いの拒否についてなどは先述《Ikawah Project》を参照。
《個人専用ポータル/Personalized Portal》
君のターン開始時、ランナーはカードを1枚引き、そして君はグリップのカード2枚につき1を得る。
《個人専用ポータル/Personalized Portal》が3枚ある場合
- 解決は割り込まれません。ターン開始時、グリップにカードが2枚ある場合の例を以下に示します。
《Death and Taxes》死と税
このカードは他の現状/currentがプレイされるか計画書が盗まれるまでトラッシュされない。ランナーがカードを1枚インストールするか、インストール状態のカード1枚をトラッシュするたび、君は1を得てよい。
現状/currentについて
- 通常のイベントと違い、プレイされることで場に残り続けます。「他の現状/currentの任務かイベントがプレイされる」か、もしくは「相手プレイヤーが計画書を得点する/盗む」が発生するまで、効果を発揮し続けます。
- トラッシュさせる方法が限られているので、現状/currentの対策としては自分も現状/currentをデッキに組みこむのが最も手っ取り早いでしょう。
イベントはインストールされない
- 繰り返しになりますがイベントはインストールされないので、このカードの能力とは関係ありません。
「悪魔と竜/The Devil and the Dragon」補足
《419》
各ターン、最初にコーポがカードをインストールした時、コーポが1を支払わない限りそれを開示してよい。
解決順序
- コーポがカードをインストールする
- ランナーは望むなら《419》を発動させる
- コーポは1を払うか、カードを開示する
非公式FAQにない質問をJacob Moriss氏にさせていただきました
- 公共/publicの計画書は開示されません。にも関わらず、公共/publicの計画書をインストールした時、《419》が発動したのなら、コーポは1を払うことができます。
《Consume》コンシューム
君がコーポのカードを1枚トラッシュするたび、《Consume》にウィルスカウンターを1つ載せてよい。
Whenever you trash a Corp card, you may place 1 virus counter on Consume.
《Friday Chip》と以下まったく同じ…現状/currentをトラッシュするのはランナーではない
- 頻出質問として、「コーポの現状/currentがトラッシュされたら、《Friday Chip》や《Consume》は発動するのか?」というものがあります。
- 答えとしては発動しません。コーポの現状/currentを見てみましょう。
このカードは他の現状/currentがプレイされるか計画書が盗まれるまでトラッシュされない。
This card is not trashed until another current is played or an agenda is stolen.
- このように誰がトラッシュするのか書かれていません。大原則として、主語がない指示は、カードの持ち主がその処理を行います。よって、現状/currentをトラッシュするのはそのカードのオーナーです。
《Bio Vault》化学保管庫(?)
遠隔サーバー内にのみインストールする。
《Bio Vault》はアドバンス可能。
, 搭載されているアドバンストークン2つ:ランの終了。
特定のサーバー1つを強化するのではない
- この能力は、「このサーバーへのランの終了。」ではありません。「ランの終了。」です。つまりいかなるランをも終了させることができます。
質問箱
Fobbyの質問箱です | Peing -質問箱-
アンドロイド:ネットランナーのルールについてご相談なさりたいことがあればお気軽にお願いします。また、このブログのエラーなどお気づきの際はお教えいただけるとたいへん助かります。
読み方
- このブログは、Fantasy Flight Games社および株式会社アークライトと一切関係がありません。筆者(Fobby @RemoveNDiscard)がすべての文責を負います。
- カード画像はすべて、以下の考えのもと引用したものです。
- 『アンドロイド:ネットランナー』のプレイには、FAQおよび非公式FAQと呼ばれるサポートが欠かせませんが、いずれのサポートも日本語で行われる様子がありません。このため、英語環境でプレイしている人間による草の根の周知活動が必要です。
- ですが悪いことに、カードの和名が非購入者に公開されていないという問題があります。これが次のような障壁を生みます。
- 例:筆者は《Scavenge》のルール説明を行うが、日本語環境プレイヤーには《Scavenge》と言われても何のことかわからない。《Scavenge》の日本語名は公式に公開されていないので、筆者としてもこのカードを何と呼べば日本語環境プレイヤーに通じるのかわからない。
- こういった齟齬を埋める唯一の解決策は、カードを引用画像で紹介することです。これによって言語に依存せず特定のカードを紹介可能です。
- 日本語環境プレイヤーが「購入したゲームを正しいルールで遊ぶ」という権利を行使できるようにとの、いわば公益を目的としているため、カード画像の引用は適正と考えます。
- このエントリ中の引用タグ内の日本語カードテキストはすべて拙訳であり、株式会社アークライトとは一切関係がありません。ただし、書式のみ、その製品を参考にしています。
- このエントリ中の《》内は、公式カード名です。公式に和名のあるものは《確実なギャンブル/Sure Gamble》と併記します。
- 和名がわからないものは、拙訳したものをカッコ外に書きます。
- 例:《Sure Gamble》勝ち確のバクチ
- 和名がわからないものは、拙訳したものをカッコ外に書きます。